暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成で暮らす。87日目 「みんなウーバー仲間でいいじゃないか」

2021年5月29日。

昨晩、遅くなってから連絡があり、来週の火曜日は現場仕事に入れそう。
また、直前に流れてしまうかもしれんが。

夜中にシンと静まり返った「パークイン」の非常階段の踊り場から月を眺める。
このところ、梅雨の中休みという常套句で語れるような天候が続いている。
22時を回れば、ほとんど物音ひとつ聞こえなくなるホテル。
全く稼ぎのなかった今週を埋め合わせるべく、今日からの土日はウーバーイーツに勤しまねばならない。

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あっさー!

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出掛けにすれ違った清掃のお姐さんに、

「よく、眠れましたか?」

といつものように優しい言葉をかけられる。

ありがとうございます!
今日も、富裕層からそうでもない層までがアプリを使って気軽に注文してくる料理やらドリンクやらを、せっせと東へ西へ届けてまいりますよ。真心こめて。仮想の拳銃に実弾こめて。

どこにでもあるゼノフォビア

先週は、刀折れ矢尽きて、千代の富士の引退会見ばりに「体力の限界!」で駐輪場に自転車を預けていたので、5日分の精算を済ませて、出発。

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もう、半袖。
今や、半袖。
かなり暑くなってきた。
梅雨は何処へ、夏は目の前。

 

途中、扇町公園で同業のウーバーイーツァーと話す。

ウーバー稼働している人々の事情はさまざまだろう。
例えば、西成暮らしとお題目を掲げていながら、現場仕事から逃げて週末稼働している、他称西成区会社員(46)とか。

稼働中に見かけることが多いのが、ベトナムの人たち。
片言の日本語でも事足り、脚力一本で勝負出来、入職へのハードルも極めて低いウーバーイーツは外国人にとっても始めやすい仕事。
彼らは仲間意識も強いようで、よく数人で固まって休憩しているのを目にする。

この時、話しかけてきた人は日本人で、高そうなロードバイクにガチな装備のメッセンジャースタイル。ママチャリにTシャツ一丁の僕とは職業意識が雲泥。
「今日は暑いですね」
みたいなクリシェな会話をしていると、僕たちの視線の先にベトナム人らしき集団が、

「あいつら、いっつも固まってて邪魔ですよね。カッコも汚いし、サンダル履きだし。配達員のレベル下げてますよ」

と、目の前にいる小汚く太った、だんだんと汗でTシャツが塩吹いちゃうから、白色のTシャツで誤魔化している46歳に向かって言っているのか?
彼らベトナム人の方がよっぽど小ギレイだ。
配達員のレベル、ってどこにそんな基準があるんだろうか。

「まあ、でもマクドの前でたむろしてる日本人集団の方がイメージ悪いんじゃないですか?」

と返す。

「でも、アレ不法就労だと思うんですよ。通報してやろうかな」

「はあ」

「日本まで来て何やってるんですかね、目障りですよ」

「そうですか。気軽に稼げるから、僕もコレやってるんで人のことは言えないですね」

「アイツらの肩持つことなんてないですよ、実際!」

「肩持つっていうか、僕も彼らも何にも変わらないので。むしろ、日本で働く大変さをベトナム人の方が感じてるんじゃないですか。エラいすよ」

「そういう考え方ね!わかったよ。それじゃあ」

分かり合えたわけではないようだが、僕の立ち位置は分かってもらえたようで、サングラスに隠れた表情を曇らせて華麗にロードバイクで去って行かれた。

過酷な状況に置かれたなかで、より過酷な状況で生き抜いている人や歯を食いしばっている人のことを想い自らを奮い立たせる、のは健全な態度だろう。
けれど、同じ環境や階層に居ても、さらにその中でピラミッドを設けて「自分のがマシ」みたいに精神を安定させるのは、それこそ汚い。
仕事の限られたパイを奪い合う商売敵としてベトナム人を捉えているのだろうか。

何より、あのベトナム人たち朗らかで、笑顔だ。
チップをくすねるために営業スマイル作っている僕よりもずっとキレイです。

地図を読めない無能

ウーバーで配達している際には、Googleマップのピンを目当てに動くわけですが、マンションのエントランスの位置がズレていることが多い。

どちらの通りに面しているのか?が、逆に表示されていることもままある。
当然、お客さんもそれを懸念しているようで、時々、親切な方はメッセージをくれる。

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こんな感じ。
ありがたいです!

しかし、僕は東西南北がわからない。
どっちが北ですか?
バカボン』の歌で、日の出の方角は覚えましたけど。
今、自分がどっちを向いているのか?まったく分かりません。

結果、「公園南側沿い」もまったく分からず、スムーズに配達できませんでした、とさ。土佐日記

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明日の朝食ビュッフェに期待して

9時半〜22時まで稼働して、¥10,256也。

初めての宿「ホテル関西」へ。
翌朝の朝食付きで、¥2,370。

とっても、ビッフェ楽しみ!ブッフェ楽しみ!バイキング楽しみ!

なのに、そこそこ夜中に飯を食ってしまった。
サバンナ八木のダイエット格言
「あと5時間ガマンしたら、夜食が朝食になるぞ!」
をしっかり思い出せ!バカ。

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明日の朝食ビュッフェに期待して、寝ればいいのに徹夜した

そろそろ入眠かという頃合いで、
杉作J太郎先生が生配信を始め、それが朝方まで断続的に続いたので寝られず。

www.youtube.com

夜中に何度も声をあげて笑う。
こんなに笑ったこと最近なかった。
楽しかった。
楽しみな朝食ビュッフェの前に、もう楽しかった。

徹夜でウーバー稼働か。
愚かだ。
愚かであっても、喜びはあった夜。
杉作先生、ありがとう。

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使った金額

交通費:230円
駐輪代:750円
宿泊代:2370円
Nホットドッグ:205円
たまごコッペ:170円
大きなイカフライ:162円
Lチキ竜田:170円
ケーキドーナツ:158円
骨なしスティックチキン:269円
みつせ赤鶏ピリ辛フライ:215円
マンゴーのもちもちスティック:89円
烏龍茶:106円
サンガリアみっくちゅじゅーちゅ:85円
ミルク好きのラテ:150円
ミルク生まれのほうじ茶ラテ:168円
サンガリア・スッキリとオレンジ:100円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:1200円(三個分)

 

所持金

10,100円

西成で暮らす。86日目 「西成区会社員46歳男性」

2021年5月28日。

以前、新世界国際劇場の支配人さんにお話を伺った際に、たまたま同日に取材に来られていた大手新聞社の記者さんは毎日新聞の方であった。
その記事がアップされている。

mainichi.jp

看板の特異性で興味を惹く

劇場の歴史に触れる

コロナ禍での取り組み

地元ファンの声

劇場のポジティブな姿勢

という流れで1500字付近でまとめる。
お手本のような書きっぷりでプロの手際を見せつけられる。
僕の半チクな文章とは一線を画すものである。
金をもらえるようなテキストを書くのは大変。
羨ましい。

支配人の冨岡さんの写真も笑顔。
笑顔を撮影しなければならない。
しかし、なぜカメラマンは
「笑ってください!」
と要求するのだろうか。

東京に居た頃、カメラマンのアシスタントをやっていたことがあった。
ある日、被写体となった古典芸能に従事する方が、
「私、撮影で『笑う』のはイヤなんです。ありのままでここに立ちますが、良いですか」
と仰り、俄然場は緊張感に包まれた。
なぜ、笑顔の写真を撮りたがるのか?
「笑った表情の方が、見栄えが良いですよ」
と同席していた記者が応え、ますます被写体からは笑顔が消えた。

撮影後、喫煙所で笑顔を拒否したその人と隣り合った。
「オタクらはいつも『笑って!』と求めるけれど、あれで素直に笑えるようになっている自分が嫌いなんですよねぇ」
と、深く煙を吸い込みながら話してくれた。
その時、僕がなんと返答したのかは覚えていない。

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その日、記者からインタビューを受けた。
採用されるとは思っておらず、半チクな受けごたえをした。
のに、採用されていた。

記事内のまとめ近くに出てくる

 

看板の付け替え作業を見に来て写真を撮影していた同市西成区の男性会社員(46)

は、僕である。

「この看板の雰囲気は梅田や難波の劇場では味わえない。新世界という場所にも合っていて素晴らしい」と顔をほころばせていた。

のが、僕である。

 

スマホをかざして看板を撮影しているバックシャンも載っている。
白髪が目立つし、つむじが大きく、ハゲてきている。
客観視されると如実に現実を見せつけられて無慈悲。ノーマーシー

確かにそんなことを言った気がする。
「顔をほころばせていた」かどうか?は自覚がないが、取材者の目からそう見えたのなら、そうに違いない。
しかし、身分照会をされて「西成区の会社員」と言ってしまったのは、いくらか嘘であった。
西成区には居るが、カンパニーに所属してはいない。
僕が所属しているのは、己の不甲斐なさのみ。
見栄を張りました。ごめんなさい。

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この記事は、マイナーチェンジをさせつつ、3パターンで公開されている。

mainichi.jp

mainichi.jp

 

分かりやすい構成と内容で、発表媒体や時期に合わせて、最大効率を得られるように書く。
もちろん、被写体は笑顔で!

そんな、手堅い仕事に感服しつつ、
「そういう手堅さから離れて書きたいのかもなぁ」
と、このブログをやっている意味を逆照射されたように感じた。

そんなことを思った、西成区会社員(46)であった。

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使った金額

マクドナルド・ハンバーガー:110円
マクドナルド・スパイシーチキンバーガー:200円
ミニスナックゴールド:91円
ミニルマンド抹茶クリーム:108円
元祖たこやき亭 まろやか:79円
エスセレクト・玉露入り緑茶:103円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

 

所持金

16,697円

西成で暮らす。85日目 「連日、人に会って話す」

2021年5月27日。

梅雨の時期がイヤ。

といった感情を特別に持ったことはなかった。
「洗濯物の生乾きって困るー」
みたいな所帯じみた悩みを抱えたこともなかった。
所帯を構えたこともない人生であるが。

しかし、如実にそれらの乾きに至るスピードが減じているのを実感する今日この頃。
これまでは、200円でコインランドリー洗いを施し、一晩洗濯ロープに引っ掛けておけば事なきを得ていたのが、全然乾かない。
ずっと、じんわり湿り気を帯びたレパートリーの乏しいワードロープを眺めて。
ずっと、湿っているのは河童のお皿だけで十分である。
デブの首元だけで十分である。
エストバッグはムツゴロウ王国の住人の持ち物として十分不可欠である。(『ドライブインカリフォルニア』©︎松尾スズキ


今、改めて言いたい。
梅雨ってイヤね。

と言うわけで、目を覚ましてコインランドリーに向かい、乾燥機の恩恵を受ける。

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ハムスターが延々と前進していると感じている運動が、実際は前ではなく、上に向かい、そして円環運動としてスタートとゴールが有耶無耶になるように。 
それでも、ドラムはかき回されて、風を蓄え、湿り気は失われ、僕の洗濯物は、僕の着替えに変わっていく。

クリント・イーストウッド監督の『パーフェクト・ワールド』で人質に取った少年を助手席に乗せたケビン・コスナーは、「この車は未来への乗り物」だと言い、

「今ここが現在。目の前に見えるのが未来。後ろにあるのが過去。アクセルを踏めば未来に行ける」

と教えていた。

西成のコインランドリーの乾燥機は、どんなに眺めていてもただその場で回転を続けるだけで、未来を見せてはくれない。
ただ、その回転と併せて吹き込まれる温風は、明日を装う薄汚れかけた衣服の湿り気を正常化してくれるだけ。
まるで、一向に前進しない僕の毎日のようである。

 

そこそこの量の洗濯物を完全に乾燥機任せにしてしまうと、どんどん小銭がチャリンチャリン減っていくので、そこそこで宿に持ち帰り、干す。
たぎるな湿気、けっぱれ日差し。
サポートしろ!扇風機。

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そういえば、『バブルへGO!!』とかいう映画では、乾燥機だか洗濯機だかがタイムマシンになっていた。ケビン・コスナーが名台詞を吐く代わりに、広末涼子のキャバ嬢姿を拝めた気がする。それだけで十分鑑賞する価値のある映画である。

きっと、明日までの時間は洗濯物を乾かすのに十分だろう。

黒光りする車列

街に出て、今日の目的地まで歩いていると、細い路地に高級外車が列を連ね、その周囲には黒いスーツに派手なネクタイ、ブッチャーが履いてたみたいな革靴、短く整えられた髪、透過率の極めて低いサングラスをかけた男性たち。

「うわっ…」
と瞬間怯み、半分ほど進んだ道程を引き返そうと思ったが、ここまで来て踵を返すのもなぁ、とアメフトの優秀なQB並みの俊敏さで、車列と黒服の男たちをサッさかかわしながら進む。

すると、次々に目の表情をのぞめない男たちが、

「ご苦労さん!」
「ご苦労様です!」

と声をかけてくれる。

なんと、西成の労働者は偉大!
いつもの作業着姿であった僕は、金子信雄西村晃にでもなった気分で、「良きに計らえ」てな仕草で通り過ぎる。
高級黒光り外車の後部座席には、金子信雄西村晃東映実録路線映画で演じたモノホンの方々が鎮座ましましていらっしゃった。
もちろん敬語だ。

「すみません!ご苦労様です!!」

連日、取材する

いかつい緊張感を抜けたら、また緊張。

今日は、昨日の女装さんインタビューに続き、西成のホテルについて、とある方にお話を伺うことが出来た。

お話自体は大変面白く、質問に的確に回答してくださった。
途中、こちらに問いかけて来られる局面もあり、バカで無知を晒してしまった。
インタビュイーの方のお名前や所属を明らかにして、このブログに掲載できるかどうか?はペンディング

ブログのタイトルをお伝えしたので、「こんなふざけたトコに載せるべからず」と判断されてしまっても仕方がない。
ただ、女装さんとの対話もそうだが、この街に働く人、集う人と直接目を見て話すこと。
その経験は楽しい。
その繰り返しを続けていくより他ない。

どうあれ、なんらかの形で、ブログに反映していく所存です。

ドキュメンタリーを観る

夜には、日本の入管施設や体制に「隠し撮り」という手法で闘ったドキュメンタリーのオンライン視聴に参加。
『牛久 ushiku 比類なき不正義』

youtu.be

上映後のティーチインも含めて、2時間以上目が離せなかった。
少しトラブルを抱えている作品なので、一般公開されるのかどうか。
映画自体は、力とインパクトを放ちまくっていた。

「牛久」という地名も、こうしてある種の負のイメージを抱え込むかも知れない。
大仏と、元フジテレビの相川梨絵の出身地のイメージしかない方も多いだろう。
相川梨絵に関しては、僕のみが覚えるイメージだと思うけど。

ちょうど、今日のお話でも「西成」という地名が持つイメージの話になった。
しかし、それを「負」で終わらせないことに尽力する人たちもいる。
「わかりやすさ」では回収できないことだって多いものだ。

映画の話が多かったので、ついでに
長谷川和彦監督太陽を盗んだ男
の告知が新世界のビデオ試写室の看板に登場。

ずいぶん、沢田研二が暗いイメージだが、映画のなかのジュリーの鬱屈した側面を描き切った手描きイラストである。

どんな映画もまた、一面的な「わかりやすさ」で語られるべきではない。

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使った金額

コインランドリー(洗濯+乾燥):500円
ランチパック・ハム&マヨネーズ:89円
ファる巻ポテト:106円
匠旨 サーロインステーキ味:127円(二個分)
情熱 ドライカルパス:84円
ミルクチョコレート:75円
お魚ポリンキー あっさり:52円
マイルドいちごオーレ:106円
レジ袋:2円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

 

所持金

17,788円

西成で暮らす。84日目 「女装さんと会う」

2021年5月26日。 

直近に過分なPV数を得た記事
「新世界国際劇場の支配人にインタビュー」
の記事内に、
女装子の跋扈に恐怖した」
と以前、新世界国際劇場を訪れた感想を書いたこともあり、女装さんと知り合う機会を得た。

nishinari-lives.com

 

女装子の集めるハッテン場としても機能する映画館という場。

それゆえ、一見の客が二の足を踏むという状況にばかり目が行き、「女装する人」への興味関心が、「邪魔者」とのみ捉えている自分を改めて発見した。

どうして、女装するのか?
何が楽しいのか?

偏狭な自分の思考を少しでもマシにしたい。
それは、知ることから始めなければならない。

対話を了承してくれた女装さんにお願いして、今日お会いできた。

待ち合わせが17時だったので、
「それじゃあ、現場仕事行けないな」と決め込んで、夕方まで質問事項などをネットを見ながらつらつらと考える。

誰だって、他人など理解できない。
自分のことだって覚束ない。
けれど、その渦中にいる人と話すことは、頑迷な自分の頭を少しは和らげてくれるはずだ。
少しはマトモな人間になりたい。


結果的に、大変楽しい夜になった。
3時間近く、途中出会った女装さんも交えて。
楽しい、興味深い、と言うのはあくまで僕の雑感であるので、お二人にはご迷惑をおかけしたと思う。
ありがとうございました!

インタビューの内容は、別記事にあげます。
とにかく、まだ文字起こしが終わってないの。

改めて、データを文字化すると、「やっぱりこのオッサン何もわかっていないなぁ」と自分のことを省みる。
多様性とか、寛容さとか、大文字のお題目には配慮している素振りで生きているつもりなのに、結局「偏見」のかたまりである自分。
そんな己と直面して、少しだけ女装の世界を覗き見れた夜。

批判されること

新世界国際劇場の記事が出てから、このブログのコメントにも叱責や批判を寄せてくる人も増えた。

コメントは承認制なので、あんまりにキツく感じたコメントは承認していない。
しかし、時々批判的なコメントを眺めては、落ち込む。
落ち込んでいます!
弱いからなぁ。

外からの意見を受け流す余裕はないし、それを削除してしまう賢明さもない。
向き合っていくしかないのです。

これからも、そんなことは起こるのかも知れないけれど、また読んで、落ち込んで、それを糧にやっていきます。承認はしないと思いますけど。

 

そして、一時は恐ろしいPV数を叩き出していた状態も、落ち着きました。
また、地道にやっていきます。

 

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使った金額

通天小町・談話室代:3000円
マイチキ:181円
100円パン:324円(三個分)
三幸製菓・新潟仕込み 塩味:127円
カルビー・サッポロポテト:138円
お惣菜・天ぷら類:344円
ミネラルウォーター:140円
缶コーヒー:110円
タバコ・アメリカンスピリット9mm:400円

 

所持金

19,079円

西成で暮らす。83日目 「散歩する。それだけ」

2021年5月25日。

懸命に日夜を問わず、大切な存在のためにあるいは自分自身のために労働に勤しんでおられる皆様においては最大限にして最高レベルのリスペクトを申し上げます。

でも、そんなに働かなくってもいいべ。
という悪魔の囁きに飛びついて、しがみついてしまうのが私。
今日は、おやすみです。

 

ところで、西成のあいりん地区周辺には制服警官の姿を多く見かけ、かつパトロール車もウロチョロしている。
実際、酔客との揉め事や道端に横たわっている人への対応など、おおよそ新宿歌舞伎町24時みたいな光景が昼夜を問わず繰り広げられているので、お忙しいんでしょうね、きっと。
ウーバーをするために、大阪内でステータスの高いとされているアーバンシティに出かけると職質上等になった僕も、この街では「カバンの中、見せろ!」みたいな事態には遭遇しません。
そもそも、カバンなんか持ち歩かないし。「スーパー玉出」の袋で生活してるし。

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今日も、全生活を持ち歩いて移動している路上生活者の方が、交差点にハマってしまっており、すわ警官出動!かと思ったら、あまりに日常的なので、走行する一般車たちが優しく譲りあって事なきを得ていた。

信号のない交差点の方が、現実的に事故が少なくなるというのは、どこかの社会実験で見聞きしたことがあるが、それが正解かもしれない。

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今日は、買い物ついでに街に出たスナップを貼って終わりです。
なんの情報もなく痛み入ります。

再開発

日雇い現金仕事では、「解体」作業現場が多く、街の表情が変わっていく様相を感じる訳ですが西成の路地にも再開発の波は訪れている。

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星野リゾートのホテルも毎日着々と屋を重ねている。

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改築

商店街の飲食店は多くが緊急事態宣言明けまでの休業や、時短営業を余儀なくされているが、再出発の日に向けて、店舗改装を施している店も見られる。

始まったことは、いつか、やがて終わる。
はずだけれど、今回はいつ終わって、いつ始められるのか。
ただ、どっこいみなさん来るべき日に向けて水面下での準備を怠っていない。

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あいりん銀行

かつて、この街には労働者のための銀行が存在したようだ。

あいりん銀行(あいりん貯蓄組合)

10年近く前に解散し、現在は預金者への払い戻し業務のみが行われているようだ。
みんな、とりっぱくれるな!
きっと、もう亡くなってしまった人もいるだろう。
やはり、働いたらすぐに呑んで打って買って、使いきるのが最善だ。

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残念石

新世界では、大阪城に築城に使われる予定だったのに、結局ほっぽり出された石材=「残念石」を眺める。

この石に自分を重ね合わせたり、もしくは大阪城になんて組み込まれたくなかったんだ!という、勝手に残念な感情を引き受けさせられた石の本音が聞こえてきたり。

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「もっと現場に行け!」

夜には、久しぶりの友人と会話。

「ブログ読んでっけど、もっと現場行け!」
と注意される。
確かになぁ。何やってんだろうなぁ、僕は。

来週以降、頑張りまっす!(これも伏線でしかない)
まだ、火曜日だけどね。

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気温が上がってきたので、これまで5日ほど保たせていたペットボトルの紅茶やお茶が腐るようになってきた。
酸っぱいお茶を飲むのもまた一興。
つくづく、冷蔵庫は偉大な発明である。

 

そして、汗をかくようになってきたこともあり、己のワキの匂いが気になってきた。
けして僕はワキガではない、と思う。絶対に、多分。
なので、ドンキでワキに塗る消臭剤を買い求める。
「アルム石」のミョウバンが持つ、消臭効果は偉大である。
タイに旅行に行った時に買い溜めしておいたのだが、どっかに行ってしまった。
残念石。

前職の職場にタイ人のデザイナーがいたのだが、タイでは匂い、体臭へのケアは欠かせないリテラシーだと。
高温多湿の国のマナー。
日本も今やほとんどタイ。
ワキの匂いには注意したい。
問題は、ワキだけではないのかも知れないが。
夏が来るのが恐ろしい。

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使った金額

デオナチュレ・ソフトストーンW:972円
フレッシュブラック歯ブラシ:108円
糸みがき 白100入り:108円
ファる巻ポテト:106円
ベビースターラーメンおつまみ:108円
クーリッシュ・メロンソーダフロート:84円
キットカット・N&C:130円
お〜いお茶・濃い味:149円
タバコ・アメリカンスピリット9mm:400円

 

所持金

23,843円

西成で暮らす。82日目 「分水嶺はいつ見極めるのか」

2021年5月24日。

アクセサリーを身に付けたり、お気に入りのキャラクターのグッズを持ち歩くような暮らしはしていない。
唯一、例外はこの木彫りの熊。
すっかりタバではなくなった鍵束に熊を付けている。
ポケットに入れていると、熊の足や咥えている鮭の角張りが腿に当たって痛い。
しかし、時折、この木彫の熊をしげしげと眺めることで、数分の時間を蕩尽するのが常なので、持ち歩くことはやめない。

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夏場は、どうしたって薄着になるためポケットが不足する。

ウーバーイーツ稼働の際に、最低限財布やこの木彫の熊の付いたキーホルダーは身に付けていなければならない。
どうして人間の体には、ポケットがないのだろうか。
二の腕や胸元にそっと小物を忍ばせておけるポケットがあればいいのに。
洗いにくいからか。
ドラえもんへの最大の憧れポイントは、ひみつ道具を豊富に収納できる四次元ポケットだ。

 

西区のハンバーガー店に、しばしば料理をピックアップに行くのだが、そこの店員さんがおしなべてガッツリ刺青をしていてカッコ良い。
あの洋彫りのイカしたデザインの筋の一本がファスナーになっていて、木彫の熊や財布をしまっておければ、もっとカッコいいのに。

午前中はウーバー

「ホテルリブマックス 淀屋橋」の朝食ビュッフェ。
月曜日の朝は、人が少なかった。
とにかくレタスを何度もおかわりした。
1週間分のお野菜。
もう、今週は青物摂らないだろう。

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午前中は、パラパラと雨が落ちてくる天候。

4時間弱ウーバー稼働し、¥3,418也。

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引き返す勇気

気候が温暖になってくるにしたがって、虫たちバグたちも舞い踊る。

自転車を漕いでいるおりに、鼻の穴に飛び込んでくる虫もいる。
虫の闖入に気付いたら、即、彼奴を開放せんと鼻をほじるのだが、もう虫は鼻の奥まで進行してしまっている。
「そっちに出口はないのだよ」
そう、教えてあげたいが、きっと彼奴には伝わらない。
鼻の穴は出口であり、入り口である。

バンザイクリフ、トッコウセイシン

できればもう少し、自由に世界を飛び回り、次の世代へ命を繋いで欲しいのだが、僕の鼻にたまたま飛び込み、奥まで入り込み、身動きが取れずに死んでいく。

間違っていれば、そこで立ち止まり、分岐点まで引き返すという判断をすべき時に、そこまで進んでしまった己の労力に報いるために誤って突き進んでしまう。
登山で遭難してしまう人の心理も同様だという。
その実例は、
『ドキュメント 道迷い遭難』羽根田治
に詳しい。

登山行で道を見失ったときに、そこまでの成果を徒労であると認めたくなくて、ミスディレクションを重ねてしまい、遭難に至る。

これは、今日僕の鼻に飛び込んだ虫のことであり、僕自身の現在地の認識に近い。
間違っているのなら、引き返した方が良いのかも知れない。
そんなことを考えてしまう。

西成に帰る

土日分のウーバー収入を銀行からおろし、雨を避けるために天満橋の駐輪場に自転車を停め、地下鉄で西成に戻る。

 「パークイン」に投宿。

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なんと!
今回はエアコン無しの部屋を取ったのだが、扇風機が置かれていた!
手厚いぞ!パークイン。

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宿の畳にも、むっくりと起き出した虫が這っていた。

残念だけど、ここに来てはいけないのだ君は。
おもむろに虫を捻り潰す。
どこかで引き返せば良かったのに。

 

収入

31929円

 

使った金額

貯金:1929円
宿泊代:5000円
駐輪代:150円
交通費:230円
ハッシュドポテト:108円
ベビースターラーメン:216円(二個分)
うまイチュウ・みかん味:168円(二個分)
アイスココア:438円
塩キャラメルラテ:75円
アクエリアス・1日分のマルチビタミン:108円
タバコ・アメリカンスピリット1mm:570円

 

所持金

26,007円