暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成で暮らす。121日目〜126日目「zoom打ちで、無視される」

2021年7月7日〜7月12日

ハングオーバーな翌日、大阪から島根に移動する奴を見送らんと、梅田に出る。
「喫茶マヅラ」で待ち合わせる。
当然、奴は遅れてやってくるので読書などしながら待つ。

 

「喫茶マヅラ」は、第一から第四までの複数の棟を擁する旧来的なビジネスパーソンの為のオアシス的雑居ビルの一角にある。
東京の「新橋駅前ビル」「中野ブロードウェイ」(は、今や『まんだらけ』の傀儡政権だが)のような、「食う寝る遊ぶ、そして抜く」まで男根主義の欲望を全て飲み込んだような建物「大阪駅前ビル」。

少し前に、中野ブロードウェイアダルトグッズを扱う店と、ファンシー雑貨店が向かい合って営業することの是非が問題化していたが、少なくともブロードウェイではそんな光景が当たり前であった。東京にいる頃、中野ブロードウェイに勤務していたので、「おんなこども」を袖にするその在りようは、よく知っている。
こうしたマチズモ営業とカオスが、これらの雑居ビルの魅力でもあったが、時代に即していないんだろう。だからこその魅力だとしたら、その在りようを考え直す時代になったのかも知れない。

 「喫茶マヅラ」も、煙草吸い放題で、昭和的懐古趣味雰囲気バッチシの素晴らしい喫茶店であるが、もはや絶滅危惧種なんだろう。
ちょっと前まで、矍鑠とした小柄なご老人が店頭に立ち、蝶ネクタイ姿で客をアテンドしているのを見かけたのだが、最近は見ない。
お元気だろうか。

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高速バスで島根に向かう奴と出発時間近くまで、喫茶店をはしごしたが、二軒目の喫茶店のマスターは、「コロナ対策ひど過ぎまっせ!吉村なんじゃアレ!」と大きな声で常連客に文句を垂れていた。しかし、アクリル板とかパーテーションの存在は、喫茶店のもつ「話者との心地よい距離感」を決定的に妨げるので悲しい。
「まあ、たまにはブログ読んでくれよな!約束だぞ!」
とサムアップしたが、ガン無視されて奴とお別れ。

人と近しい距離で話すのが久しぶり過ぎて、帰路ひとりになって異常に寂しさが込み上げた。

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企画を出して無反応を食らう

この日は、ライティングの仕事を持ちかけられ、プラス企画を提案することになった名古屋とオンラインでの会議が17時から。

この1週間、空いた時間(ほとんど空き時間だが)には、ずっとアイデアを転がしていた。
恐る恐るパワーポイントを立ち上げ、振れば虚しい音しかしない脳みそと格闘する。

プロジェクトリーダーの方には事前にラフなアイデアを聞いてもらい、好反応を得ていたのだが、今日の「zoom打ち」は総勢6人が登場するらしい。
シンプルに震える。

 

坂口恭平が絵を描く時は、午前の一定時間創作し、午後は街に出るらしい。
岡本喜八は、散歩しながら街を眺め、アイデアを練るから、絶対車には乗らないと言っていた。歩くスピードで街の刺激を受けながらだと、考えがまとまるらしい。

 

ので、パワポをまとめる前に散歩する。
こういうことだけ真似するのが、浅はかな僕のクソな性質である。

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結果をお伝えしたい。

惨敗。
もうこれは絶対絶無に僕という存在が拒否られたといっていいだろう。
最初は遠慮していたが、途中から「これはマズい…空気が重い…」と察知し、ままならない滑舌で怒涛のプレゼンテーション・トークを展開。
結果、さらに空気が重たくなった。
「コイツは何を言ってるんだ」感が、遠く名古屋の地から、画面を通してもビシビシに伝わってきて、特にzoom分割画面の右下と左下にいた女性の目が完全に死んでいた。
針のむしろ。

2時間ほどの会議を終えて、真っ暗な室内でうなだれる。
部屋の隅っこで体育座りをしてMINOR THREATのIan MacKayeばりに落ち込みたかったのだが、もともと三畳のスペースなので、隅っこに移動するまでもなかった。

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会議後、リーダーから電話をもらい、一応毎週木曜日にオンラインで参加することになった。

「いやぁ、ヒドかったですね。ごめんなさい」

「いえいえ、面白かったですよー。反応が薄いのは、多分竹下さんが間髪入れず喋ってたからですよ、大丈夫。来週もよろしくお願いします!」

自己嫌悪でふて寝する。永遠に寝てたらいいよ。

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翌日は敗残の将で、廃人のよう。

Netflixで大好きな『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を2度鑑賞。
何度見ても素晴らしすぎて、彼女たちが眩しすぎて、逆照射された己の卑小さを鑑みて、さらに落ち込む。

名古屋の企画用のネタの資料をパワポに加えて、メシ食ってふて寝。一生ふて寝。もう、フッテ寝。

 

一生ふて寝して、即身仏として成就する根性はないし、ホテルの退去時間は待ってくれないので土曜日にはウーバーイーツへ。

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稼働途中に、ブレーキワイアーがブチ切れる。
惚れた腫れたは当座の内、切れた千切れたは凶禍の始まり。

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お客様からのメモ

ウーバーイーツで配達を開始する際に、客からのメモが表示されることがある。

「ピクルスを抜いてください」
とか、
「よく焼きしてください」
とか、料理の味付けや方法についての要望が書かれていることもあるのだが、我々配達員がこのメモを確認できるのは、お店から料理を受け取った後。知らん!責任持てん。

 

今日は、こんなメモがあった。

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オートロックを自ら開けることもしないようなクソは、フードデリバリーなんて注文してはいけない。
実際に現地に行ったら、エントランスにロックはかかっていなかった。
バーカ。

 

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過去どんなネットリとした受け渡しを経験したのか知らないが、ニチャッとした受け渡しを経験したのか知らないが、こうやってあえて記載することで、逆効果が生まれるような気がする。お前のサラッと感の塩梅がわからん。なら、置き配にしておけや。
バーカ、バーカ。

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日付が変わる頃まで働き、天神橋の「クラブ温泉」で湯浴み。
貸しタオルが無料で借りられるので、洗濯物をひとつでも減らしたいコチラにとってはありがたい。
しかし、天神橋付近の銭湯は深夜まで結構な人出である。
もう、ひとっ風呂浴びないと気持ちの悪いくらい発汗するような季節になってしまった。

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そして、野宿

ウーバーイーツで消費されるモバイルバッテリーの充電などの、ホーボー充電および電源問題は、トランクルームのあるフロアのコンセントを使用することで解決されているのだが、問題は、蚊。

ベンチに横になると、耳元には蚊の羽音が響き、露出した腕や足首は刺されまくりで翌朝はボッコボコ。なので、虫除けスプレーを導入する。

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子どもにも使用推奨のやさしい成分ながら、効き目にも定評のある
イカリジン
配合の虫除け。

大魔神的な響きで安心感がある。
顔にも首にも、服の上からもしとどに散布して就寝。

枕がないので、履いていたスニーカーに頭をもたげて。
ただ、まあ結局2時間寝られたら御の字だよね。
南天満公園のベンチは、1日の疲れを癒すための熟睡できるベッドでは、けしてない。

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小鳥のさえずりと、朝っぱらからランニングする富裕層が踏む砂利の音で目覚めたので、吉野家まで移動し、ノーファイトさんから頂いた株主優待券で朝カレー。

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もう、もうかなり夏の日差しが厳しい。
入館してエントランスから、エレベーターまで押し並べてクーラーが適度に効いているマンションは福音。ウーバー頼む人は、みんなこういうマンションに住んでいて欲しい。
エレ無し、階段のみ、6階とかに住んでいる人は、頼む資格ない。歩いてテメエで牛丼買ってこい。

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途中、扇町公園で疲れ果てて休憩していたら、鳩と雀が以上に寄ってきて、もう召されたのかと勘違いした。何にもあげられる食いもんないよ。ごめんね。

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早朝から、300円ちょいオーバーの配達をこなし続け、西成に戻り「パークイン」に。
突っ伏すように、いつもの布団に倒れ込む。
ああ、風呂入らなきゃ、と思いながらも動けず、眠る。
ふて寝じゃなく、失神。

楽天からは、クーラー無しで予約していたのだが、受付の方に

「冷房有りも空きましたけど、どうします?」

と尋ねられたので、速攻で変更。

「こちらは、クーラー無しの部屋でも扇風機があるから良心的ですよね」

「ああ、そんなお客さんおったなぁ。言われたことあります」

「そうです、他の宿だと、扇風機借りるのに追加料金取られるとこもありますから」

「そうなんやね。じゃあ冷房無しの部屋にする?」

「いや、もうクーラーです。クーラー欲しいです!」

冷気の誘惑。
冷凍都市の暮らし あいつ姿くらまし
©︎向井秀徳

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Twitterの中の人になる

月曜、博多とのオンラインMTG

プロジェクトでTwitter運営をすることになり、その枠組みを考え提案。
ツイ担に就任する。

インプレッションだ、エンゲージメントだ、大変だなぁ。
さらに動画撮影のために大分県に行くことも検討する。
唐揚げだ、温泉だ、大変だなぁ。

前の大阪の会社で、食洗機のキャラクターがつぶやく体のTwitterアカウントの企画を立てて、通ったのだけど、tweet傾向を前提提示するだけで、運営までは関わらなかった。
実際に、異なるペルソナでtweetするのはなかなか大変だろう。
僕、頑張るよ。
全く西成仕事放り投げてるけど。

この頃はそんな時期だった。

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収入

39473円

 

使った金額

7/7
交通費:360円
手仕込みジャンボチキン:107円
ポテロング しお味:224円(三個分)
ラーメンおつまみ:216円(二個分)
パリッテ ストロベリー&ショコラ:106円
チョコもなか:75円
赤城・ブラック:106円(二個分)
烏龍茶煌:117円
メグミルク・フルーツ:117円
味わいカルピス フルーツミックス:117円
レジ袋:3円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

7/8
フマキラー・天使のスキンベープミスト:1078円
ランチパック カレー&メンチ:121円
ソーセージマフィン:121円
亀田・柿の種:150円
亀田・柿の種 わさび:150円
コグミ スポーツサポートMIX:216円(二個分)
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:400円

7/9
千切りキャベツ:147円(二個分)
自家製惣菜:339円
オイシス・サラミチーズ:106円
ランチパック・ピーナッツ:92円
菓子パン・たっぷり枝豆ポテトわさび:116円
亀田・柿の種わさび:450円(三個分)
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

7/10
銭湯代:450円
自転車ブレーキ修理:770円
焼きたてパン:356円(二個分)
おにぎり ツナマヨ:127円
ランチパック・ピーナッツ:86円
ダブルチーズバーガー:147円
ハムカツタルタルロール:88円
メロンクリームホイップツインシュー:108円
ドライソーセージ:108円
ランチパック・白桃ジャム:88円
白くまバー:124円
パインバー:124円
みかんバー:248円(二個分)
ダカラ ライチ&ヨーグルト:108円
ほうじ茶:108円
烏龍茶:108円
烏龍茶:140円
紅茶花伝 ミルクティー:145円
アイスココア:130円
レジ袋:3円
レジ袋:2円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

7/11
宿泊費:8835円(七泊分)
Amazon通販:4000円
吉野家・肉だく牛カレー:57円
カフェドクリエ・ミントソルベージュ:640円
ミニストップ・ソフトクリーム シャインマスカット:319円
お惣菜:634円
ガリガリ君・うめ:53円
ガリガリ君・九州みかん:53円
アクエリアスゼロ:138円
爽健美茶すっきりブレンド:127円
ダカラ ライチ&ヨーグルト:75円
白バラ・バナナオ・レ:160円
烏龍茶:140円
ダイドー・レモン&オレンジ:100円
果実でビタミン:130円
大塚製薬・ゼリー飲料マッチ:120円
タバコ・アメリカンスピリットウルトラライト:570円

7/12
貯金:15000円
コインランドリー(洗濯):200円
天ぷら・125円
キャベツミックス:147円(二個分)
一口黒棒:149円
森永・ベジタブルおっとっと:108円(二個分)
栗山・お徳用米菓:214円
紅茶花伝 ミルクティー:90円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

 

所持金

39,622円

琵琶湖にある、謎の宗教施設・岡田茂吉研究所 MOランド を訪れる。

2021年7月6日

9時に「喫茶アリサ」にて、待ち合わせをするが、案の定待ちぼうけ。
大体30分は遅れてくるクソ野郎である。
昨日、ちょっと奴を持ち上げるようなことを書いたが、待ち合わせに遅れてくる人は時間泥棒、クソミソ野郎である。ただ、好きな人のことはいつまでも待てる。なので、多分奴のことは好きではない。結論。

30分遅れてくることを見越して、30分早い集合時間を伝えるという手もあるが、まさかの坂で奴が定刻通りやってきてしまった日にゃあ、今度はこっちが時間泥棒である。
大体なんでそんなことに気を配らにゃならんのだ。クソが!

「喫茶アリサ」は、ネットで見ている限りは良い喫茶だと思ったのだが、ナポリタンは冷食だし、隣のテーブルとの間隔は狭いし、ダメだ。
モーニングのタマゴサンドも及第点でしかない。
しかし、時間泥棒に奢ってもらったので問題ない。時間はお金で買えることもある。

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大津駅に着き、レンタサイクルを借りる。

正しくは「レンタルサイクル」だと思うのだが、なぜ「ル」をねぐるのだろうか?
「ル〜ル」と韻を踏む感じが嫌われているのだろうか?
レンタルビデオ」は「ル」を含むのに、「レンタカー」は「ル」をねぐっている。
車輪周りは「ル抜き」
これは、「ら抜き言葉」よりも重要な日本語の問題なのではないか。そんな事を奴とは一切議論せずに琵琶湖へ向かう。
どうやら、この湖を一周するには、200キロを走破する必要があるらしい。

途中、最近やたらInstagram投稿に凝りだした奴が、たびたびシャッターを切るために運転を中座する。

「琵琶湖のスケール感が出ないなぁ」

知るか!
ほとりにある高層階のホテルに行き、展望スペースなどあるか尋ねたが、追い返される。

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奴がインスタ用の撮影にかかりっきりになっている間に、琵琶湖の果てを眺めていると、富士山のようなフォルムの建築物が目に入る。

「あれ、なんだろうな?」

「宗教関係じゃない。ああいうのは」

検索すると、
岡田茂吉研究所  MOランド
という名前がヒット。
ホントに宗教施設であるようだ。

「琵琶湖一周するのは厳しいから、アソコ目指そう」

研究所を、見学する

しかし、広大な湖である。
釣り客も相当数おり、釣竿だけを湖に向かった手すりに取り付け、少し離れたテントや車から遠隔で見守り、あたりが来た時だけ動くというぐうたらなシステムを構築した釣り人も多数おり、ここに住まえば大地からの恵みだけで生活できるのでは?と夢想する。

この釣りは、もうほとんどレジャーではなく、獲物を確実にしかも効率的に搾取する企みだけに先鋭化した行為である。もっと、魚とタイマンで勝負して欲しいような気がした。
釣り店で竿を借りる際の名称は、「レンタル竿」だろうか、「レンタ竿」だろうか。「貸し竿」だろう。

湖畔には屋根付きで、横になるのに障害のないフラットなベンチばかり。
すっかり野宿脳になっている僕にとっては、良いベッドにしか見えない。
魚を釣って、ベンチで寝れば、かなりハイクラスの野宿ライフを送れるかも知れない。

 

かなり走って、どんどん山型フォルムの建築物が近づいてきた。
到着すると、これも琵琶湖と同じように広大な面積を擁した建物だと分かった。
数カ所ある入り口のひとつには「美術館」の文字がある。

「美術館も併設されてるみたいだ、見学できるんじゃないか?」

訪問できそうなエントランスを探して施設をグルっと巡る。
植栽を手入れしている黒ずくめの女性がいたので声をかける。

「すみません。こちら、見学とか出来ますか?」

「ああ、ひゃっ!びっくりしました。ちょっと私わからないので、守衛室で聞いてもらえますか?」

笑顔が素敵な女性であった。

そのまま、自転車を走らせていると、いつの間にか施設内に侵入してしまったようである。

「おい、これもう入ってるよ。不味いぞ、守衛室ってどこだ?」

結果的に、施設内に一旦入ってから、メインエントランスに内側からたどり着き、守衛室を覗くが不在。記載された電話番号へかけてみる。

結果的に企まざる形で研究所の裏側を垣間見る形になったのだが、白いテーブルが数脚置かれた食事や会合をするであろうスペースや、数棟のプレハブ小屋を見かけた。
ここの人たちは、この場所で共同生活をしているようだ。
映画『ミッドサマー』を想起した。

電話先の男性に見学の可否を尋ねると、

「そうですか。では、少しお待ちください。お迎えに上がりますので」

とのこと。

と、白いスクーターで現れたのは電話口の男性ではなく、若い女性。
黒いパンツに、黒いポロシャツ。TSUTAYAの店員風。20代前半に見える。

「建物の中は無理なのですが、お庭と外観は近くでご覧になれます」

撮影の許可も出たので、シャッターを切る。

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アバンギャルドな植栽。
地面には、塵ひとつ落ちていない。

「この庭園の管理は仲間で行っています。みんな初心者なので、勉強しながらです」

「みなさんここで生活されているのですか?」

「そうです。ご案内はできませんが、住居棟があります」

「ここは、これは宗教施設と行っていいんですか?」

「宗教という狭い考えではなく、世界をより良くしていくための活動ですね」

岡田茂吉さんが、教祖じゃないですね。メンターというか、先生?」

「そうですね。真・善・美という考え方を元に」

「勉強不足で知らないのですが、岡田茂吉という人は有名な?」

岡田茂吉をルーツとする団体はいくつもあるんです。実際に私たちの会長は別にいるんです」

 

岡田茂吉、自体は「世界救世教」の教祖。
有名なMOA美術館とも関連があるようだ。

岡田茂吉から始まる、その教えや分派については複雑そうなので無視。
それにしても、キレイな人だった。
ほぼ、惚れてしまったと言っていい。彼女の胸元には岡田茂吉研究所のエンブレムが。

「そのポロシャツは売ってないんですか?」

「いえ、昔はTシャツとかあったんですけど、今は販売してないんです」

「なんかグッズはないんですか?」

「グッズはないんです。パンフレットがあるので、あとでお持ちします」

「美術館はオープン前なんですね」

「そうなんです、オープン予定がコロナの影響もあって遅れていまして、日本画を集めた美術館になる予定です」

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「この彫刻は、総理大臣賞を受賞した方によるものです」

「建物内の見学は難しいんですか?」

「申し訳ありません。美術館が開館した際にはご覧いただけますよ」

 

なんの宗教的知識も、哲学的知見もないので、まったく突っ込んだ質問ができなかったのだが、案内してくれた美しい彼女の横顔を見れただけで満足である。

その後、お盆に乗せてパンフレットを持ってきてくれる。

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Tシャツ欲しかった。

しかし、美しい建築、統制の取れた敷地内であった。
それよりも何よりも彼女が美しく眼福であった。

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比叡山延暦寺の手前まで行く

その後、街に戻り案内所の方にお勧めされたカレー屋で食事。

店の方に、大津のおすすめスポットを聞くが、「意外と地元だからこそ、分かんないですよね」とすかされる。
やはり、地元の人間は、同様の質問を受ける事を想定して、定番ではないちょっと通ぶれるスポットを即答できるようにいつでも準備しておきたいものである。

そして、肉の乗ったカレーはなかなか美味かったが、件の肉を焼きつけるために提供まで結構時間がかかったので減点。カレーは注文してから2分以内には出てきて欲しい。
ただ、会計は奴に任せたので、大した問題ではない。

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電車とバスで移動し、比叡山延暦寺に向かう。

延暦寺までのケーブルカーはガラガラで、運転手のおじさんによれば

「コロナもあって、さっぱり。もう全然人来ませんわ」

とのこと。

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いざ、延暦寺へ。
と意気込んでいたら、奴が

「ちょっとまだ、延暦寺の中入るのは早いわ。ホーリー過ぎて畏れ多いわ」

と入山を拒否。
なんのために来たんよ!
頭おかしいんか。ホーリーとは何か。
ケーブルカー駅にある展望スペースで、オンラインMTGに参加。
真面目に仕事した。

 

その後、大阪に戻り居酒屋で飲んで解散。

奴の仕事は順調なようで、かつ自分の成長も感じているようだ。
眩しいね。頑張って欲しい。
僕にメシを奢ることを躊躇しないように、頑張って稼いで欲しい。
おそらく奴にとっては、「稼ぐ」ことが目標ではないので、世界を少しマシにしたり、少し楽しくしたりすることが目的で働いているのだと思う。
目指せ!岡田茂吉
そして、いつまでも奢って欲しい。どこまでも。
僕も恥ずかしくないように生きる。

ああ、そう言えば途中に寄ったイオンでお茶奢ったわ。
それでイーブン、

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使った金額

交通費:2820円
お茶:280円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

 

所持金

43,335円

西成で暮らす。120日目「取り繕うだけの人」

2021年7月5日

以前、書いたように僕のこの西成での冒険は、大阪でweb制作会社のディレクターとして勤めていた際に、博多で旧知の人物らと会い、「もう、仕事やめたいんだよなぁ。つまんない」と愚痴っていたのを、

「なら西成で働いてみて、ブログでも書けばいいんじゃない?」

と示唆されたのがきっかけで始まった。
人に言われたからとか、時代かこうだからとか、アイツが悪いとか、あの子じゃわからん
とか、それはあなたの心ですよ!とか、主体性を持たずに誰かのせいにして、何かのせいにして、ここまで生きてしまった。

そんな自分はどうも簡単には変わらず、今も主体性を遠くに置いて過ごしている。
誰かの言葉をよすがにして、ひとすじの光明を頼って、生きている。
なかなか変わらんね。ずっとこのままなのかもね。
かつては、両親が死ぬまでは生きていようと考えていて、やっとリーチがかかったから、早くもう一匹倒れんかなぁ、と今でも夢想することがあって、なんと畜生な人間なのだ!とその刹那反省するのですがね。独りで独りのままで立つ、ということから逃げてきたのよなぁ。

 

という訳で、今日は僕に西成行きを勧めた男が大阪に来るというので会いに行った。
天王寺にある「純喫茶スワン」に行くと奴はすでにスマホを弄りながら待っていた。

「あっちに座ってるオッサンとジョカンを間違えて声かけちゃったよ」

振り向くと、でっぷり太ったメガネ姿の冴えないオッチャンが新聞を読んでいた。
コイツは僕のことを「ジョカン」と呼ぶ。それは「助監督」の意。
かつて東京で映像の世界にいた頃を指してそう呼ぶのだろうが、「監督」なら敬称だが、「助監」は完全に蔑称である。10歳以上若いのに、生意気な奴。

 

「ブログ?読んでないわ」

読んでくれてないんかい!
しかも、前に会った時よりいくらか痩せたから、「頑張っとるね」くらいの軽いエール?励まし?くらい投げかけてくれてもバチは当たらんだろう。
と、またしても「誰かの何か」に期待して、「自分」を置き去りにする私。

翌日に居酒屋で飲んでいる際には、

「助監は、『取り繕う』のだけは上手いからな」

とのたまい、完全にコッチの鳩尾を抉ってきた。「とりつくろう」ってなんだろうか?
それもこれも、僕の西成生活とその発信に切迫感や魅力が欠けているからだろう。

 

とはいえ、奴のことは好きだ。
直裁で、嘘がなく、実行するから。
まさに「取り繕う」ことのない人なので、こちらのことは辻褄合わせて生きているように見えるのだろう。

見た目(痩せた?髪切った?)みたいなことに言及しないのも正しい。
奴といくらかの時間付き合ってきて、パターナリズムルッキズムに偏った本気の意見を聞いたことはない。人のことを「助監」と言ったり、人の話を聞いていないビッグチンを携えた男を「アゴ」と呼んだりするけれど。それを本人の目の前で言うのだし、軽口以上の揶揄を含んでいないことが伝わるからだ。
人の本質を見抜く。
みたいな体の良い言葉で、洞察力の優れた人物であると評したい訳ではないが、僕のことを
「負けを知っている」
と会って数時間で見抜かれたことがあるので、鋭いのかもね。ムカつくな。

 

純喫茶スワンで少しダベり、西成の「ホルモン マルフク」で飲み、難波に移動して飲んだ。

「助監、明日予定あんの?」

「あると思うか?」

「じゃあ、琵琶湖行こう」

 

明日は、滋賀県に行きます。
生意気でムカつくので、食いと飲みの会計は全て奴に持たせた。
数年前、福岡の中華屋で割り勘にした時に、50円多く払ったことがあるから、完全にイーブン。

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収入

45421円

 

使った金額

貯金:10000円
コインランドリー(洗濯):200円
みかんバー:248円(二個分)
パインバー:124円
烏龍茶:108円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

 

所持金

47,235円

西成で暮らす。115日目〜119日目「企画する力」

2021年6月30日〜7月4日

菜食に目覚める

そういえば、慢性的な野菜不足に苛まれている。
毎回、購入品を文末につらつらと記しているのだが、
天ぷらだの、ジャンボチキンだの、ハイチュウだの、プリングルスだの、脂と粉とブロイラーとジャンクばかり口にしている。

なんか吹き出物系も増加した。
健康が心配だ。健康というか、全てが心配だ。
そこで、最近はカット野菜を食べている。皿はないので、袋に直接ドレッシングを流し込んで、ツナ缶やコーン缶を和えて食べる。野菜の入った袋は開き方を雑にすると、縦に一気にビニールが裂け、せんべい布団に薬漬けのキャベツをぶちまけることになるので、慎重にして繊細に味付けを施す必要がある。

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大概のドレッシングは「開栓後、要冷蔵」
夏場、ドレッシングは想定された味付け以上に酸っぱみを増すだろう。
そこで、小分けのドレッシングを20円ばかしで買えば良いのだろうが、いかんせん割高である。

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なので、業務スーパー的な店舗で小分け40個入りのマヨネーズを買い求める。

これで腐った味付けは未然に防げるだろう。
そもそも、野菜不足を嘆くのなら、生のまま食えや。でも、そのまま食うとキャベツの千切りって紙食ってるみたいですよね。

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ガタボロを誤魔化しながら、ウーバー稼働してきた自転車が限界に近づいてきた。
先日の衝突事故で、ガタボロからボロボロになろうとしている。
当座、さらに誤魔かさんと、ブレーキシューと泥除けを自転車屋に診てもらう。
引っ詰め髪で割烹着のおかあさんが対応してくれる。

「おかあさん、1人でやられているんですか?」

「いーえ、お父さんが今寝込んでて、だからそんなに難しいことは出来ないの。でも、ブレーキとかカバー交換なら大丈夫!」

「お願いします。きんぴらとか頼みたい雰囲気ですけど」

「そうね、作業着がないから、料理するときの格好なのよ」

おかあさんと一緒にネジを外したり、微調整したり、ワークショップのような時間であった。

「あなた、足長いのねー。こんなにサドル上げて!」

ウーバーイーツはねぇ、スピード勝負なんすよ、お姐さん。
脚は、世界平均で見てもごく短いですよ。

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仕事依頼が舞い込む

金曜日は、昼からウーバーイーツに繰り出す。

その途中に、見知らぬ番号から着信がある。
名古屋からだった。

「竹下さんですか?いつもブログ拝見しています。お疲れ様です!」

 

ブログに電話番号を記載しているので、時折こんな電話は入る。
よく、こんなのに電話してくんなぁ、と思うのだが、電話に出てしまって後悔することも多い。一方的に文句を垂れられたり…メンタルもたない。これ、ホント。

 

「どうも。なんでしょうか?どういった?」

「実は、ブログを拝見していて、ライティングをお願いできないかと思いまして。回りくどいけども、面白い文章書かれると思いまして」

「はぁ…、ああー!仕事くれるんですか!」

 

名古屋の制作会社の方で、新しいメディアを立ち上げるので協力して欲しい、とのこと。
「面白い」「ライティング」「仕事依頼」
といった単語で一気に態度が豹変。あからさまで現金な。
いやー、嬉しい!思わず座りションベンする勢いで話を伺う。

とても楽しそうだ。
結局、ライティングとかすんのかな?決定的に体力の足りない、人付き合いも出来ない、現場仕事で汗と涙を振り絞るよりは、向いているのかな。

 

「コンテンツはもう大方決まっているのですか?」

「いや、それはこれから揉んでいきます」

「ならば、企画にも参加させてもらえませんか?」

「… おー、OKです。では、来週の木曜にzoom打ちするので参加してくださいよ」

 

どうせならば、与えられたキーワードを転がしたり、リサーチしたりするだけでなく、頭から人と話して、自分のありったけをぶち込む方が良い。よかろう。楽しそう。

企画する。何かを企てることは、その実現不可能性を度外視するならば得意!と自負。
得意だと自負するくらいいいでしょう。きっと、得意だ。
あくまで、出来なさそうな、成立しなさそうな企画に関してのみだが。

こうして、これから毎週オンラインMTGを2度こなすという、西成生活にあるまじき、リモートワーク生活がしばらく続くことになった。

22時まで、ウーバーイーツで自転車を走らせながら、
「おもしろい企画、おもしろい企画」
を弾きださんと、脳みそを熱くする。
「使える企画、使える企画」
いつもは、片耳だけBluetoothイヤホンで、radikoSpotifyを流しながら配達しているのだが、この日は残りの時間を
「企画立案」
に費やす。ひとつも、ロクなアイデアは浮かばなかった。
地下鉄でホテルに戻り、まったく良いアイデアを手繰り寄せれないまま、深夜になって眠った。

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ままならぬ身体で野宿する

翌土曜日はなんとか早朝に目覚め、7時半からウーバーイーツを稼働。

1件目に、朝マックを配達に訪れたマンションで、ランニング姿に反射するタイプの細っそいグラサンをかけた老人に、

「なんやウーバーか!お宅ら邪魔なんよなぁ、そのでっかいカバン!大体こんな朝っぱらから、頼む方も頼む方や、配る方も配る方や!なんやハンバーガー屋からか、マクドナルドか?」

「いや、お客さんのことなんで答えられないです」

「ほー、大したもんやないか!お前らも、そのお客様も大したもんや!どっちもどっち、大馬鹿じゃ!」

「もう、くたばるのに、朝から走り込みしてるジジイも大馬鹿ですよね」

「なんや、われ!どの口が言っとるんじゃ!名前なんて言うねん、名前!」

「ウーバーイーツ配達員ですよ、ごきげんよう!」

と言い残し、エレベーター待ちをやめて階段で配達先まで行く。
疲れた。
「酒や酒や!酒持って来い!」みたいな春団治マナーのご老人であった。

朝イチからミソがついたが、降っていた雨も昼前には止み、かなり順調に稼げた。

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この日は、天神橋の「楽天地温泉」で湯浴み。

風呂の用意をし、自転車に跨り、トランクルームから銭湯に向かおうとしたら、全身がひきつり、痙攣してペダルを漕げない。
自転車ごと、道端に倒れこみ動けない。
筋肉がつって、ありえない方向に飛び出そうとしている。もうボロボロなんだよ。

水分が足りないのかと考え、足を引きずりながら近くの自販機でお茶を2本買い一気に流し込む。
水分を摂ってはみたが、状態は一向に改善せず、飲んだばかりの水分を嘔吐する。
深夜の住宅街で、固まった姿勢のまま動けず10分。
自転車を押しながら、少し移動し、また固まって10分。
結局、数百メートル進むのに、1時間かかった。

ぎこちない動きでなんとか「楽天地温泉」に入るが、脱衣の途中でまた固まり、浴槽に入る途中で固まり、なんだか「おい!俺の裸身を見てくれー」とアピールしているような形になった。辛かった。
本当に、救急車を呼ぼうかと考えたが、湯の中で入念にマッサージし、事なきを得た。
自分の身体を自分の意志で操れないのは、情けなく、辛く、疲弊した。へへへい。

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なんでこうなるんかなぁ、とコンビニで菓子パンを食ったら、かなり通常モードに回復。

今日も、宿を確保していないので、南天満公園で野宿。
ああー、いいわぁ。
どこだって、横になって眠れるのならいいわぁ。

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いい感じでうつらうつらしていたら、午前4時前に降雨。

これは野宿を試みようと考えておられる皆さんにお伝えしたいのだが、

「朝方には雨が降る」

野宿格言、野宿者あるある。
気を付けてほしい。

南天満公園は、大川沿いにあり当然川には幾本も橋が架かっているのだが、
「橋の下」
雨露をしのげる絶好の野宿スポットには、おしなべて先客がいる。
彼らのテリトリーを侵害する訳にはいかない。野宿ビギナーは、雨に打たれてりゃいいのだ。

実際、かなり大粒の雨になっても、もう動くのが面倒で、ただ濡れるに任せていた。
幸い、雨はそれほど長く降り続かず、明け方には1時間ほど眠れた。

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もう早朝感が強すぎて、土曜の終わりだか日曜の始まりだか分からない時間帯にコインランドリーへ赴き、先週分と併せて洗濯物をぶち込む。

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コインランドリーのソファで、小一時間眠ってしまう。
24時間営業なら、ここで寝るのもありだよなぁ。
屋根があって、冷房も入っている。そんな選択もありだろう。
通報されたら厄介だが。

 

その後覚醒し、20時まで、ウーバーイーツ稼働。
西成に戻り、「パークイン」に投宿し、飯を食うて眠る。

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使った金額

6/30
配信チケット:2000円
焼きたてパン:216円(二個分)
幸せ届けるメロンクリームパン:106円
7品目のミックスサラダ:341円
カットレタス:108円
お惣菜・天ぷら:104円
藤高・ベビーシュークリーム:68円
食事の脂にこの1杯:171円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール1mm:400円

7/1
自転車修理代:1400円
マヨネーズ小分けパック(40袋入):865円
マクドナルド・ハンバーガー:110円
マクドナルド・マックシェイク黄桃M:200円
なんこつ入りつくね棒:160円
千切りキャベツ:220円(三個分)
宝幸・ライトツナフレーク:300円
イタリアンドレッシング:181円
竹屋・ペアーシュー:82円
ブリオッシュロール カスタード:63円
ビスケットツイスト:95円
カプリコのあたま:84円(二個分)
有楽製菓・チョコケーキ:84円(二個分)
パルム・チョコレート:75円
パルム・こくショコラ&ベリー:75円
0カロリーのカルピス すっきり:127円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

7/2
交通費:230円
手仕込みジャンボチキン:298円(二個分)
アイスボックス グレープフルーツ:95円
大塚製薬・マッチ:100円
うめ塩ソルティ:140円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

7/3
銭湯代:450円
交通費:230円
駐輪代:150円
Tシャツ(通販):4620円
メンチカツバーガー:88円
海老カツバーガー:138円
セブンプレミアム温州みかん氷:512円(三個分)
カルピスフラッペ:298円
白くまバー:140円
エルビー・味わいカルピス白桃:129円
協同乳業・ライチ:108円
セブンプレミアム・ほうじ茶:100円
烏龍茶:302円(二個分)
麦茶:200円(二個分)
レジ袋:3円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

7/4
宿泊費:5700円(六泊分)
コインランドリー(洗濯+乾燥):1300円
マクドナルド・ジューシーチキン赤唐辛子:390円
マクドナルド・マックシェイク黄桃M:200円
自家製惣菜・449円(四個分)
ロルフ・スモークチーズ:322円
コカコーラ・爽健美茶:160円
マンゴーバー:124円
ダカラ 塩ライチ&ヨーグルト:108円
チェリオ・ミックスフルーツオ・レ:100円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:400円

 

所持金

13,294円

西成で暮らす。111日目〜114日目「野宿する」

2021年6月26日〜6月29日

この数日はお金たくさん使っちゃた!うふふ!
とりあえず生きるために働くわ!

金曜日に「パークイン」に帰ってきたのが深夜だったので、あまり早起きできず。
連泊で留守にしていたので、金曜日にはベッドメイクされていた。やっぱりパークインの清掃の方は素晴らしい!

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9時にホテルを出て、トランクルームを経由し、10時には扇町公園で待機。
注文が絶え間なく入るとき以外は、公園で読書なぞしながら優雅にウェイティングするのだが、配達先を確認してから注文を受けるかどうか判断できるようになってからは、大阪におけるラッシュエリアである
「梅田エリア=キタ」

「難波エリア=ミナミ」
を行き来する形で配達している。

その際、キタでは扇町公園ミナミでは靱公園で待機することが多い。
この二つの公園を往復するように、その範囲内を移動することで効率良く配達できているように思う。

 

昼間に堺筋を激走していたら、痛車から身を乗り出した女性が、

「ウーバーの人ー!配達ガンガッテくださーい!」

と声をかけてくる。
「お、おう…」という感じなのだが、ちょうど目の前の信号が赤で、その痛車に追いついてします。気まずいぞ。しかし、女性の方は気まずさゼロで、車内から缶ビールを渡そうとしている。

「いや、一応アレなんで。飲めないから、大丈夫すよ!」

「そーう?でも、頑張ってくださいねー」

また、一陣の風として去っていった。なんだったんだ?
ちょっと、嬉しかったけども。

 

コロナ感染の拡大で、難民としての酔っ払いが増えているようで、配達したマンションにはこんな貼り紙があった。

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しかし、それなりのマンションにはエントランスにソファのある応接スペースが設けられているわけで、共用スペースとしてささやかな飲み会を催すくらいは良いのではないか?
という気もする。この貼り紙があったような超高級マンションなら、エントランスの騒ぎが上階まで騒音化するとは思えないし。
というのはオートロックマンションに住んだことすら生涯2度しかない、ほぼホームレスの意見である。貧乏人にゃ分からん。

深夜0時過ぎには道頓堀あたりで配達をしていたが、結構な人出であった。
難民としての酔っ払いを受け入れる土壌は、大阪にはしっかりあった。

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野宿しよう!

さて、毎週土日はビジホでゆったり。
みたいな繰り返しだったが、陽気もまあまあ良くなってきた(この日の午前3時の気温は23℃)

夏場は、宿泊代を浮かすチャンスであろう。
転じて、「野宿」の必要性いわんや必然性が高まる季節に突入した。

そこで、今日は野で眠る。

深夜3時前に大川沿いの中之島公園に到着。
しかし、この時間でも割と人がいる。芝生で缶チューハイ片手に騒いでおる。
お前らも、難民としての酔っ払いか!
迷惑!寝たいのに迷惑千万!
「ちょっとー、エントランスで騒がないでくれる!」
と小言幸兵衛になってしまった。
やっぱ、公共スペースで騒いじゃダメ。

少し移動して、静かな芝生に近所のコンビニで貰ってきた段ボールをセット。

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少し横になっていたのだが、巡回の警備員によって排除される。

「不味いんだよねー。ここで寝てもらったらー」

 

ということで、さらに大川沿いを下り、南天満公園へ移動。
ベンチに段ボールを敷き、寝てみる。
気温を考慮して、トランクルームからゴアテックスを持参してきたのだが、やはり必要だ。
まだ寒い。
気付きとしては、23℃はまだ寒い。

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眠れずにいたら、夜が明けてきた。

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しかも、5時過ぎには小雨が舞ってきた。

厳しいな、野宿!

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気付きとしては、朝方は雨が降る。

もう、日曜早朝ランニングをする人々も現れだした。
いやー、眠れなかった!
「野宿」失敗の巻。一巻の終わり。

 

そのまま、徹夜でウーバーイーツ稼働開始。
眠らずに自転車漕ぐのは、飲酒運転と同じくらい危ういぞ。
ビール貰っておけば良かった。

案の定、運送会社のトラックと接触する。
早朝の梅田で道の真ん中にもんどり打って倒れる。
トラックドライバーや通りがかりの運ちゃんが数人寄ってきてくれる。
けど、こういう時って恥ずかしいから、「ダイジョブっす!ぶっす!」って言いながら、その場をようやっと離れ、近くの歩道で放心状態になる。
右膝を強く打ち、側頭部も痛いが、30分ほどで自転車漕げるくらいに回復。

近場の公園に移動して、ベンチに横になる。
すると、いつの間にか眠っていた。

夜に寝られないなら、昼間に寝れば良いのだ!
一周回って、野宿に成功した!
とも言える。

昼ピークには起きた。
靴下に穴が空いている。

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その後、22時まで稼働し、23時前には西成に戻り「パークイン」へ。

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翌月曜、火曜とほとんど横になって過ごす。

気圧が低いと眠くなるのよね。
NegiccoのKaede氏も言ってた。
眠り呆けた。気圧のせいよね。

 

 

収入

33017円

 

使った金額

6/26
郵送代:300円
お惣菜:404円
大きなシュークリーム:95円
一口黒棒:127円
森永・ハイチュウ:190円(二個分)
シフォンロールメープルマーガリン:127円
フタバ・ダンディーバニラ:194円
白くまバー:140円
ザバス・ミルクヨーグルト:167円
アールグレイ無糖:100円
レモン&乳酸菌:140円
チェリオ・キッス チョコミント味:80円
りんご&カルピス:100円
レジ袋:3円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

6/27
宿泊代:5700円(六泊分)
書籍:1067円
松山サミット 配信チケット:2000円
ドトール・レタスドック:265円
ドトール・瀬戸内レモンヨーグルン:480円
キッチンオリジン・肉団子甘酢あん:189円
キッチンオリジン・ガーリックバリュー:189円
キッチンオリジン・海老ブロッコリーバリュー:189円
ファる巻タコス:98円
ジャンボフランク:160円
手仕込みジャンボチキン:107円
トルティーヤ牛焼肉:215円
はごろも・シーチキンL:322円
ピーチミックス:106円
烏龍茶煌:117円
メロン オ・レ:117円
伊右衛門 京都ブレンド:130円
うめソルティ:120円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

6/28
お惣菜・天ぷら:212円
バナナカステラ:106円
千切りキャベツ:216円(二個分)
鶯ボール:117円
もぎたてコーン:214円
食事の脂にこの1杯:171円
レジ袋:3円
レジ袋:1円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

6/29
焼きたてパン:432円(四個分)
お惣菜・天ぷら:104円
ベビーチーズ:212円
水菜ミックス:173円(二個分)
7品目のミックスサラダ:171円
森永・ハイチュウ:179円(二個分)
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

 

所持金

39,713円

大切な人の、大切だった人を見送る。

2021年6月22日〜6月25日

月曜日、早めに床についていたら電話があり、それは妹からで、彼女のパートナーが亡くなったという報せだった。

 

籍は入れていなかったが、二人はもう10年以上共に暮らしており、亡くなった彼は僕よりも三つ若かった。
その人はいつ会っても穏やかで、男運が悪ぃ!と嘆いていた妹がようやくその穏やかさに甘えられる存在であった。
ちゃんと聞いていないけれど、僕の目にはそう見えた。

彼に会ったことは都合10回に満たないけれど、妹が電話で近況を伝えてくるたびに、彼の話になったから、なんとなくもう親友のような親密さを感じていた。

昨年か、地元の花火大会に出かけ、嫌がる僕に浴衣を着るように勧めた彼が、

「やっぱり似合いますねー」

と、悪意のかけらもない笑顔でぬかし、

「単に太ってるだけだろーよ」

と、悪態をついたら、

「そんな風に言うと思ってました!」

と笑いながら彼はスマホを構え、僕の写真を撮った。
一緒に土手に座って花火を眺め、「『エモい』とは何か?」という話をしたのが最後に長話した思い出だ。
その後、スーパー銭湯に行き、おでん屋で呑んだ。


酒席には妹も合流したから、二人でじっくり話すという感じではなく、僕はいつものように、

「永遠のパートナーなんて幻想だかんな!」

と仲睦まじい二人の姿が眩しくって愚にもつかないことを言い、そんな与太には応える言葉などねー!といった表情で妹は、

「んなことわかっとるわい!」

と、はにかみながら呟いた。彼は妹の横で穏やかに笑っていた。

 

その夜、僕は実家に帰り、二人は近県の住処へ戻っていった。
実家で、浴衣を買った出費に憤っていたら、彼からメールが来て、そこには僕の仏頂面をした浴衣姿の画像が添付されており、文面には

「来年も浴衣姿で是非!会いましょう!」

とあった。

 

泣き疲れた風で、淡々とこれからの葬儀までの流れを説明し、

「来れたらきてよ」

と電話の向こうの妹は話を終えた。

僕は、「残念だった」程度の慰めの言葉しか吐けず、「必ず行く」とだけ伝えた。
そのままスマホでカメラロールを辿り、メールを遡り、彼が送ってくれた「浴衣姿の自分」の画像を探したが見つからなかった。
テメエの写った画像なんてひとつとして保存していないから、きっと、あの花火大会の晩に消してしまったに違いない。クラウドにも残っていなかった。

 

確信を持って言うけれど、
僕はどこか情緒や情感を失ってしまっている。
誰かの死にも冷淡で、身内が死んでも、泣けない。
なのに、作り事の小説や、絵空事の映画に描かれる死にはバカ泣きする。

 

その晩は、涙が出て仕方がなかった。
彼は、僕が幻想の範疇に置いておけるくらいの距離感の「失って泣ける存在」だったんだろうか。妹の不憫を想って泣いたんだろうか。
よくわからない。

ちょうど1年前に「来年も会いましょう!」と告げた彼の事を考えた。
ああ、違うわ。あれは夏だったから、「ちょうど1年前」とかじゃないわ。
「この道を通った夜」のとこまで行って、虎舞竜『ロード』の歌詞に合わせたかっただけです。綺麗な話にしたかっただけ。ひどいね!

そう。あれから1年も経っていないのか。
眠れずに、おでん屋での会話と、画像を消したことと、彼にまつわる自分のすべての行いを悔やんだ。
あの「浴衣姿の自分」の画像は、確かにテメエの不細工な姿だけれど、それを撮影した彼を感じられる、わずかだけれど彼の存在を偲べるモノだったのに。

 

ここまで、この日のことを思い返してはっきりわかったけれど、あの日僕は僕の後悔を泣いていたんだろう。彼を想って泣いたわけではなく。自分可愛さに涙したんだ。
どこまでも限りなく最低だ。

 

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翌日早く、妹の元へ向かい昼過ぎにはコロナの影響で「一日葬」になるという彼を送り出す準備を手伝った。
まあ、ほとんど役に立ってはいなかった。

僕は、葬儀に飾る極楽鳥花を買い、限られた人数に絞られた参列客を案内などした。
極楽鳥花、高かったな!
エラい出費だ!浴衣といい、葬儀花といい、迷惑な野郎である。

 

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参列者が集まって飲み食いすることもなかったので、母親と彼の近親者を駅まで見送った後、妹と一緒に回転寿司に行った。

「やっぱ、葬式といえば寿司だよね!」

高らかに宣言する僕に合わせて妹も

「まあ、いいでしょう!」

と応え、その日は大いに食って、飲んだ。

なんとなく、これからのことや、彼のことは触れないようにしていたけれど、当たり前だが結局「彼の不在」に話は行きつき、言葉は行方を失い、黙々とサーモン5貫盛りを食べた。
エンガワが品切れなのが腹ただしかった。

 

と、ここまで書いたけれど、妹からクレームが来たら消します。
このブログ唯一の熱心な読者を失いたくないからだー。

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木曜には遺品整理めいた作業を手伝い、彼がエモいと言っていたジョン・ファンテという小説家の本を貰う。ブコウスキーの愛した作家らしい。
絶版で中古市場では結構な高値が付いているので、いつか売ります。まだ売り時じゃねぇけど。

言い出しにくかったけれど、彼のスマホを妹に借りて、いつかの「浴衣姿の自分」の画像を拝借した。ありがとう。

 

スマホとかパソコンが残るって怖ぇーな。きっと一杯ボロが出るぞ」

「それが、意外とやましいものないの。やましいって言うか…いつものアイツのままだったんだわ。つまらん!」

いつ死ぬかわからないから、不都合なデータは消しておこうね。
パートナーに誠実に生きた人以外はね。

そうして、金曜遅くに西成に戻った。
ほどなく届いた妹からのLINEには、この数日の感謝の言葉と、なるべくジョン・ファンテの本は売らないこと!これからの僕に対しては、

「まあ、なんでもいいよー。生きてりゃいいよー」

と書かれていた。

数日前、この安宿の一室で泣き崩れたように、また声をあげて泣いた。
どこまでも、自分のためにしか泣けない己を確認した。

 

四十九日とか墓参りとか行く気はないけど、時々思い出すよ。思い出す為の道具も手に入れたし。めんどくさいけど、これから花火大会には浴衣を着ていくことにする。また、どっかで会えたら、ジョン・ファンテの小説の、どこがどうエモいのか?教えてください。売る前にちゃんと読んでおきます。さようなら。

 

 

収入

口座から引き出す:50000円(預金残高44012円)

 

使った金額

交通費:28490円
花代:31000円
食費:5290円
雑費:8007円

 

所持金

24,745円