暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成で暮らす。84日目 「女装さんと会う」

2021年5月26日。 

直近に過分なPV数を得た記事
「新世界国際劇場の支配人にインタビュー」
の記事内に、
女装子の跋扈に恐怖した」
と以前、新世界国際劇場を訪れた感想を書いたこともあり、女装さんと知り合う機会を得た。

nishinari-lives.com

 

女装子の集めるハッテン場としても機能する映画館という場。

それゆえ、一見の客が二の足を踏むという状況にばかり目が行き、「女装する人」への興味関心が、「邪魔者」とのみ捉えている自分を改めて発見した。

どうして、女装するのか?
何が楽しいのか?

偏狭な自分の思考を少しでもマシにしたい。
それは、知ることから始めなければならない。

対話を了承してくれた女装さんにお願いして、今日お会いできた。

待ち合わせが17時だったので、
「それじゃあ、現場仕事行けないな」と決め込んで、夕方まで質問事項などをネットを見ながらつらつらと考える。

誰だって、他人など理解できない。
自分のことだって覚束ない。
けれど、その渦中にいる人と話すことは、頑迷な自分の頭を少しは和らげてくれるはずだ。
少しはマトモな人間になりたい。


結果的に、大変楽しい夜になった。
3時間近く、途中出会った女装さんも交えて。
楽しい、興味深い、と言うのはあくまで僕の雑感であるので、お二人にはご迷惑をおかけしたと思う。
ありがとうございました!

インタビューの内容は、別記事にあげます。
とにかく、まだ文字起こしが終わってないの。

改めて、データを文字化すると、「やっぱりこのオッサン何もわかっていないなぁ」と自分のことを省みる。
多様性とか、寛容さとか、大文字のお題目には配慮している素振りで生きているつもりなのに、結局「偏見」のかたまりである自分。
そんな己と直面して、少しだけ女装の世界を覗き見れた夜。

批判されること

新世界国際劇場の記事が出てから、このブログのコメントにも叱責や批判を寄せてくる人も増えた。

コメントは承認制なので、あんまりにキツく感じたコメントは承認していない。
しかし、時々批判的なコメントを眺めては、落ち込む。
落ち込んでいます!
弱いからなぁ。

外からの意見を受け流す余裕はないし、それを削除してしまう賢明さもない。
向き合っていくしかないのです。

これからも、そんなことは起こるのかも知れないけれど、また読んで、落ち込んで、それを糧にやっていきます。承認はしないと思いますけど。

 

そして、一時は恐ろしいPV数を叩き出していた状態も、落ち着きました。
また、地道にやっていきます。

 

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使った金額

通天小町・談話室代:3000円
マイチキ:181円
100円パン:324円(三個分)
三幸製菓・新潟仕込み 塩味:127円
カルビー・サッポロポテト:138円
お惣菜・天ぷら類:344円
ミネラルウォーター:140円
缶コーヒー:110円
タバコ・アメリカンスピリット9mm:400円

 

所持金

19,079円

西成で暮らす。83日目 「散歩する。それだけ」

2021年5月25日。

懸命に日夜を問わず、大切な存在のためにあるいは自分自身のために労働に勤しんでおられる皆様においては最大限にして最高レベルのリスペクトを申し上げます。

でも、そんなに働かなくってもいいべ。
という悪魔の囁きに飛びついて、しがみついてしまうのが私。
今日は、おやすみです。

 

ところで、西成のあいりん地区周辺には制服警官の姿を多く見かけ、かつパトロール車もウロチョロしている。
実際、酔客との揉め事や道端に横たわっている人への対応など、おおよそ新宿歌舞伎町24時みたいな光景が昼夜を問わず繰り広げられているので、お忙しいんでしょうね、きっと。
ウーバーをするために、大阪内でステータスの高いとされているアーバンシティに出かけると職質上等になった僕も、この街では「カバンの中、見せろ!」みたいな事態には遭遇しません。
そもそも、カバンなんか持ち歩かないし。「スーパー玉出」の袋で生活してるし。

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今日も、全生活を持ち歩いて移動している路上生活者の方が、交差点にハマってしまっており、すわ警官出動!かと思ったら、あまりに日常的なので、走行する一般車たちが優しく譲りあって事なきを得ていた。

信号のない交差点の方が、現実的に事故が少なくなるというのは、どこかの社会実験で見聞きしたことがあるが、それが正解かもしれない。

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今日は、買い物ついでに街に出たスナップを貼って終わりです。
なんの情報もなく痛み入ります。

再開発

日雇い現金仕事では、「解体」作業現場が多く、街の表情が変わっていく様相を感じる訳ですが西成の路地にも再開発の波は訪れている。

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星野リゾートのホテルも毎日着々と屋を重ねている。

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改築

商店街の飲食店は多くが緊急事態宣言明けまでの休業や、時短営業を余儀なくされているが、再出発の日に向けて、店舗改装を施している店も見られる。

始まったことは、いつか、やがて終わる。
はずだけれど、今回はいつ終わって、いつ始められるのか。
ただ、どっこいみなさん来るべき日に向けて水面下での準備を怠っていない。

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あいりん銀行

かつて、この街には労働者のための銀行が存在したようだ。

あいりん銀行(あいりん貯蓄組合)

10年近く前に解散し、現在は預金者への払い戻し業務のみが行われているようだ。
みんな、とりっぱくれるな!
きっと、もう亡くなってしまった人もいるだろう。
やはり、働いたらすぐに呑んで打って買って、使いきるのが最善だ。

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残念石

新世界では、大阪城に築城に使われる予定だったのに、結局ほっぽり出された石材=「残念石」を眺める。

この石に自分を重ね合わせたり、もしくは大阪城になんて組み込まれたくなかったんだ!という、勝手に残念な感情を引き受けさせられた石の本音が聞こえてきたり。

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「もっと現場に行け!」

夜には、久しぶりの友人と会話。

「ブログ読んでっけど、もっと現場行け!」
と注意される。
確かになぁ。何やってんだろうなぁ、僕は。

来週以降、頑張りまっす!(これも伏線でしかない)
まだ、火曜日だけどね。

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気温が上がってきたので、これまで5日ほど保たせていたペットボトルの紅茶やお茶が腐るようになってきた。
酸っぱいお茶を飲むのもまた一興。
つくづく、冷蔵庫は偉大な発明である。

 

そして、汗をかくようになってきたこともあり、己のワキの匂いが気になってきた。
けして僕はワキガではない、と思う。絶対に、多分。
なので、ドンキでワキに塗る消臭剤を買い求める。
「アルム石」のミョウバンが持つ、消臭効果は偉大である。
タイに旅行に行った時に買い溜めしておいたのだが、どっかに行ってしまった。
残念石。

前職の職場にタイ人のデザイナーがいたのだが、タイでは匂い、体臭へのケアは欠かせないリテラシーだと。
高温多湿の国のマナー。
日本も今やほとんどタイ。
ワキの匂いには注意したい。
問題は、ワキだけではないのかも知れないが。
夏が来るのが恐ろしい。

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使った金額

デオナチュレ・ソフトストーンW:972円
フレッシュブラック歯ブラシ:108円
糸みがき 白100入り:108円
ファる巻ポテト:106円
ベビースターラーメンおつまみ:108円
クーリッシュ・メロンソーダフロート:84円
キットカット・N&C:130円
お〜いお茶・濃い味:149円
タバコ・アメリカンスピリット9mm:400円

 

所持金

23,843円

西成で暮らす。82日目 「分水嶺はいつ見極めるのか」

2021年5月24日。

アクセサリーを身に付けたり、お気に入りのキャラクターのグッズを持ち歩くような暮らしはしていない。
唯一、例外はこの木彫りの熊。
すっかりタバではなくなった鍵束に熊を付けている。
ポケットに入れていると、熊の足や咥えている鮭の角張りが腿に当たって痛い。
しかし、時折、この木彫の熊をしげしげと眺めることで、数分の時間を蕩尽するのが常なので、持ち歩くことはやめない。

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夏場は、どうしたって薄着になるためポケットが不足する。

ウーバーイーツ稼働の際に、最低限財布やこの木彫の熊の付いたキーホルダーは身に付けていなければならない。
どうして人間の体には、ポケットがないのだろうか。
二の腕や胸元にそっと小物を忍ばせておけるポケットがあればいいのに。
洗いにくいからか。
ドラえもんへの最大の憧れポイントは、ひみつ道具を豊富に収納できる四次元ポケットだ。

 

西区のハンバーガー店に、しばしば料理をピックアップに行くのだが、そこの店員さんがおしなべてガッツリ刺青をしていてカッコ良い。
あの洋彫りのイカしたデザインの筋の一本がファスナーになっていて、木彫の熊や財布をしまっておければ、もっとカッコいいのに。

午前中はウーバー

「ホテルリブマックス 淀屋橋」の朝食ビュッフェ。
月曜日の朝は、人が少なかった。
とにかくレタスを何度もおかわりした。
1週間分のお野菜。
もう、今週は青物摂らないだろう。

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午前中は、パラパラと雨が落ちてくる天候。

4時間弱ウーバー稼働し、¥3,418也。

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引き返す勇気

気候が温暖になってくるにしたがって、虫たちバグたちも舞い踊る。

自転車を漕いでいるおりに、鼻の穴に飛び込んでくる虫もいる。
虫の闖入に気付いたら、即、彼奴を開放せんと鼻をほじるのだが、もう虫は鼻の奥まで進行してしまっている。
「そっちに出口はないのだよ」
そう、教えてあげたいが、きっと彼奴には伝わらない。
鼻の穴は出口であり、入り口である。

バンザイクリフ、トッコウセイシン

できればもう少し、自由に世界を飛び回り、次の世代へ命を繋いで欲しいのだが、僕の鼻にたまたま飛び込み、奥まで入り込み、身動きが取れずに死んでいく。

間違っていれば、そこで立ち止まり、分岐点まで引き返すという判断をすべき時に、そこまで進んでしまった己の労力に報いるために誤って突き進んでしまう。
登山で遭難してしまう人の心理も同様だという。
その実例は、
『ドキュメント 道迷い遭難』羽根田治
に詳しい。

登山行で道を見失ったときに、そこまでの成果を徒労であると認めたくなくて、ミスディレクションを重ねてしまい、遭難に至る。

これは、今日僕の鼻に飛び込んだ虫のことであり、僕自身の現在地の認識に近い。
間違っているのなら、引き返した方が良いのかも知れない。
そんなことを考えてしまう。

西成に帰る

土日分のウーバー収入を銀行からおろし、雨を避けるために天満橋の駐輪場に自転車を停め、地下鉄で西成に戻る。

 「パークイン」に投宿。

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なんと!
今回はエアコン無しの部屋を取ったのだが、扇風機が置かれていた!
手厚いぞ!パークイン。

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宿の畳にも、むっくりと起き出した虫が這っていた。

残念だけど、ここに来てはいけないのだ君は。
おもむろに虫を捻り潰す。
どこかで引き返せば良かったのに。

 

収入

31929円

 

使った金額

貯金:1929円
宿泊代:5000円
駐輪代:150円
交通費:230円
ハッシュドポテト:108円
ベビースターラーメン:216円(二個分)
うまイチュウ・みかん味:168円(二個分)
アイスココア:438円
塩キャラメルラテ:75円
アクエリアス・1日分のマルチビタミン:108円
タバコ・アメリカンスピリット1mm:570円

 

所持金

26,007円

西成で暮らす。81日目 「母とスパイ」

2021年5月23日。

昨晩のうちにバスタブに湯を溜め、備え付けのボディソープをぶっかけ、汚れた衣類を素足で踏みつけて撹拌蹂躙しながら洗う。こういったストンピング攻撃による洗濯方法は、かつてはポピュラーであったはず。
ただ、大胆に衣類を痛めてしまっている罪悪感がある。
実際、普段からツーポーズしか着替えを持ち歩いていないため、下着のウエストゴムやTシャツの首のダルダル化速度が光速である。

浴室内の換気を最大化してみているが、なかなか乾きそうにない。
頑張れ!換気システム。

 

朝食バイキング会場に向かい、普段一切摂取しないビタミンなにがしの類を努めて摂取。
先週の木曜金曜と頭が痛く寝込んでいた際には、ブログのコメントで、おもひでさんやcatCさんに労いと心配のメッセージをいただく。
今や、お二人は僕のお母さんである。
僕は母のことは、「母ちゃん」と呼称しているので、それにならえば、お二人は僕の母ちゃんである。ありがとうございます。

ただ、そう言い切ってしまうと実母に対して僅かながら気が引けるので、実母は倍付けで計算させてもらい、僕には4人母ちゃんがいる!いる!と言い切らせていただきたい。
優しい母ちゃんは何人いても心強いので、もっとたくさん居てもいい。
目指せ『11人いる!』©︎萩尾望都

朝食ビュッフェ会場は、日曜の朝らしくビジネスや観光で利用しているらしき人々でいっぱいだった。隣のテーブルからは「朝食もついて、2500円しないとか、このホテル凄いね!」と話すドレスアップしたマダムの声が聞こえる。
漫画喫茶なら、ソフトクリームが食べ放題なんですよ!と底辺トークをしたくなったが、マダムの目には虫けらの羽ばたきにしか映じないと思うので、自粛。

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存分に弁当を配り続ける

朝8時からウーバーイーツを稼働。

午後帯に2時間近く配達依頼が滞る空白の時間があったが、概ね順調に仕事をこなす

日曜日のオフィス街に人はまばらで、そのせいか狭い道路を嘘みたいなスピードでカッ飛ばす車輌がいる。
15時あたりに、四辻を通り過ぎる際に、左から猛スピードで突っ込んでくる乗用車と衝突しそうになり、向こうは左にハンドルを切り、こちらは右に車体を倒し、間一髪事故を免れる。

運転席から、勢いこんでドライバーが降り、こちらに向かって「危ないやないか!ボケ!」と怒声をあげてやってくる。その背後では、助手席の女が「やったれ!やったれ!」と言わんばかりのイキった瞳で見つめている。態度で煽りまくっている。
既視感があったが、多分煽り運転カップルの形相とやり口である。

僕はといえば、ヘタレもヘタレここに極まれりで、衝突事故という一大事に至らなかった安堵感で小刻みに足が震えていた。それでも、声はなんとか振り絞り、「そっちがスピード出し過ぎでしょ?」と返答。
「なんやと、コラ!」と畳み掛けてくるドライバーの男と背後でやっさもっさする女。

間一髪の直後には、一触即発。

すると、突然現れた白髪の老紳士が、
「私、見とったけど、アンタ。ここの制限速度なんぼや。あんな運転してる方が間違っとるな」
と割って入ってくる。
舞い降りたヒーローの登場によって、一触即発は一気に凪いだ。

不満気に拳を引っ込めた男は車に戻り、煽りまくり女は鉾を収めたようだ。
ブロブロロローと不快な発車音を残して去っていった。

「すみません。声かけてもらって助かりました」

そう、老紳士に頭を下げると

「ああいうアホがおるんよ。私このあたりを毎週散歩しとるけどね、こんな狭い道で飛ばして。いっそ私みたいな爺さん轢いて、殺して、捕まりゃいいんやけどな」

と高らかに笑った。

「私、あんたのそのウーバー?もよく使うんよ。お休みにご苦労さんやな。頑張りや!」

日曜昼下がりの人気のないオフィス街で、杖をつきながらかくしゃくたる歩みで去っていく老紳士の背中に長い間頭を下げて見送る46歳ウーバーイーツ配達員であった。

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『スパイ大全』の教え

幼い頃、漫画雑誌の付録に『スパイ大全』という小冊子が付いていて、ジェームス・ボンドゴルゴ13か、その秘伝テクニックが満載であった。

その技のひとつに

「車のマフラーに、ジャガイモを詰めて、爆発させる」

というヤツがあり、その技をずっと記憶していながらも、実行する機会のなかった僕は、大学生の頃、毎朝断機運転を長時間かます、うるさい大型バイクに対して「ジャガイモ作戦」を実行せんと、その間際まで及びながら、
「もしかしたら、本当に爆死させてしまうのではないか?」
と及び腰になり、作戦遂行を諦めた。

スパイとしては失格。
もし、今日の諍いで、男性ドライバーに殴られ、煽り女に歓喜の舞いでも見せつけられた際には、改めて念願の「ジャガイモ作戦」を敢行すべく準備に入ったに相違ないが、冷静な老紳士の仲介によって、悪質ドライバーカップルの爆死は避けられたのである。バクシーシ。
ただ、いつでも僕には「ジャガイモ作戦」を発動する準備がある。
スパイは、永遠の憧れだからである。

新人さんの多いレストラン

今日は、8時〜20時稼働で、¥19,246也。

ピックアップ先のレストランでは、今春から働き始めたばかりと思しき新人店員さんの姿も多く、不慣れながらも初々しい声出しや笑顔に癒された。

その不慣れさで料理受け取りに時間がかかり、イラつくこともあるけれど、接客業に何度もチャレンジして、笑顔がひきつり顔面の筋肉が強ばり、言葉を発すると緊張で吃りまくった自分にとっては仰ぎ見るようなみなさん。

経験を積んで大きくなってください。
経験を積んでは崩し、いまだに何者でもないオッサンは、そう思う。

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栄養にならないような、母ちゃんに怒られそうな食事を買い求め、ホテルに戻り、痙攣する太ももを感じながら眠った。

 

 

使った金額

ソース焼きそばパン二個入り:108円
とろ〜りチーズのハンバーグパン:106円
手巻きおにぎり・紅シャケ:108円
手巻きおにぎり・海老マヨネーズ:108円
かっぱえびせん・うま塩だれ:106円
亀田・堅ぶつ:279円
ソフトクリーム・北海道らいでんメロン:275円
フローズンヨーグルト・パイナップル:161円
ドデカミンラムネ:130円
サントリー伊右衛門特茶:394円
ミルクティー:96円
ほうじ茶:117円
アセロラ&カムカム:100円
レジ袋:5円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

 

所持金

3,070円

西成で暮らす。80日目 「週末を無駄にしない」

2021年5月22日。

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だそうである。

もう週末のウーバーイーツ稼働だけが頼みの綱。
早朝の仕事探しすら億劫になっている。
せめて、土日くらいは働かなければ食い上げ。食い逃げ。

MBA」ってなんでしょう?
メンタル+ビックリするほど+アゲアゲ、でしょうか?でしょうね。

 

早めに「パークイン」を引き上げる。
このところ、掃除のお姐さんに新人さんが入っているようで、お初にお目にかかる方とご挨拶。
階下に降りると、いつものお姐さんがおり、

「チェックアウト?よく眠れました?」

といつもの笑顔で話しかけてくれる。

「はい。寝れました。お世話になりました」

「また、来てね。暑くなってきたから身体気をつけてね!」

労いの言葉で送り出してもらったが、全然働いてません。
成功するために、週末は。今週末くらいは無駄にしない。
ありがとうございました。

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夏日

大阪にも夏が近付いている。
今日も、30℃近くまで気温が上がるようだ。

午前中から配達依頼は順調に入ってくる。
新料金体系になってから、一件あたりの配達単価は下がったが、バカみたいなロングドロップ案件を蹴ることができるので、配達への納得感はある。
相変わらず、淀川を越える配達は全て拒否。
これだけでも、大きくストレスは無くなる。
僕のような選り好みをしている配達員が増えているとすれば、梅田や難波から淀川を越えていくような注文は、配達員のマッチングが容易に決まらず、配達に時間がかかるようになったのかも知れない。
その分、ギャラ上げてくれれば配達しますよ、ウーバー運営さん!

 

加えて、ピックアップの際に厄介な条件のあるレストランからの配達依頼も概ね拒否。
「バッグ持ってくんな」
「バッグ持ってこい」
「この入り口から入れ」
「自転車を路駐すんな」
「着いたら電話しろ」
「商品によっては15分待ってろ」
「店に入ったら、店内のお客様に笑顔で挨拶しろ」
「ビルの2番入口から入って、右前方のエスカレーターを使い、4階でいったん降りて、後方の階段を使い、8階の店舗まで来たら店舗右側の通路から裏手に回って、厨房へ大きな声で到着を伝えたら、すぐに店の外に出て大人しく待ってろ」云々。
そんなに条件つけてくんなら、フードデリバリーの扱い辞めちゃえよ。
失礼、失言でした。
要注意レストランは最初から行きません。

雨降る

天気予報は豪快に外れ、15時あたりには雲が空を覆い、その後2時間ほど濡れながら自転車を漕ぐ。

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雨の中、数件の配達を選り好みしまくってこなし、ジェケットのフードを脱ぐと視線の先の空に薄く虹がかかっていた。

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天王寺区のこのあたりは自社仏閣が軒を連ねている。

振り返るとお寺の今日のお言葉。

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「いいじゃないか」
よりも、もう「ええじゃないか」で蜂起してレイブに参加したい気分であった。

誰かが喜んでくれるから働く、という基本理念を持ち続けるのは難しい。
いつだって、テメエを第一に置いてしまう。

夕方には、大川沿いのビルの間から暮れていく空が美しく、しばし眺める。

雨を降らせたあとに虹をかけてみたり、暑い日差しを浴びせ汗をかかせたあとに、そんな1日を帳消しにするような夕焼けを魅せたり、世界は帳尻をあわせるのが得意だ。

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高級ホテルにin

今週も、「ホテルリブマックス 淀屋橋」に投宿。
この立地からのスタートならば、明日日曜のウーバー稼働も配達依頼が順調に入るだろう。
二泊で¥4,750とな。
贅沢、贅沢。贅を凝らした沢山の機能。一般的には、至ってノーマルなビジホ。

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先週もそうであったが、なんとなくテレビを点けてしまう。

結局、室内におけるテレビ画面の占有面積の大きさが、試聴の有無につながるのだろうか。西成安宿の14インチで見ようとは一切思わないもの。

そんなでテレビを点ける。
と、大相撲ハイライトをやっていた。
何枚写真を撮っても、遠藤関と目が合わなかった。
あらゆる人からハブられているのかも知れない。

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今日のあがりは、9時〜22時で、¥12,683也。

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ユニットバスで用を足そうとしたら、床に一本毛髪が落ちていた。
これは、清掃の不徹底を非難するものではない。
完全無菌完璧クリーンな世界などこの世にないからだ。
むしろ、僕は安心した。
人の手が入り、徹底した清掃が行われるなかでのわずかな綻びも許容できないような態度こそ改められるべきだ。
むしろ、僕はほっとしたのだ。

ラーメン二郎」の器に大将の指が入っていて、
「ちょっと!指!」
と客が指摘したら、
「俺は大丈夫だ!」
と、大将が応えた話が好きだ。
西成に行ってから、もっと好きになった。



 

使った金額

宿泊代:4750円(二泊分)
コーン入りクリーミーコロッケパン:120円
パリッとジューシーなホットドッグ:171円
MILKカスタードのちぎりパン:151円
なんこつ入りつくね棒:173円
なめらかシュー:107円
ボロニアクロワッサン:117円
関西風牛肉入りコロッケ:161円
森永・大粒ラムネ:106円
明治・チューインガムつぶつぶフルーツ:138円
ヤマザキ・黄色ピコラ瀬戸内レモン:96円
烏龍茶:106円
バナナオーレ:96円
100%パインジュース:127円
りんご&カルピス:80円
レジ袋:5円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

 

所持金

5,963円

西成で暮らす。79日目 「杉作ミーツたけしに感動する」

2021年5月21日。

ほとんど床に付していた。
旅先で病に襲われることの心細さたるや筆舌に尽くし難い訳であるが、いま僕は西成で暮らすという死出の旅の真っ最中であり、生き方の転換に挑まんとする人生の分岐点を旅している。つまり、大変に不安なのである。

昨日から続く、頭痛や手足の痺れは、その勢いを保ち続け、どんよりと曇った外に出向くこともままならず。

当初は、本日で「パークイン」を出る予定であったが、一泊延泊を受け入れてもらい、ずっと横になっていた。

茜さす部屋の壁。
何も考えたくない時ほど、何かを考えてしまう。
その思考をより具体にすればするほど、さっぱりパッとしない明日しか思い浮かばない。

偶には怖がらず明日を迎えてみたいのに

作詞・作曲:椎名林檎
『茜さす 帰路照らされど…』

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Jの語り

「J」といえば、誰だろうか。

千原ジュニアか、ジェームズ・イハか。
僕にとっては、杉作J太郎。その人である。

 

夜になって、いくらか体調がましになったので、タバコを買いに外に出て、radikoのタイムフリー機能で聴き逃していた『杉作J太郎のファニーナイト』を聴取。

5/20の放送では、杉作さんが、『笑っていいとも』の前番組にあたる『笑ってる場合ですよ!』に、友人とコンビを組みコントでオーディションを通過、生放送に出演したエピソードを話されていた。

書かれた物としては読んだことのある逸話であったが、杉作節で聞くのは初。
まったくの素人であった杉作と相方のいた部屋に、タバコを吸いに突然現れ、出ていく際にビートたけし
「がんばれよ」
と声をかけた話。

その後の生放送での展開、後年杉作さんがたけしさんとテレビで共演した際の出来事も含めて、大変に感動。

乙女パスタに感動。
ブサメンたけしに感動。

同番組で自分のメールが読まれた回以来、その部分を録音し、何度も聞き返す。

 

仮に杉作J太郎が、著名にならず世に出なければ、ビートたけしが素人にかけた言葉など埋もれたままのはずである。
「一回性のビートたけし
を見たことが僕にもある。

あれは、『キッズ・リターン』の初公開時であるから、1996年。
東京に住んでいた友人の家に世話になりながら、僕は大学の夏休みの2ヶ月を花の都で過ごしていた。

ちょうど、新宿で友人とともに『キッズ・リターン』を鑑賞し、その強がりの美学に痺れ、翌日に「たけし巡礼」を決め込み、足立区から浅草、四谷などビートたけしゆかりの地を探索しようとしていた時だった。

「この辺の球場で早朝野球とかしてるはず」
神宮外苑を彷徨い、
「まあ、そりゃやってねーか」
と、かつてたけし氏が住んでいた四谷に向かおうとしていた折、青山通りの地下にある喫茶店からユニフォーム姿のビートたけしが姿を表したのである。

キャップを斜めに被ったビートたけしは、周囲を見渡し誰かの到着を待っている風であった。
通りに目をやりながら立っているその人を見ながら、
「本当にいるんだなぁ。野球やってるんだなぁ。カッコいいなぁ。顔面麻痺もカッコいいなぁ」
と固まってしまっていた。

隣の友人は、「オイ!たけしじゃねーか!サインもらってこいよ」と、急かしたが、僕にはそんな大それたことを申し出る勇気などなく、ただただ憧れの存在が目の前に居る現実に呆けていた。

時間にして数分であったと思うが、やがてたけし氏は待ち合わせていた人物を見つけ「遅いよ、バカやろう」と笑顔を見せながら地下への階段を降りていった。
その時、たけし氏はバカっ面の大学生約2名に気が付き、軽く会釈をしてくれた。
あの、たけしと目が会い、しかも挨拶したぞ、たけしが!

その記憶だけで、50年はメシたらふく食べられる。
と、当時は思った。今も鮮明な記憶である。
時は流れ、メシはたらふく食ってないけれど、大切な思い出である。

驕らない奢り

「いい人たけし」
みたいな逸話は、それこそ山ほど語られているが、もっともポピュラーな、後輩芸人が食事先で会計をしようとしたら、
「もう、お代はいただいております。たけしさんから」
という奴。

後輩への愛情や芸界でのしきたりが滲み、たけし氏自身の「自分はたまたま売れた人間であり、その裏には死屍累々の芸人がいる」という想いの直接的な表明、同時に「もし、俺が売れなくなったら、アンちゃんの番組で使ってね!」というけして驕らない奢り方の逃げ口上までを包摂した鉄板のお話。

一方、僕はといえば、この「お代はいただいております」をこれまで一度も遂行したことがないし、遂行する器でもないし、遂行する財力もないし、遂行するべき仲間もいないし、これからも一度も遂行しない、できないような気がする。
ああ、だらしのないことよ。

 

Jとたけし、という自分にとって大好きな人同士の邂逅に触れて幸せな1日であった。

それが、ただ、寝ていただけの今日の出来事である。

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使った金額

宿泊代:1300円
コインランドリー(洗濯):200円
ハッシュドポテト:80円
ミミガー:240円
サンガリア・まろやかバナナ&ミルク:90円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

 

所持金

12,867円