暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成で暮らす。76日目 「軟化する脳」

2021年5月18日。

今日は休養日にあてる。

世の人々は、いつだってしゃにむに働かれているのだと存じます。
本当にご苦労様です!

企画力の衰退

電子書籍でマンガを熟読し、ついでに昔仕事をしていたwebメディアの企画を考える。

当時はそのメディアの所在地で活動していたので(「活動」とか大袈裟に言ってますけど「消耗」と言い換えた方がいい)、取材アリの企画を考えれば良かったのですが、遠方から「こたつ記事」みたいな塩梅になる。

一向に思いつかない。

思えば、かつてネタ出しをしていた時には、浴びるように必要ではない情報に晒されて、そのなかからなんとなく取捨選択し取り込んで、ヒントを得ていた。
また、壁打ちではなく、キャッチボールをする相手もいた。
ビーンボールを投げてもファンブルしても、対話することで狙いが明確になることもあった。

まったく思いつかない。

単純に弱体し、衰退し、減退しているのだろう。何もかもが。
社会復帰できる気がしない。
もちろん、今ココも、間違いなく社会の一層なのだが。

西成発クラフトビールの拠点

あいりん地区、四角公園のほど近くに少し前から建設中のビル。

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どうやら西成発のクラフトビールで知られる

Derailleur Brew Works

が入るようだ。

建物の奥には醸造用らしきタンクも見える。

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「株式会社 シクロ」という名前に反応してしまったが、僕の知っていたのは「株式会社 シグロ」。夭逝したドキュメンタリー映画作家である佐藤真の作品を製作している会社のほうであった。東京にいた頃、佐藤真監督とお話しする機会もあった。

状況の真ん中に飛び込んで、隣に住まい、その土地と人々を記録した佐藤真。
なんんとなく、西成に暮らしながら、一向にこの土地と人々に迫れない僕の無能さを改めて想う。今、また佐藤監督と話してみたいと強く思う。それはもう叶わないけれど。

 

宿に戻り、また企画を考える。

なんとなく、それらしい芽だけは摘めた。
いろんなことをまだ、諦めることはないのかも。

 

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使った金額

ハッシュドポテト:100円
アーモンドピーク:64円
森永・ダース ミルク:75円
アクエリアス 1日分のマルチビタミン:108円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:400円

 

所持金

16,356円