暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成で暮らす。198日目「高級ホテルを利用する」

2021年10月5日

デイユースっての

「ビジネスホテル スバル」を後にする。
顔を洗い、エレベーター横のゴミ箱を見遣ると半額シールの貼られた弁当ガラ。
安っすい弁当で、コスト抑えて頑張ってるんだ、俺たち!
コストとことこコストコ

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重たい荷物を背負って、ウロつくような体力も、気力もないので、信号を一本渡って向かい側にある
「ホテル サンプラザ」
に行き、1000円のデイユースプランを利用。

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390円セールなど果敢に挑戦的なプランを提供してくれるホテルサンプラザグループだが、15時間利用出来て、風呂にも入れて、Wi-Fi万端というマンガ喫茶ファックオフな価格設定。
通常西成暮らしに利用するには割高で、僕には分不相応な高級ホテルである。
今晩遅くには金沢行きの高速バスに乗車するため、夜まではコチラでお世話になる。

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ホテルの受付は、「フロント」と呼ぶにふさわしい面構えでスーツを着込んだ方による全くもってホテルライクな接客を体感できる。
新左翼で「フロント」と言えば、「社会主義同盟」であるが、このフロントのサービスは資本主義だから、銭子を払えばこそ受けられるものである。

デイユースを利用時に途中連絡をすれば、差額支払いで宿泊に切り替えることも可能。
ウィンドウはハロウィン仕様に彩られ、ロビーでは無料ドリンク、各階に清潔なトイレやリンインシャンプー&ボディソープ完備のシャワーを備え、大浴場にも入れる。Wi-Fiも強力、空調もウィンウィン劇的に効いて快適。
客室の窓からは、トレインビュー。トレウィンビュー。
もうウィンウィン。ここに泊まれば、もうウィンウィン。

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館内は禁煙であるが、屋外の喫煙所が使用可能。
喫煙者なんて、地球の負け組でしかないのに、吸わせてくれる場所があるので、これもウィン。

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喫煙所からは、眼前に建設中の星野リゾートが見え、サンプラザの方向を振り返れば、九龍城的なビル壁面ビューも楽しめる。

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客層も多様で、家族連れ、カップル、労働者風の人、ウーバーバッグを担いだ人など、人生交差点なホテルの有り様が感じられた。
最高!であるが、重ね重ね僕のような低所得者にとって、毎泊するような贅沢は許されない。

街を勝ち組の気分でブラつく

すっかり、観光客的な気分であいりん地区に出る。
サンプラザのような高級ホテルを利用していると、気分もエトランゼ。
ウィン・エトランゼ・ウィン。

ホルモンうどん「きらく」で食事をし、旧あいりんセンター近くの公園「萩小の森」で縁台将棋を眺める。

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「王手ー!王手ーー!王手王手の声がするー!」

「いやー、キッツい手やなー… あんた、いっつも善人の顔して、えげつない勝負すんなぁ」

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「これ、どっちが優勢なんですか?」

「いや、どっちやろなぁ?五分五分やで、か四分六分か?ええ勝負や」

「これ賭けてるんですか?」

「そんなことしまへん(笑)健全な、ごくごく健全な青空将棋やで。まあ、缶ビールとタバコ銭程度はな。そんなもんや。誰からも、ふん取れる金なんてあらへん(笑)」

 

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路地では異常に猫たちに群がられる。

「なんや、兄ちゃん人気もんやな(笑)」

「猫にモテてもねー、仕方ないス」

「猫にもモテへん連中ばっかりや。アンタはまだマシやで(笑)」

ウィン・ネコ・ウィン。
なんもあげられないよ。あげないよ。
ゴメンね。こ。

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夕刻まで、ホテルで書き物などし、昼寝もかまして、風呂を浴びる。快適。

「乾燥機が終わっております、取り出してください」
といった館内放送が流れていた。
「住民票を置く」こともできるそうだ。
素晴らしいね、理想の西成宿でした。
稼いだら、また泊まりに来ます。
稼いだらね。

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19時すぎに天満のトランクルームまで自転車移動。
旅支度をして、大阪駅へ。

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ヨドバシカメラ石井スポーツで小物収納用のポーチを買い、母親へのお土産の大阪名物「岩おこし」を探し求めて小一時間過ごす。

駅まで来てようやくお土産サーチをするような失態は犯したくないのが、僕のテーゼであった。お土産選びと購入に丸一日はかけてきた人生であったが、もう無理。

ゴメンね。母。
母さん、僕はこんな人間になってしまいました。

高速バスで一泊

22時過ぎに、金沢行きの高速バスに乗り込む。

これまでは、片道¥6,500の特急サンダーバードが帰省の主要な足であったのだが、高速バスなら¥4,900。
100円、200円をケチっていかねば。
働いてないんだし。
そもそも、僕のような働いていない人間がワクチンなんて受ける意味あるんだろうか?帰省してまで。
僕なんぞコロナコロナにまみれてもいいが、公共の利益に資するためには感染リスクは抑えねばならない。納税は怠っても、ワクチンは怠らないように。
僕を媒介にして、有望な生きる価値ある世界の人々を危険に晒すわけにはいかない。

 

容易に就寝できない高速バス座席で、Spotifyのプレイリストを垂れ流していたら、毛皮のマリーズ『ビューティフル』が耳に飛び込んでくる。
この曲を聴くといつも、スターリンの『ロマンチスト』を想起する。
忘れぬように、プレイリストに『ロマンチスト』を加える。
好きな曲のプレイリストを完成させていくのが人生。
完成してしまったら、もう脱人生。
そのために、音楽を聴き続けるのだろう。
脱しないように、生き続けるために。曲に助けられながら、続人生。

open.spotify.com

open.spotify.com

 

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夜中のサービスエリアの喫煙所の壁際で瀕死の蜘蛛の緩慢な動きを見てから、就寝。
「の」で、複数繋ぐという悪文を書いたので、今日はもう終了。
明日の早朝には、故郷着です。

 

 

使った金額

10/5
交通費(高速バス):4900円
宿泊代(デイユース):1000円
石井スポーツ・ミステリーランチ ケース:1540円
御座候:285円(三個分)
チーズカレーまん:100円
コロッケ&たまごドック:138円
こだわりのあられ塩味:127円
うす焼せんべい:108円
岩栗板おこし詰合:378円
和三盆おこし12枚袋入:378円
ビタミンウォーター:130円
レジ袋:3円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール1mm:840円(二個分)

所持

17,160円

西成で暮らす。197日目「ドヤ体験はお早めに!」

2021年10月4日

すっかり映画を観て、寝るだけの生活。
というのも、明後日には二回目のワクチン接種のために金沢へ帰省する、そのモラトリアムを生きているから。
何が「というのも」だ。
映画を眺めて、他人の作ったものを指を咥えて静観して、何も産み出していないまま文句を垂れ流してフテ寝する、その者。

お前なんざ、一生モラトリアムで上も下も指向せずに、ウダウダ立ち止まることを良しとして息をしているに過ぎない。
お前はただの肉塊に過ぎない。
ただのオナニーマシーンに過ぎない。
生活の泡に過ぎない。
スギちゃん。

畳まれゆく西成安宿

昼過ぎから、街を散策。

JR新今宮駅裏で絶賛建築中の、星野リゾート西成分署はメイン建築物はすっかり完成の趣。

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これだけの豪奢なホテルなのだから、その現場作業員として毎日西成から日雇い人足を迎え入れてくれたら随分現金労働者も助かる。
しかし、この建築現場に西成のオッチャンたちが働いている影はない。

ホテル開業後には、清掃やベッドメイク要員として西成の人たちが働ける予定だと聞いたが、この現況を見るにつけ「ホントかしら?」と思わざるをえない。
ホントだろうな。

コロナの影響下が続く街では、飲食店の閉開店や改装工事が多く見受けられる。
あびこ筋からひとつ通りを入った、かつてはドヤであった福祉アパートでも工事が行われていた。ここの現場には西成のオッチャンたちが居そう。
ホントにね。

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外干しされたストライプのトランクスが秋風を受け流すようにたなびいている。

 

あいりん地区の中心部まで行くと、昨年、宿泊した

「ホテル 新光」

の取り壊しが始まっていた。

nishinari-lives.com

風呂に蛇口が無く、浴槽から直接湯をかぶるしかない、という温泉地の街中湯スタイル。
三畳一間の一般的な畳敷ながら、清潔感もあり、受付のおかみさんの人柄や、いわゆる「三助さん」ような案内係の方が常駐する宿であった。
一泊1000円を切る価格は魅力的。
しかし、時代の波、コロナの渦に勝てなかったのか。

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昼休憩で日向ぼっこをしていた作業員の方に聞くと、

「解体やね。潰したあとはよう知らんわ」

とのこと。

日本に残存する西成ドヤ街で、安宿を体験せんとする奇特な皆さまにおいては、お早めの来訪を。
星野リゾートに泊まるよりは、エクスクルーシブで反ラグジュアリーでオルタナティブな夜を経験できるはずである。

まだ西成に足を踏み入れたばかりだった頃、快く一泊させてくれたおかみさんの顔が朧げに浮かぶ。そんなに古い記憶では無いのに、おかみさんの笑顔をもう忘れかけている。
壊され、更地になって、新しい建物が出現した頃には、「ホテル 新光」のことも、おかみさんの顔も忘れてしまうだろう。
長い間、ご苦労様でした。
この宿で眠り、暮らした、多くの労働者の思い出とともに。

いつも一緒にいられなくて
淋しい思いをさせたね

作詞/作曲:玉城千春
『長い間』
Kiroro

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また映画を観るという現実逃避

新世界まで出て、「新世界国際劇場」で『サムジンカンパニー1995』を鑑賞。

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お仕事系女子ファイティン反乱組織的レボリューションな映画であった。
90年代の虐げられる女子社員の唯一の味方「父親代わりみたいな上司」が登場してきて、思いっきり号泣する準備が出来ていたのに泣けず。
上役のホテルの一室に潜入した際のカット割が不自然で、「見つからないように逃げる人」と「その部屋の住人」の位置関係が伝わらない。
二人の距離と位置が観客に伝わらないと、サスペンスが成立しないのでは?

とか、モラトリアムなクズが批判的な感想だけ言ってます。死ねばいい。
偉そうに他人を批判して、批評的な視点を持ち腐っている奴らみんな死ねばいい。

ああ、号泣したかったなぁ。

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アイツら何言っとるかわからへん!

映画を観たあと、先日連絡した「新世界東映」のバイトの件を再聴取。
電話口の方によると、

「もし、採用枠が出てきたらコチラからお電話しますから!」

と、完全に「もう電話してくんな」なパッションで受け応えされる。
これは、もう電話ないな。

ついでに、コチラも先週面接を受けたスーパーにも確認の電話。

「まだ、精査中です。一人ずつやってますから!」

と、完璧に「いちいちうるせぇな」なテンションで受け応えされる。

「あのー、採否だけでもお知らせ頂けると有り難いのですが…」

「それも、まだです。順々にやってますので!」

不採用ならばスグに教えて欲しいのだが。
また、来週にでも連絡してみよう。

nishinari-lives.com

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通天閣の麓にあるタバコ店で一箱買う。

アメリカンスピリットの、メンソールの、9ミリください」

「はい!これねー。にいちゃん!わかりやすいわ!ちゃんと言ってくれる!」

「どういうことスカ?」

「この辺のオッサンらね、商品名全然言いよれへんの。『青いのん!』とか『緑のヤツや!』とか適当やねん!適当なくせに、『それちゃう!長いやっちゃ!』とか『何ミリ?わかるかいな!』とか、どれを欲しいんかわからへんの。どうしょもないで、アイツら。その点、にいちゃん優秀や!優秀やで!おおきに!」

と、これに類するような文句を毎回聞かされる。
確かに、同じ銘柄でも細かく色分け、区分されたタバコが多いので、コンビニのように番号を振った方がいいのかも知れない。
この店舗では、いつも注文を褒められるので、何気に嬉しい。
「優秀だねぇ」©︎アンドリュー・バルトフェルド

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暗くなる前に、ホテルに戻る。
暗いのキライ。
暗いは怖い。
怖いのキライ。

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アイムスパルタカス!俺も俺も

Netflixで配信開始されたばかりの『セックス・エデュケーション:シーズン3』を鑑賞。

「思春期のセックス」への興味や戸惑い、悩みをテーマにした青春ものは古今東西数多にあるが、性差や多様な嗜好、マイノリティへの配慮を施したこの作品は現代真っ只中の王道な甘酸っぱさに満ちている。
真剣にふざけようとして生きるティーンエイジャーは、いつだって輝いている。

 

ウンコをバスからぶちまけたら、後続車のフロントガラスに飛び散ってしまうという場面。
友達未満を庇おうとして、「犯人は私です」と、次々に告白し、友情が成立していく王道シーンが素晴らしかった。

この「俺だ!いや俺だ!」パターンに対して、作中の教師が

「『スパルタカス』か!』

と突っ込むのだが、この際に「アイムスパルタカス」の『スパルタカス』を例えに出すか?
「じゃあ俺が!どうぞどうぞ!」のダチョウ倶楽部を出すか?
がインテリジェンスの分かれ道。
そんな訳ない。
ダチョウさんの元ネタも『スパルタカス』なのかも知れないが。

Hilarious Pepsi Advertisement (Spartacus Version) - YouTube

youtu.be

良い台詞もたくさんあったのでメモメモ。

「いい本があれば、孤独とは無縁よ」

そう思って、僕も青春時代を過ごしてきた。
読書量とか、映画鑑賞量だけが、誰かを何かを凌駕できる唯一な術だと信じていた。
結果、何にも残っちゃいないがね。何者にもなれなかったがね。

「ババガヌーシュ」

という「親愛の情」をあらわすアラビア語も覚えた。
ちょっとした瞬間にサラッと「ババガヌーシュ」使いたいね。
使いどころがこの先短い一生涯で一度もない気もするね。
「親愛の情」を感じるような相手もいないしね。

あーあ、死んじまえばいいのに。
ババガヌーシュ!
孤独を本と映画で癒してきた僕自身にババガヌーシュですよ。
ホントに。

 

 

使った金額

10/4
ランチパック・クアトロフォルマッジ:159円
ランチパック・バファローズコラボ:159円
ハッシュドポテト:80円
タルタルフィッシュD:228円
マクドナルド・スパビー200円
マクドナルド・チーズバーガー:140円
コグミ ファミリーパック:300円(二個分)
リプトン・グレープティー:95円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:420円

 

所持

27,087円

西成で暮らす。193日目〜196日目「イカにもエンタメに浸る」

2021年9月30日〜10月3日

臀部のおできに悩まされる

本日は、13時より応募したスーパーの面接を本社にて受ける。

「最近は日本人の方のご応募が少ないんですよ、竹下さんは久々の邦人だなぁ」

とのこと。

簡単な面接を済ませ、採否の連絡を今後待つ。

 

接客バイトといえば、学生時代のテレビゲーム販売店を二日でトンズラ、画材用品店を三日でオサラバ(当時の彼女に給料を取りに行ってもらう、という醜態)。
そんなトンチキの採用なるか?46歳の採用なるか?
何の期待も薄い人生の終盤であるが、やっと期待する案件が見つかった。
人生に期待するな©︎深沢七郎
僕にも弾けた©︎ジャイアント馬場快哉を叫びたいもの。

数週間前に野宿を連発して、ろくに風呂にも入らなかった時期があり、その頃から右臀部、尻のほっぺたにおできのような出来物が登場し、日増しにその大きさが拡大し、ズキンズキンと痛むようになった。
持参しているオロナイン軟膏をしとどに塗布しても一向に改善せず。

ひと昔前の家庭には『家庭の医学』が一冊常備されていたものだが、いまやネットに取って代わられた。
こうした「身体の不具合」に直面した際に、「お尻 できもの」で検索する。
と、大概ロクな情報がない。むしろネガティブで不安を煽るような検索結果しか目にできず、「もう明日死ぬんだな」と精神状態が乱れに乱れるので、やめておきたい。
でも、ついつい検索してしまう。

これぞ「アクラシア問題
やめられない止まらない、な、かっぱえびせん状態。
結果的に、どうやら「不潔な生活」が原因のようである。
念のために、付近の病院に行く。

 

しかし、憂鬱。
見ず知らずの医師免許取得者に、ケツっぺたを披露せねばならない。
そして、46歳の不潔確定の臀部を見せつけられる医師免許取得者も災難。
何より、近くに待機している准看護師免許取得者のお嬢さんよ。引いてください。

風俗店に行けば、びっくりするほど上機嫌でパンツを脱ぐにも関わらず、所違えばこんな有り様である。

 

診察の結果

「不潔にされていたのが原因ですね!塗り薬と抗生物質出しておきます」

風呂に入ろう。なるべくね。

滞在中の「ビジネスホテル スバル」のシャワー室を活用していこう。
いっぱいお尻洗おう。

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今日も、ウーバーイーツさんより、プロモーションカードを500枚配ったことによる報酬が入る。1000円也。世知辛いすね。

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nishinari-lives.com

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映画やドラマは、何を見せてくれるのか

夜中からは、Netflixで『イカゲーム』を鑑賞し始める。

噂通りの面白さで、朝方までに一気見。
単純に、お尻のおできが痛くって寝られなかったのだけれど。

カイジ』のパクリとか言われているが、「金持ちが底辺の連中を競わせて眺める」というシステム自体は、延々と描かれ続けてきたストーリー。創作でも現実でも。
キャラの立たせ方やゲーム自体の面白さ、人間関係の巧みな描き込みが合わさってはじめて面白くなる、というものだ。

しかし、韓国ドラマを見る為だけにNetflixに加入しても充分元を取れる。
素晴らしい。

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翌日は、『イカゲーム』後遺症で昼まで寝ていた。
薬を飲んだり、塗ったりしたことで随分おできの痛みは和らいできた。

自転車で梅田まで出張り、ジュンク堂で『はじめての動物倫理学』を購入。
その足で、梅田ブルク7へ行き、本日初日の
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をドルビーシネマで鑑賞。

初日に駆けつけるほどファンなのか?
と問われれば、まったくである。
しかし、昨年来、あれほど公開延期を繰り返しているのを目の当たりにして、「見なければ!」とどんどん思わされてきた、教育効果の賜物。

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脚本に「ニンジャサプライズ理論」で知られる天才フィービー・ウォーラー=ブリッジ参加しているのが鑑賞の大きな動機であったのだが、
雑魚なぎ倒し、中ボスとの肉弾戦、ラスボスとの頭脳戦と駆け引き、主人公の感情爆発からのぶっ殺し、みたいな流れは定番通り。
サイコパスな富豪の敵役の居室が、打ちっぱなしの禅マスターみたいな部屋であることも含めて、「ド定番の最高峰」を目指した作りであった。超超豪華なドリフのコントみたいであった。革新よりも高みを目指しているのなら、それでいい。『007』という枠の中で出来る最高峰ではあるのかも知れない。

かつて、大島渚は「最高峰ではなくていい。最前線を作りたい」と言ったが、ハリウッド大作に何を求めるのか?ということであろう。

いつ通っても、どこか不安になるトンネルを潜ってホテルに戻った。

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福岡からの来訪者に、メシをせびる

夕方まで、ブログをしたためた後、
共に滋賀県新潟県に出かけた福岡の絶好調社長から来阪の連絡があり、待ち合わせる。

天王寺の「喫茶スワン」で会い、好調な仕事ぶりを聞く。
島しょ部へ出かけていたようだ。
新しい事業のヒントをたーくさん得た旅であったようで、何より。
何よりなのは、僕の空腹。奢ってください。お願いします。しました。確かに。

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奢られ幸せメシのご相伴に預かるために、なんばまで移動。

社長は地下鉄、僕は少しでもケチって自転車で。
こういう時に、少しでもケチる。移動中の会話とか、しない。
何しろ10月から、またタバコは値上げされた。

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労働者の息吹きである「わかば」や「エコー」が500円!
こんな時代になったのか。もうやってられない。

コロナの影響が残る、裏なんばの串カツ屋「串カツ屋台 ふくろう」で晩飯。
「若い世代」あるいは「異なる世代」との付き合い方、仕事の仕方での疑問を投げかけるが、さすが社長!キッパリハッキリとした指標がありなさる。
社長さすがだなー。メシも奢ってくれるし。ウインナーいっぱい食べなよ!テメエの金で。

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20時ごろまで痛飲。
そういえば、だいぶお尻のおできの痛みは引いた。引ききった、と明日には言いたい。
酒飲んで良かったんだろうか。知らんけど。

こう見えても、少しは遠慮している、そんな身の程をわきまえた人間なので腹八分目で投了。
お土産に持ってきてくれた大福とサータアンダギーを貰って帰る。
こちらからは、何のおもてなしも出来ずに申し訳しかありません。
ご健勝での事業の成功をお祈りしております。社長、ありがとうございました。

なんでサータアンダギーやねん。どこ行っとったんや、自分。
美味かったけど。

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おじいさんの愛でる声

翌日もただただ原稿書き。

朝方は、ホテル内の
「謝れや、コラ!」
という怒声で目覚める。

毎朝、怒鳴ってくれたらいい目覚ましになる。
よろしくです!

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昼間と夜半に少し散歩に出る。

救急車と、ポリが慌ただしく動いているのはいつもの光景。
サラダを食い、洗濯をして、読書して、眠る。

電気を消してうつらうつらしていると、薄い壁の向こうから隣室の電話の声が聞こえてくる。

「今日は、何しとったん?うん、うん。良かったな。うん、じいちゃんもやっちゃんのこと好きやで、明日も学校頑張ってな。うん?じいちゃんも仕事!頑張るわな。お休み」

お孫さんと話す声。
家族を作って、そしてそこから離れて西成のホテルに住まう人。
人生は続く。

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焼かれた骨の西東

そういえば、先日火葬場に行った折に、こんな話を聞いた。

「関東は、焼いた骨は丸ごと好きなだけくれます。関西地方は、ほとんど捨てちゃうんです、骨壷が小さいの」

大阪は骨までケチるんやなぁ。
と思ったのだが、大量の遺骨をもらっても仕方がない。ほどほどで。
しかし、中には「こんなになって、こんなに少ない骨しかないの?」と遺族と揉めることもあるらしい。確かに、遺骨の分配は遺族に決めさせて欲しい、最初から間引きしてしまう関西の合理性は間違っているような気もする。
石川力夫なら、あればあるだけ骨を食らうよ。

死ぬまでも、死んでからも、システムや慣習に縛られるのだ。
僕は、なるだけ関東で死んで、関東の火葬場で焼いてもらうんで、みんな遺骨を山ほど持って帰ってくださいね!多分、誰も来ない。

nishinari-lives.com

 

 

収入

1000円

 

使った金額

9/30
診察代:2610円
歯ブラシ:歯医者さん150フラットかため:75円
天ぷら:138円
チーズあられ:106円
えびせん満月:106円
リッチストロベリーチョコサンド:117円
コカコーラ・紅茶花伝ミルクティー:90円
レジ袋:1円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

10/1
映画代:1700円
書籍代:968円
ムーンライトギア大阪店・EXPED VISTA ORGANIZER A5:3080円
駐輪代:150円
ハムカツ&タマゴサンド:280円
フライドトルティーヤ:232円
絶品!肉の旨味メンチカツ:106円
手巻きおむすび おかか:73円
手巻きおにぎり 明太子:96円
ベルギーワッフル:205円
サントリー・クラフトボス抹茶ラテ:149円
ナンラク・フルーツミルク:154円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール12mm:420円

10/2
モンテール・プチシュー:214円
濃厚クリーム窯出しシュー:117円
亀田の柿の種 梅しそ:214円
サントリー・クラフトボスミルクティー:95円
ハト麦ブレンド:127円
コップ1杯1日分のFe鉄分:106円
練乳いちご&カルピス:95円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:420円
タバコ・アメリカンスピリットライト:600円

10/3
コインランドリー(洗濯):200円
2色パン チョコ&クリーム:63円
梅味柿ピー:276円(二個分)
鶯ボール:117円
キャベツミックス:73円
コーンサラダ:73円
ピュアSコク旨65%:214円
サンガリア・まろやかバナナ&ミルク:90円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:840円(二個分)

所持

28,868円

西成で暮らす。190日目〜192日目「肉体労働以外の働き口はあるか?」

2021年9月27日〜9月29日

逃げのバイト探し

「闘う前から負けること考えるバカいるかよ!」
な思考で恐縮至極だが、この先西成現金仕事の収入「のみ」で暮らしていくのは、正直しんどい。想像しただけでも、憤死瀕死絶対死に間際状態は必至。

できるだけ肉体駆使して、頑張りますよ、でも出来るだけの範囲でですよ。
なので、ここ西成で他の収入源を得ねばならない。
ダークサイドな「闇の売人」とかやってみたくはあるけれど、捕まるのは困る。
捕まったらば、むしろ衣食住に困らないのではないか?という、うすぼらけとした希望もなくはない。それはそれで楽しいのかも知れない。

頭に浮かんだのは、
「ドヤの清掃」
「介護職」
「飲食店のバイト」
など。

限りなく「西成暮らし」に近接した仕事であることが望ましい。
そこで、見聞きする西成の実相もまた興味深いはずだ。

「飲食店バイト」
の募集貼り紙はしばしば見かけるが、「女性限定」な縛りが多い。
「介護職」
も多く募集している。
東京で映画の下っ端をしていた頃、「長期で入って、短期で逃げる」というバイト食い逃げを繰り返していた。
映画の現場は、数ヶ月の拘束・仕事、ののち現場がバレれば、また無収入。ポスプロまで関われたとしても、半年が最長だった。
そこで、当時東京豊島区の支援を受けて介護の資格を取得した。ので、ホームヘルパー二級は所持している。「介護職員初任者研修」と名称が変わる前だから、ひと昔前の話だ。
西成で生計を立ててきたオッチャンたちがドンドコ介護対象になってきている現状を鑑みれば、やる価値のある仕事に思える。

そして、もう一つの選択肢で思い浮かんだのが、

「スーパーの店員」

この地で暮らす人々の胃袋を支える食料品店での勤務もしてみたい。

ある店舗の募集を見つけ電話したところ、面接日が決まった。
随分と久方ぶりに、証明写真というヤツを撮り、履歴書を書く。
証明写真アプリをDLして撮影を試みたが、途中で面倒になりダイソーで写真も履歴書用紙も購入。

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いまや、公衆電話ほどではないが、街の遺物と化した「証明写真ボックス」

プリクラ前夜には、街で気軽にプリントが得られる唯一の装置であった。
高橋伴明監督『ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ〜』では、はぐれて生きるヤクザ者の存在証明できない表象として証明写真が登場していた。今は、飽きるほど持て余すほど「自分の画像」が地べたに転がっている時代になった。
それにしても、この頃の哀川翔のベルトの位置は高すぎる。
ヤクザ者から、一般人を演じるようになるにつれ、そのベルト位置が低くなっていったのは、パンクバンドのベースプレイヤーのベースを構える位置が低くなるのと似ている。
何がカッコいいのか?という基準が役柄によって変異するからであろう。
先行研究が存在していれば不明を恥じるが、「哀川翔のベルト位置の考察」は映画史的に重要なテーマになるのではないだろうか。適当に言っている。

10月を目前にして、日本には現在おそらく数週間しか訪れない「過ごしやすい陽気」である。

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太子交差点近くの路地では、何があったのか?誰かのポケットの中身がぶちまけられていた。

泥酔した果てか、喧嘩の後始末か、近くに靴が揃えて置かれていないので、むしろ安心。
彼が飛び込んだのは、どんな地平だっただろうか。

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ブログを書き、読書をして、寝る。
ああ、あとポールウインナーを食った。

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たかりの本性

翌日は、一度断られたのだが懲りずに「新世界東映」へインタビューを取りに行く。
午前に伺うと、午後からならOKとのことで、国際劇場前のパーキングの車止めに腰掛け、時間を潰していたら、40代に見える小ざっぱりした男性に声をかけられる。

「すみません…お時間いいですか?」

「お時間は、ないです。そんなに」

「実は、二日間食べていなくて… 1000円貰えませんか?」

「イヤです。お金はあげません。メシなら、炊き出しもあるし、しかも今日も早起きすれば現金あったでしょ?探してないんですか?」

「いや、ちょうどなかったんです、仕事は」

「炊き出しは?並んだらどうですか?なんで、メシ食いたいから、金くれ!になるんですか?理解できないんだけど」

「500円はダメですか?」

「僕が金有り余ってるように見えますか?金をあげることは絶対ないです」

 

いちいち書いていないが、こういった「街でのたかり」は多い。
あいりん地区ではさすがにタバコをせびられる事くらいしかないが、新世界まで出ると、観光客と間違えるのか、直截に「金くれ!」と言ってくる。
その割には、切迫した雰囲気もない。物乞いを演じるなら、身なりを低く整える工夫は必要だよ。その努力に金を払うのだから。

西成のホテル巡りを始めた頃は、このような人々に哀切の感情を抱いてたものだが、ほとんど言っていることは嘘っぱち。

nishinari-lives.com

昨年末に会ったこの記事の人には、その後何度も西成で会った。

「この前も話しかけられましたけど。こないだは『四日食ってない』って言ってましたね?今日は『五日』なんですか?嘘がパワーアップしてますね、先生!」

と言ったら、途端に顔を歪め「黙れ!アホ!」と、唾を吐きかけて去っていった。

何日も食ってない人には、いくつもの団体が炊き出しを提供してくれる環境が西成にはある。
親切なお人から、1000円だか500円だかをせしめて、ギャンブルに興じるような輩と相手する時間も義理もない。
現金仕事現場には、あなたよりよっぽど高齢で、身体を壊している人たちが従事している。
口先で食べていける技術を持っているならば、西成を出て違う仕事をした方がいい。
単純に、嘘を吐いて人から金を掠め取ろうとするような人に対しては、軽蔑の感情以外湧かない。
正直に生きて援助をもらうか、真摯に仕事を求めるか、そうやってこの街で暮らせば良い。

 

「なんや、色々言いな!もう、ええわ!」

これが、今日新世界で会った男の去り際の捨て台詞。
そこでも、「何日も食べていない男」を演じ続けないと。
口先で稼ぐなら、徹底した役作りに励んでもらいたい。
あんたは、半端で大根だったね。さようなら。

しかし、僕もだいぶ成長したなぁ。感慨。

映画館バイトもある

午後のなって「新世界東映」の支配人にロビーでお話を伺う。

小一時間ほどお時間をいただき、最後にバイトのことを聞いてみる。
建物の入り口にはこんな貼り紙があったから。

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「本社に電話してみてや。でも、オススメはせんなぁ(笑)」

とのこと。

モギリのお姐さんにも話を聞いた、

「男の人は映写の仕事もあるからね、大変かもね。フィルムって重いんよぉ」

「とくに大変でもないんですか?」

「私は長いから、もう慣れてしもうて」

「もし、同僚になったら、よろしくお願いします!」

「縁があったらエエねー。お疲れ様」

劇場を出て、すぐに本社に電話。
現在コロナの影響で深夜興行の継続を検討中らしく、人員がどれだけ必要か?確かではないので、また連絡してくれ、とのこと。

ただ、「映画館で働く」というのは「好きなもの」の裏側を見てしまうようで辛いかも知れない。西成での現金仕事は、「辛いと分かっているから、下を向いて懸命にやる」と割り切れる。「映画」という僕にとって最大の娯楽を奪わないでおくのが吉かも知れない。

nishinari-lives.com

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帰りがけに新世界周辺でも、バイト募集の貼り紙を探す。

「女装」「ニューハーフ」「ゲイボーイ」か…
少し、ハードルが高そうだ。

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天王寺モンベルに行き、ちょっとしたお出かけ用のパッカブルショルダーバッグを購入。
「ちょっとしたお出かけ」とかしゃらくさい事言ってんな、と自戒。
オシャレ小鉢か。

ドンキと玉出に寄ってホテルへ戻り、眠る。

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改めて音楽を聴く

日がな、ブログ書きやテープ起こしで夜になる。
Twitterアメリカの音楽メディアの選ぶ

「日本のアルバムTOP100」

というリストを見かけて、楽しく眺める。

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このリストを見てから、改めて

MASS OF THE FERMENTING DREGS

を聴き直す。
やっぱりいいわ。よく眠れるし、寝覚めもいい。
この日以降、寝際にはおやホロかマスドレに曲が固定される。

open.spotify.com

open.spotify.com

 

このようなリストなぞ、選者の気分次第、時代の気分次第だろうが、一旦「リスト化」されると一種固定化された権威のようになる。あくまで受け手側の認識でしかないが。
僕のような権威に弱い人間はすぐに影響下に陥る。
悲しいかな、なんでだろう。

うちのお父さんテレビをつけたまま寝ちゃって、
何テレビつけたまま寝てるの…お父さんたら、テレビ消しますよ!ポチッ!
「見てんだよ!」
お父さんが、テレビ消したとたん起きるのなんでだろうー。
©︎テツandトモ

 

音楽を聴く
という行為に癒しや励ましの効果がある
ということを最近になってまざまざと感じる。

何も考えずに音に浸る。
それだけ。
それだけの快楽。
「音楽のチカラ」とは、「無になれること」に他ならない。

 

夜になって、「スーパー玉出」に買い出し。

パックの「とろろ」を三つ突っ込んだだけの「とろろいも」に震える。
逆から読んで「モイロロト」になっても、印象不変。
当然買わなかった。

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「ぼんじりの唐揚げげ」を購入。

「げ」が一個多いのは、商品名だからきっと正しい。
「東京ゲゲゲイ」が「東京ゲゲゲゲイ」になっていても、「バンゲリングベイ」が「バンゲリングべべイ」になっていても大した違和感はない。唐揚ゲゲ。

この辺の脇の甘さが素敵だ、玉出

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20時を回るとすっかり人の気配を失う西成の街にも、心地良い秋風が舞い込んでいる。

ZOZOタウンで、母親にニューおばシャツを買い、二回目のワクチン接種での帰省の折にプレゼントしようと画策。
この年になって、まったく仕送りもしない/できない 不甲斐ない愚息のせめてもの償いである。

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使った金額

9/27
履歴書用紙:110円
証明写真:500円
ロイヤルポールウインナー:387円
三幸製菓・新潟仕込み塩味:127円
森永・リプトン グレープティー:106円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:400円

9/28
モンベル・UL MONOショルダー:1870円
天ぷら:659円(四個分)
おいしさ百景・ミニ黒棒:103円
大粒ラムネ ぶどうスカッシュ:85円
大粒ラムネ:85円
森永・リプトン グレープティー:106円
クラフトボス 抹茶ラテ:107円
マイルドいちごオーレ:117円
サンガリア・まろやかバナナ&ミルク:90円

9/29
ZOZOタウン・シャツ:5876円
天ぷら:436円(三個分)
でん六・ピーナッツチョコ:95円
龍為・純糖 一口黒棒:149円
大一製菓・薄焼きえんどう豆:95円
マイルドいちごオーレ:127円
コカコーラ・爽健美茶すっきりブレンド:160円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:800円(二個分)

 

所持

43,058円

西成で暮らす。184日目〜189日目「ただブログを書いています」

2021年9月21日〜9月26日

21日、火曜日は一歩も「パークイン」から出ずに、今ブログを書くことに専心する。

「書くこと」
から少しでも離れると、書きたくなくなる。書けなくなる。
習慣化する以外にない。
コモン化するしかない。
ライティング担当の顧問の先生が欲しい。

誠実さの欠片もない

大阪のweb会社に居た時には、SEO対策しながらのコラムを毎日何千字も書けたし、仕事をお願いしていた外部ライターの方々の原稿をチェックして、構成を考え、見直し、メールを送付してやり取りしていた。
ほとんどの方とはビジネスライクな往信のみだったが、お一人のライターさんとは私信めいたチャットワークでのメッセージを送り合っていた。
会社を辞めることを報告したら、その方に、

「竹下さんとのキャッチボールは、いつも仕事の垣根を感じさせない生きた言葉でのモノでした。的確なご指摘をいただき、難しいキーワードに四苦八苦している時には優しくアドバイスしてくださったこと、感謝しかありません。
このお仕事を離れられること、残念でなりません。大変お世話になりました!
きっと、竹下さんなら、どんな場所でも、たくましく、快活にご活躍されると確信しております。私が励まされたように、どんな職場でも竹下さんの誠実さに救われる人がいるはずです。誰あろう竹下さんに救われていた私が言うのだから、ゼッタイですよ。
お元気で!また、どこかでお会いできますよう願っておきますね。ありがとうございました!」

とのメッセージを貰って嬉しかったなぁ。なー。
どうしてこんなに詳らかに覚えているかというと、ガッツリ保存して、辞めた直後はしばしば眺めていたから。全コピペ。
メチャメチャ過去にしがみついてんじゃねーか。
「誠実」とか言われたことなかったので、生涯で。貴重。
プライベートで誠実であったことはないので、せめて仕事上では誠実なフリくらいはしたい。

誠実さのかけらもなく 笑っている奴がいるよ
隠しているその手を見せてみろよ

作詞/作曲:真島昌利
THE BLUE HEARTS
『青空』

結局、「西成」「仕事」「生き方」のキーワードを上手く転がせないまま、数十字も書けずに、「プライベートを書く」という「仕事」を完遂できずに一日が終わる。

自分の不甲斐なさに落胆しつつ、何も食べずに眠る。ラクタンタンコテン。

ジョンと言えばライドン

すーぐ、すーぐに現実逃避しちゃうから、誠実さのカケラもないからー。

昼過ぎまでブログと格闘したけれど、ぶっ飛ばして放擲して、梅田ジュンク堂で『本当に君は総理大臣になれないのか』『中華料理の文化史』を購入。

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さらに映画をハシゴ。
テアトル梅田で『水俣 -患者さんとその世界-』
第七藝術劇場『ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン』
「インプットが大事」とかクソみたいな理由で、映画を見に行く。行っちゃう。
自分の欲望にだけは誠実。
水俣』におけるストイックな対象との向き合い方と、『ロットン』における被写体からの引き出し方を学んで、これからに生かせればいいね。ねー。

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高野豆腐とキャベツとベビーシュークリームをパクついて就寝。

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ようやくブログを更新する

翌23日、水曜日。

昼過ぎに起き出し、コインランドリーに行き、定期的に訪れている取材内容一切書けない質屋さんに行くが、旧知のオヤジさんがいなかった。

「入院してもうてんや。よく来てたん?ゴメンな。入れてくの?」

質に入れる物なぞ何もないんです。「誠実さ」をもし買ってくれるのなら、丸ごと置いていきますが、ダメでしょうね。

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動物園前商店街のお店に描かれた看板が、絶妙にパテントへの配慮をしていて、絶妙であった。

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うららかな秋の日差しを感じながら、そぞろ歩き、道端の食いかけ弁当を覗きこんで、洗濯しながら裁きを待つように高野豆腐を食う。荒野で食う。

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夜までかかって、ようやっとブログを書き上げ更新。
なんだこのスローペース。

nishinari-lives.com

ホームランは打たない、ファウルを打ち続ける

翌24日、金曜日。

昼メシは「スーパー玉出」のお惣菜
「小さなことから骨コツと(鮭)」

なぜに突然、この商品だけ小林製薬的な説明過多地口風のネーミングなのか。
他の惣菜は、「紅しょうが天」とか「カツオ」とか、すっぱりさっぱりなのに。
要は、鮭の端っこの骨多めの部分を集めて、一定量にしたものをパッキングしただけの代物。
美味かったけど。

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骨部が多すぎて、三葉虫みたいな残骸が残った。ジュラ紀

夜は自転車でなんばに移動し、映画鑑賞。
また、映画か…
優雅な生活してんな、お前。
「アウトプットにはインプットが必要なんです!」とか。言ったとか言わなかったとか。

『fOUL』

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インプットの必要性を自らに説き伏せるように諭したうえで、あまつさえTシャツも買っちゃう、など。
「買い物って気分転換になるよねぇ」と、言ったとか言わなかったとか。
実は、昨日もPILのTシャツを買ったとか買わなかったとか。結局、買ってしまったとか。

映画自体は、不世出のバンド・ファウルの濃度100%で、ベーシスト平松学の現在のお姿のカッコ良さに驚愕。その不世出感が、どれだけの一見さんに伝わるのかはわからない、が、今も地続きの音楽へのパッションみたいなものが、再始動という形で結実しそうなエンディングに心震える。映画を撮るという行為が、流れを生み出して、現実を動かしていく。その力に感嘆する。

宿を変える

翌25日、土曜日。

いつもなら、早朝からウーバーイーツに勤しんでいる時間に、「パークイン」を出て、「ビジネスホテル スバル」に投宿。

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夜まで、ブログを書き、メシを買いに外出。

コロナ禍で閉店、改装する店舗も目立つあいりん地区周辺。
新しくオープンする挑戦も見受けられる。
昭和の香りのする店舗が、西成の味わいだが、新規店の外観は『ブレードランナー』みたいな80年代感がある。
別に、ここに暮らすオッチャンたちにはノスタルジーを求めてはいない。
ので、どの店舗も賑わっている。

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新今宮駅近くのローソンで、この地ならではの売れ筋。
「サトウのごはん」的な湯煎およびレンチン米が大量にストックされているのを見て、変に納得。
以前、住んでいた福岡県の山間部では、ムカデが常時大量発生するので、近隣のスーパーやホームセンターには「ムカデ除けグッズ」が大量備蓄されていた。

街の店舗の品揃えは、その街のありようを確実に照射する。

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夜はしっかりパソコンに向かう。

けれど、画面と対峙してはいたのだが、ブログは書かずに、Netflix

『 BLUE 』

を鑑賞。

「“ボクシング映画”と“脱獄映画”に外れはない」
という清水ミチコの卓見通り、おもしろい「ボクシングもの」であった。
映画という装置に観客が求める「自分が経験できない極限」と「追い詰められたのち自由を求めて闘う」という切実な要素を描きこみ易い題材が、ボクシングと脱獄なのだろう。

ただし、そうだからこそ、その二つのジャンル映画への観客の目は肥えているので、傑作へのハードルは高くなる。
下駄を履かせといて、梯子を外すみたいなこと。観客はいつだって貪欲。

『BLUE』は、ボクシングをしている松山ケンイチの眼光を見ているだけで、胸が熱くなった。

高野に飽いて、厚揚げを食う

このところ、玉出の高野豆腐ばかり食うという、通称 荒野行動を貫いてきたので、今日は

厚揚げ焼き

にしてみた。小ネギもついており、ヘルシーさが増した。

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今日も、わずかな時間だが街に出る。

あいりんセンター発行の「センターだより」には、「日雇い労働のリアル」というリード記事。勉強になるなぁ。働きたくねぇなぁ。

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かなり勇気のいる激安(でもない)ラーメンおよび弁当店の店先にいつもいる猫が居なくって少し心配になる。元気にしてるかね。
猫肉…、絶対にそんなことはないので、安心して欲しい。スゲー、可愛がられてるし。

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割りに調子良くブログを書き溜め、深夜に就寝。

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「ビジネスホテル スバル」のシーリングライトは、電気を消してあと、ほのかに残像のようなブルーライトが灯る。

時間をかけて、真っ暗に堕ちていく三畳一間に横たわりながら、「誠実に生活と向き合う」ことに考えを及ばせる。

とにかく今は、ブログの更新を恒常化しよう。
所持金に余裕があるうちは、こんな生活だと思います。

 

あれですね、「誠実」と聞いて僕が思い出すのは、ギターウルフのセイジさんの逸話。

ある日ライブ終わりに、「もう死んでしまいたい」と相談に来た青年と会ったセイジさんは、「次のライブまで、絶対生きてろよ!」と言い、その足で自宅で最高にカッコいいミュージシャンたちの映像をまとめたVHSテープを作成。
いつ、その青年と出会ってもいいように、常にカバンにVHSを忍ばせ、渡す準備をしている。

これが「誠実」
セイジさんの名前からの連想で思い出しただけなんですけどね。
何かを表現している人の、受け取り手への責任を感じて動いているんだと思います。

このブログだって、表現とか口はばったいことは言えないけれど、クソめいた文章だって「発信」はしているわけで。少なくとも、自分の発信、発信する態度には「誠実」でありたいと思うのです。
多分、来週も映画ばっかり観るんだろうけど。
どっかボトムのボトムの底の底でも、欠片でも誠実に。

それでは聞いてください。
ギターウルフ
『ジェット ジェネレーション』

open.spotify.com

 

 

収入

37519円

 

使った金額

9/21
0円

9/22
交通費:800円(地下鉄バス1日乗車券)
書籍代:1782円
映画代:2400円
Tシャツ代:4400円
竹輪磯辺揚げ:106円(二個分)
ミニクロワッサン カスタード:95円
キャベツミックス:147円(二個分)
コーンサラダ:73円
自家製惣菜:119円
ベビーシュークリーム:68円
カレーせん:118円
つぶつぶフルーツ:216円(二個分)
柿の種 梅しそ:236円(二個分)
M&M・クリスピーシングル:88円
クーリッシュ:224円(三個分)
味わいカルピス フルーツミックス:117円
綾鷹ほうじ茶:69円
コカコーラ・爽健美茶すっきりブレンド:160円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:400円

9/23
コインランドリー(洗濯):200円
自家製惣菜:119円
キャベツミックス:73円
コーンサラダ:73円
バナナカステラ:106円
森永・ラムネ カルシウム:428円(二個分)
富永・神戸茶房緑茶:106円

9/24
映画代:1300円
Tシャツ代:3000円
天ぷら:397円(三個分)
キャベツミックス:73円
コーンサラダ:73円
日清シスコ・チョコフレークドーナツチョコ:108円
ザッキーピーナッツチョコ:108円
クーリッシュ 濃いぶどう:151円
フルーツミックス:100円
棒ほうじ茶:108円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:400円

9/25
宿泊代:13000円(十日分)
ビオレUさっぱり詰め替え:187円
丸大豆せんべい 塩味:203円(二個分)
ルマンド:102円
鶯ボール:102円
火焔烏龍茶:102円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール5mm:400円

9/26
自家製惣菜:130円
天ぷら:171円
キャベツミックス:73円
コーンサラダ:73円
森永・リプトングレープティー:106円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm+5mm:800円

 

所持

55,648円

【西成のお店】季節の変わり目が忙しいお店。「寸法直し 坂本」

ズボンやパンツがこんなに消耗品だと感じたことはなかった。
すべての男は消耗品である©︎村上龍

しかし、ズボンやパンツはいとも容易く破れる。
そんな生活が、西成での暮らし。

もともと、一般的な人々よりも、多めに脂肪を蓄えているので、ズボンやパンツの股ぐらが、多めに蓄えられた脂肪をまとった太ももの接近によって擦れ、ズボンやパンツの当該箇所の生地が薄くなり、破れることは経験してきた。
あと、股ぐら部の縫製の強度ね。どんなことがあっても、盛大に180度開脚を繰り返しても破れることのない生地などない。

(面倒なので、ここからは「ズボンやパンツ」という表記をやめて、「ズボン」で統一する)

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西成暮らしで愛用してきたズボン。
何度か、補修を繰り返してきたが、もう限界値。
これ以上、履き続けていたら、睾丸が飛び出した状態で仕事せねばならない。
睾丸が飛び出すことを許容するくらいなら、もうズボンなんて履かなければ良いのである。

破れかけの股ぐら部を、ちまちまと直してきたし、catCさんからバイアステープという便利グッズもご教示いただいたのだが、もう無理。

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なので廃棄。
これまで、ありがとう。
もう、君に僕の大切な精巣を預ける訳にはいかない。

(とくに面倒ではないが、ここからは「睾丸」「精巣」という表記をやめて、「金玉」で統一する。しかし、もう二度とそのような部位を指し示す単語は登場しない)

お直しのお店を探す

西成で土工や作業員といった仕事に従事する人々に向けた「お直し」のお店は複数存在する。

ある店舗で働く方は、元西成の日雇い労働者で、体力の衰えを感じ、縫製ミシンの技術を学び店頭に立っておられるそうだ。
技術は人を助く。GHT。

今日は以前店先まで訪れて印象深かった「坂本」さんへ。

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三角公園近くの「西村衣料店」で、
定価5,300円→価格修正2,658円+税→叩き売り500円ポッキリ
という価格変動の荒波を乗り越えてきた作業ズボンを購入。
「やっと会えたね」と言いたい。

 

nishinari-lives.com

 

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その足で、動物園前商店街の脇道を入った路地にあるお店へ。

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「洗ってこい。とにかく洗って持ってこい」

という注意書きが目立つ。

サラピンの新古ズボンと同時に、もう一本レギュラーで活躍してくれているズボンの膝が破けたので、そちらも「お直し」を求めて持参。
もちろん洗濯してから持参。

引き戸を開けると、正面にカウンターが見え、右手には試着スペース。
お直しが施され、お渡しを待つ衣料が積み上げられた棚の奥には、ミシンのある作業場が見える。

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ミシンの手を止めてカウンターまで来てくれた女将さんに、丈直しの旨を告げ、試着スペースで適当な長さにズボンの裾を折り曲げ、渡す。

「どっちに合わせんの(笑)」

ズボンの両裾を折り曲げてしまっていた。
なんという無知。
奥からご主人もあらわれ、笑っている。

「500円。今忙しい時期やから、来週でよろしい?」

さらに、カギ裂きの起こったズボンの補修も依頼。

「ちゃんと洗濯して来ました!」

「ありがとうー(笑)コッチは300円ですね」

作業着の「お直し」 その需要

「服持ってくるのは、やっぱり現場で働いてる人が多いですか?」

「そうね、細かい仕事がぎょうさん。作業着をやるんが多いわね。お客さんも現場に出る人が多いかな」

「忙しそうですね」

「今、季節の変わり目やからね。夏場は暇しとるんよ。今だけ」

訪れたのは10月の終わり。
そろそろ、現場作業でも一枚プラスせねば寒さに負けてしまうような陽気。

「みんな気に入った作業着があるみたいやけど、おんなじ品番はなかなか継続して売ってないから。作業着って、移り変わりが激しいんよ」

預かり証をもらい、数日後に受け取りにくることになった。

次々と来店するオッチャンたち

後日、直しの出来上がりを受け取りに行ったが、僕の前後にも来客が続き、かなりお忙しそうであった。

「おおきに!仕事頑張ってね」

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丁寧な匠の仕事で、また現場で痛めつけられるスタンバイ万全のズボンたち。

 

丈詰をしてもらったズボンをよくよく見たら、赤タグに

FIELD MESSAGE

との印字。
どういう意味だろな。
こういうブランド名なのかな。
どっちにしろ、「働かんと食えんぞ!」というメッセージだとは思う。

どの程度、持ち堪えてくれるかはわからないけれど、まったくもって気が進まないけれど、「お直し」で生まれ変わったズボンでまたせいぜい頑張ります!

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