暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

西成で暮らす。82日目 「分水嶺はいつ見極めるのか」

2021年5月24日。 アクセサリーを身に付けたり、お気に入りのキャラクターのグッズを持ち歩くような暮らしはしていない。唯一、例外はこの木彫りの熊。すっかりタバではなくなった鍵束に熊を付けている。ポケットに入れていると、熊の足や咥えている鮭の角張…

西成で暮らす。81日目 「母とスパイ」

2021年5月23日。 昨晩のうちにバスタブに湯を溜め、備え付けのボディソープをぶっかけ、汚れた衣類を素足で踏みつけて撹拌蹂躙しながら洗う。こういったストンピング攻撃による洗濯方法は、かつてはポピュラーであったはず。ただ、大胆に衣類を痛めてしまっ…

西成で暮らす。80日目 「週末を無駄にしない」

2021年5月22日。 だそうである。 もう週末のウーバーイーツ稼働だけが頼みの綱。早朝の仕事探しすら億劫になっている。せめて、土日くらいは働かなければ食い上げ。食い逃げ。 「MBA」ってなんでしょう?メンタル+ビックリするほど+アゲアゲ、でしょうか?…

西成で暮らす。79日目 「杉作ミーツたけしに感動する」

2021年5月21日。 ほとんど床に付していた。旅先で病に襲われることの心細さたるや筆舌に尽くし難い訳であるが、いま僕は西成で暮らすという死出の旅の真っ最中であり、生き方の転換に挑まんとする人生の分岐点を旅している。つまり、大変に不安なのである。 …

¥1250「ホテル 太子」西成安宿探訪

西成ホテル探訪 あいりん地区には安宿が点在しているが、太子交差点を渡った先のエリアには安宿が固まったゾーンがある。 その一角に軒を構えるのが、「ホテル 太子」 「太子」の読みは「たいし」。明太子のほうではなく、聖徳のほうで。 1250円と変に刻んで…

西成で暮らす。78日目 「壁に浮かんで消えていく」

2021年5月20日。 絆創膏、冷湿布、目薬、ワセリン、頭痛薬、マスク 以上が、常に持ち歩いている体及び身体のケアのための品々。どれも西成暮らしをしてから存分に活躍してくれている。ただ、頭痛薬だけはこれまで使う機会がなかった。 今日、初使用!持って…

¥1300「ビジネスホテル スバル」西成安宿探訪

西成ホテル探訪 西成のあびこ筋沿いには多くの安宿が林立している。 定期的に、一泊¥390という破格のセールを打ち出す「ホテル サンプラザ」もこの通りにある。 「ビジネスホテル スバル」は、その向かい側、JR新今宮駅から徒歩3分。仮に労働で疲弊し、這い…

西成で暮らす。77日目 「進ぬ」

2021年5月19日。 昨日、企画力の減退を実感したので、脳みその活性化を図らんと本日は、知の集積場である図書館へ赴かんと画策していたのだが、Googleマップを開いてみて、ようやっと気付いた。 コロナによって図書館も閉まってる、のか。のだ。 西成にかつ…

ティッシュの価値 〜ティッシュを効率的に持ち歩く生活〜

ティッシュペーパーを何にせよ使っていた。 汚れを拭き取る、メガネのレンズを磨く、出血を抑える、鼻をかむ、丸めて投げる、固めて緩衝材にする…、可能性は無限大。極めて安価に手に入るテッシュをまさに湯水のように使ってきた。 ところが、西成安宿にはテ…

西成で暮らす。76日目 「軟化する脳」

2021年5月18日。 今日は休養日にあてる。 世の人々は、いつだってしゃにむに働かれているのだと存じます。本当にご苦労様です! 企画力の衰退 電子書籍でマンガを熟読し、ついでに昔仕事をしていたwebメディアの企画を考える。 当時はそのメディアの所在地で…

西成で暮らす。75日目 「朝食ビュッフェの誘惑」

2021年5月17日。 今回、例えようもないラグジュアリーな空間を提供してくれたのは「ホテル リブマックス 淀屋橋」いや、例えようはある。至って普通のビジホである。しかし、普段泊まっている、西成安宿に漂う悲壮感がない!空気が違う。非常ボタンがある!…

西成で暮らす。74日目 「梅雨の始まり、ビジホの価値」

2021年5月16日。 梅雨入り。 今日から大阪も梅雨入りらしい。なんていうめんどくさい季節か。なんでそんなに道を、街を、僕を濡らそうと企むのか。農家の皆さんごめんなさい。梅雨は嫌いです。to you より、for you の方が好きです。 朝方から強い雨。しかし…

西成で暮らす。73日目 「ダブルワークに挑む」

2021年5月15日。 夜明けが早くなった。 早朝に起きる時に、窓の外が暗いと気分まで暗くなる。とは言え、どっちにしろ「働く」ということは気分を暗くさせるものだ。機嫌よく、調子良く働ける意識を持って生きて行けたならそれは幸運な暮らしなのだと思う。 …

西成で暮らす。72日目 「流れる仕事とタイムライン」

2021年5月14日。 4時に起きた。 現場仕事が待っている。顔を洗い、歯を磨き、ヘルメットと手袋、安全長靴を詰め込みタバコを一本。 今日の仕事をくれた社長のLINEで集合場所を再確認せんと開く。「ごめん。明日、流れた」昨日、来ていたメッセージ。見てなか…

西成で暮らす。71日目 「ディスられても、笑われても、やるだけ」

2021年5月13日。 鉄は熱いうちに打て。 は、グズグズしてっと置いてかれちゃうぞ!と言う意味で合っていますか?そこで、火曜日に「新世界国際劇場」でご挨拶をさせていただいた、手描き看板を描かれる八条さんの元を忘れられないうちに訪ねることにする。 n…

西成で暮らす。70日目 「緊急事態措置の継続」

2021年5月12日。 朝から雨である。 どうにも身体がダルく、布団から起き出すこともままならない。結局、ズル休みに限りなく近い胸の内で横になり続ける。働きたくねぇなぁ。ああ、働くのイヤだ。 とどのつまり、怠け者。飽きもせず、DMMブックスで漫画を読み…

西成で暮らす。69日目 「映画館に看板だけを見に行く」

2021年5月11日。 永遠と思えるほど、延々と眠ってしまった。 少し起きては、また眠り、少し目覚め、お小水をし、眠る。そのループ。その連環で朝になった。 これは西成暮らしを始めて気付かされたのだが、いわゆる「朝顔」と呼ばれる小便器で小便をすると、…

西成で暮らす。68日目 「ウーバーイーツの新システム」

2021年5月10日。 結局、ぐっすりというわけにはいかなかった。 「ぐっすり」の語源は、「good sleep」だと思っていたが、そうではないようだ。日本語「名前」が英語の「name」から来ているとか、日本語の由来が英語であるというモキュメンタリックなタッチで…

【インタビュー】映画絵アーティスト・八条祥治さん(八條工房)〜 新世界国際劇場の映画看板を描く人

大阪市西成区岸里に「あの手描き看板」を産み出し続ける工房はある。いまや絶滅危惧種といってもよいであろう、映画館の手描き看板 新世界国際劇場にて毎週、新作が披露されている、その創作現場におじゃましてきました。 八條工房 www.hachijyo-kobo.com 突…

西成で暮らす。67日目 「カレーはいつだってご馳走」

2021年5月9日。 もう、朝メシのことしか考えられなくて午前7時。早朝の「どろぼう市」のレポートでもしようかと目論んでいたのだが、もうとにかく吉野家に行くことだけを目指した午前7時15分。顔洗って、歯磨いて、バックパックに荷物詰め込んで、午前7時半…

新世界国際劇場「手描き看板の掛け替え作業」を見学する。

新世界、通天閣のふもとに名物の手描き看板を掲げ、通常ならば毎日オールナイト興行を打ち続ける地元に根ざした3本立て上映の歴史ある映画館「新世界国際劇場」 3本立てのラインナップが入れ替わる毎週水曜日に向けて、火曜日の17時あたりに手描き看板の掛け…

西成で暮らす。66日目 「悪夢」

2021年5月8日。 書き物を続け、午前2時ごろに眠ったのだが、1時間後には起きてしまう。 これは、仕事探しに行くために起床したのではなく夢が怖すぎて目が覚めたのだ。夢を見る/夢を覚えていることなど、ほとんどないのだが、僕はどうやらうなされていること…

西成で暮らす。65日目 「四角い箱」

2021年5月7日。 今日も「ブログの正常化」を目指して、宿にこもりパソコンと向き合う。 使用しているMacBookAir(二世代前のヤツ)のバッテリーの調子が悪く、常に通電していないと継続して使えない。通電を止めると、いきなり落ちたりする。逐次保存をせず…

西成で暮らす。64日目 「絶食ルールの瓦解」

2021年5月6日。 一応、大型連休は今日で終了した。ような気がする。 気がつけばすでにブログ更新を1週間ほど放棄している。「ブログを正常化せねば」という言い訳で、仕事探しも放棄。蜂起。 「パークイン」の朝方、通常期ならば4時前後に他の部屋から起き出…

西成で暮らす。63日目 「映画を観る、話を聞く」

2021年5月5日。 もっと有益な情報を。例えば「みるみるイチゴ鼻が改善!」とか「必ず収益が上がるブログ運営!」とか、ですね。お送りしていかねばならない訳ですが、この『暮らす西成』から伝わる情報は、あなたの日々に潤いを与えること絶無。 同じ意味で…

【休業貼り紙コレクション】緊急事態宣言下の西成あいりん地区

シャッターは閉まっている 大阪には、4/25より三度目となる緊急事態宣言が発令され、一旦5/11まで飲食店などには休業要請が出されている。 働いて、飲んで食って、寝る。そのループ。という人類の生業の根本を体現したようなこの街も景色も変わっている。 多…

小便との闘い・西成あいりん地区はしょんべん臭いのか?

大阪には十三(じゅうそう)という街に「ションベン横丁」という飲食店街があり、コク深い呑み屋やお店が軒を連ねていたらしいのですが、2014年に大規模な火災があり、その後復活を果たしてはいるのですが、往時とは変わってしまっているのかも知れません。…

新地の今・飛田と松島〜緊急事態宣言下で

飛田新地に初めて足を踏み入れたのは、高校生の時だった。今のようにネットで情報を仕入れた訳でもなかろうに、その場所が「飾り窓」や「遊郭」として機能している事はどこかで聞き知っていた。 しかし、実際に夜半過ぎに訪れてみて、驚愕した。妖しく光る提…

【インタビュー】「新世界国際劇場」支配人・冨岡和彦さん

新世界、通天閣のふもとに名物の手描き看板を掲げ、通常ならば毎日オールナイト興行を打ち続ける地元に根ざした3本立て上映の歴史ある映画館「新世界国際劇場」 緊急事態宣言により、オールナイト上映は中止しているが、夜半までの上映は決行中。前回の訪問…

西成で暮らす。62日目 「猩々のような症状」

2021年5月4日。 ゴールデンウィークはウーバーイーツ三昧で稼ぎまくっぞ! と思っていたものの、すっかり疲れた。昨日は、早くに眠ったはずなのに、脚部をはじめとした痛みや疲れは残ってっぞ!もう疲れたっぞ!何もかもだぞ! 100本ノック・経過 昼前に、街…