暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成の街々

【西成のお店】しぼりたて豆乳と即席麺へのお湯。

現在の食生活に、何が不足してるか? 豆腐ではないか。大豆よこせ。 西成に来る前には、週2ペースで牛乳1ℓパックを飲み干していた気がする。しかもなんと贅沢なことに、パスチャライズ牛乳なぞという低温殺菌の美味しいミルクに舌鼓を打っていた。遠い過去だ…

あいりん地区から「花畑」が消えた。

西成あいりん地区には通称「花畑」と呼ばれるフェンスに囲まれた緑あふれるゾーンがある。 それは、大阪メトロ堺筋線9番出口の階段を登り、右手の阪堺線高架を潜るとあらわれる三角州状の土地。 「花畑」とは、菜園として色とりどりの植物を実らせた状態を指…

西成から遠隔地へ、期日前投票する。

参政権を使う 第49回衆議院総選挙の投票日が、来週10/31に近付いた。 ちなみに僕は、選挙というか開票速報をテレビ観戦するのがガキの頃から好きで、総選挙の翌月曜日は、たいてい仮病を使って学校を休み、前日の寝不足を解消したものである。その大きさに関…

女装さんに教わろう!「新世界国際劇場」での映画鑑賞ルール。

この世界には、「ルール」がある。 そして、そのルールには明文化されたものと、因習や慣習によった暗黙に固定されたもの、の2種類がある。ルールを知らずにゲームに参加することは、即ゲームオーバーを意味する。 そして時に、ルールを逸脱するあるいは、そ…

【インタビュー】「新世界東映」支配人・佐々木隆之さん

「昔はね、この新世界あたりに20軒以上映画館あったからね。今はもう串カツばっかりやからね。その串カツにも、もうみんな飽きてきたんちゃう(笑)」 大阪市浪速区。パリとニューヨークを併せたような景観を持つ大阪の新名所とすべく誕生した「新世界」とい…

西成で暮らす。110日目「四天王寺・骨董市で虎を捕まえる」

2021年6月21日。 さあ、四天王寺といえば聖徳太子ゆかりの歴史ある寺院。「天王寺」という地名もこの寺に由来している。 四天王寺では毎月20,21日に「骨董市」毎月第二日曜には「蚤の市」が開かれ、広い境内所狭しとテントが張られ、多くの好事家が集まる。 …

【インタビュー】女装とは何か? 第3回 〜 女装は単なる、そして大いなる趣味である。

「女装」「ハッテン」という強烈なイメージに囚われていた僕であるが、それを極端に俗物視する必要も、神聖視することもない。という、女装大陸の全貌が、霞の彼方におぼろげながら見えてきた。そして、新大陸だとコチラ側は思っていても、すでにそこに営営…

【インタビュー】女装とは何か? 第2回 〜 いつ、どうして女装に目覚めたのか?

引き続き、「女装とは何か?」というテーマに向かって、現役バリバリの女装さんに、女装さんの聖地・天王寺「通天小町」にて、お話を伺ってまいります。 <第1回はコチラ> nishinari-lives.com 件の「通天小町」コチラには、その場所ならではのローカルルー…

【インタビュー】女装とは何か? 第1回 〜 大阪新世界、ハッテン場で女装さんと会う。

大阪、新世界を歩いていると、そこかしこで女装をした男性と思しき人を見かける。 田舎、僕が生まれたような辺鄙な地方都市ではまず見かけることはない。今はどうだろう?少しは変わったのかも知れないが。 西成のあいりん地区で、道端に腰掛けてコップ酒を…

西成で暮らす。71日目 「ディスられても、笑われても、やるだけ」

2021年5月13日。 鉄は熱いうちに打て。 は、グズグズしてっと置いてかれちゃうぞ!と言う意味で合っていますか?そこで、火曜日に「新世界国際劇場」でご挨拶をさせていただいた、手描き看板を描かれる八条さんの元を忘れられないうちに訪ねることにする。 n…

西成で暮らす。69日目 「映画館に看板だけを見に行く」

2021年5月11日。 永遠と思えるほど、延々と眠ってしまった。 少し起きては、また眠り、少し目覚め、お小水をし、眠る。そのループ。その連環で朝になった。 これは西成暮らしを始めて気付かされたのだが、いわゆる「朝顔」と呼ばれる小便器で小便をすると、…

【インタビュー】映画絵アーティスト・八条祥治さん(八條工房)〜 新世界国際劇場の映画看板を描く人

大阪市西成区岸里に「あの手描き看板」を産み出し続ける工房はある。いまや絶滅危惧種といってもよいであろう、映画館の手描き看板 新世界国際劇場にて毎週、新作が披露されている、その創作現場におじゃましてきました。 八條工房 www.hachijyo-kobo.com 突…

新世界国際劇場「手描き看板の掛け替え作業」を見学する。

新世界、通天閣のふもとに名物の手描き看板を掲げ、通常ならば毎日オールナイト興行を打ち続ける地元に根ざした3本立て上映の歴史ある映画館「新世界国際劇場」 3本立てのラインナップが入れ替わる毎週水曜日に向けて、火曜日の17時あたりに手描き看板の掛け…

【休業貼り紙コレクション】緊急事態宣言下の西成あいりん地区

シャッターは閉まっている 大阪には、4/25より三度目となる緊急事態宣言が発令され、一旦5/11まで飲食店などには休業要請が出されている。 働いて、飲んで食って、寝る。そのループ。という人類の生業の根本を体現したようなこの街も景色も変わっている。 多…

小便との闘い・西成あいりん地区はしょんべん臭いのか?

大阪には十三(じゅうそう)という街に「ションベン横丁」という飲食店街があり、コク深い呑み屋やお店が軒を連ねていたらしいのですが、2014年に大規模な火災があり、その後復活を果たしてはいるのですが、往時とは変わってしまっているのかも知れません。…

新地の今・飛田と松島〜緊急事態宣言下で

飛田新地に初めて足を踏み入れたのは、高校生の時だった。今のようにネットで情報を仕入れた訳でもなかろうに、その場所が「飾り窓」や「遊郭」として機能している事はどこかで聞き知っていた。 しかし、実際に夜半過ぎに訪れてみて、驚愕した。妖しく光る提…

【インタビュー】「新世界国際劇場」支配人・冨岡和彦さん

新世界、通天閣のふもとに名物の手描き看板を掲げ、通常ならば毎日オールナイト興行を打ち続ける地元に根ざした3本立て上映の歴史ある映画館「新世界国際劇場」 緊急事態宣言により、オールナイト上映は中止しているが、夜半までの上映は決行中。前回の訪問…

君はワンダー。 「新今宮ワンダーランド」のPR記事について

「新今宮ワンダーランド」 という大阪市が進める、ドヤ街観光化プロモーションにまつわるPR記事が“炎上”した。 しまだあやさんというライターの方のnoteの投稿。 note.com 現在は、冒頭に「追記」という形で このエッセイは、大阪市の「新今宮エリアブランド…

歩くこと、話すこと。

「なんで、こんなことしているんだろうか?」 思わず口に出してしまった。脳内ではなく、本当につぶやいた。言葉にしてしまうと、本当に自分のやっていることが、なんの意味もなく、愚かで、虚しく思えてきた。 いつものように、昼の仕事を終えて地下鉄で西…

西成土曜午前0時

忘年会みたいなものが、キライです。一緒に呑みたくも無いメンツと、呑みの席を共にするほどの苦痛はない。 とくに親しくもない連中同士が、親しげなツラして、親しげなフリして、一献かたむけるなんざ、考えうる限り最悪の時間と空間と喉と胃袋のムダ使い。…