暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

琵琶湖にある、謎の宗教施設・岡田茂吉研究所 MOランド を訪れる。

2021年7月6日

9時に「喫茶アリサ」にて、待ち合わせをするが、案の定待ちぼうけ。
大体30分は遅れてくるクソ野郎である。
昨日、ちょっと奴を持ち上げるようなことを書いたが、待ち合わせに遅れてくる人は時間泥棒、クソミソ野郎である。ただ、好きな人のことはいつまでも待てる。なので、多分奴のことは好きではない。結論。

30分遅れてくることを見越して、30分早い集合時間を伝えるという手もあるが、まさかの坂で奴が定刻通りやってきてしまった日にゃあ、今度はこっちが時間泥棒である。
大体なんでそんなことに気を配らにゃならんのだ。クソが!

「喫茶アリサ」は、ネットで見ている限りは良い喫茶だと思ったのだが、ナポリタンは冷食だし、隣のテーブルとの間隔は狭いし、ダメだ。
モーニングのタマゴサンドも及第点でしかない。
しかし、時間泥棒に奢ってもらったので問題ない。時間はお金で買えることもある。

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大津駅に着き、レンタサイクルを借りる。

正しくは「レンタルサイクル」だと思うのだが、なぜ「ル」をねぐるのだろうか?
「ル〜ル」と韻を踏む感じが嫌われているのだろうか?
レンタルビデオ」は「ル」を含むのに、「レンタカー」は「ル」をねぐっている。
車輪周りは「ル抜き」
これは、「ら抜き言葉」よりも重要な日本語の問題なのではないか。そんな事を奴とは一切議論せずに琵琶湖へ向かう。
どうやら、この湖を一周するには、200キロを走破する必要があるらしい。

途中、最近やたらInstagram投稿に凝りだした奴が、たびたびシャッターを切るために運転を中座する。

「琵琶湖のスケール感が出ないなぁ」

知るか!
ほとりにある高層階のホテルに行き、展望スペースなどあるか尋ねたが、追い返される。

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奴がインスタ用の撮影にかかりっきりになっている間に、琵琶湖の果てを眺めていると、富士山のようなフォルムの建築物が目に入る。

「あれ、なんだろうな?」

「宗教関係じゃない。ああいうのは」

検索すると、
岡田茂吉研究所  MOランド
という名前がヒット。
ホントに宗教施設であるようだ。

「琵琶湖一周するのは厳しいから、アソコ目指そう」

研究所を、見学する

しかし、広大な湖である。
釣り客も相当数おり、釣竿だけを湖に向かった手すりに取り付け、少し離れたテントや車から遠隔で見守り、あたりが来た時だけ動くというぐうたらなシステムを構築した釣り人も多数おり、ここに住まえば大地からの恵みだけで生活できるのでは?と夢想する。

この釣りは、もうほとんどレジャーではなく、獲物を確実にしかも効率的に搾取する企みだけに先鋭化した行為である。もっと、魚とタイマンで勝負して欲しいような気がした。
釣り店で竿を借りる際の名称は、「レンタル竿」だろうか、「レンタ竿」だろうか。「貸し竿」だろう。

湖畔には屋根付きで、横になるのに障害のないフラットなベンチばかり。
すっかり野宿脳になっている僕にとっては、良いベッドにしか見えない。
魚を釣って、ベンチで寝れば、かなりハイクラスの野宿ライフを送れるかも知れない。

 

かなり走って、どんどん山型フォルムの建築物が近づいてきた。
到着すると、これも琵琶湖と同じように広大な面積を擁した建物だと分かった。
数カ所ある入り口のひとつには「美術館」の文字がある。

「美術館も併設されてるみたいだ、見学できるんじゃないか?」

訪問できそうなエントランスを探して施設をグルっと巡る。
植栽を手入れしている黒ずくめの女性がいたので声をかける。

「すみません。こちら、見学とか出来ますか?」

「ああ、ひゃっ!びっくりしました。ちょっと私わからないので、守衛室で聞いてもらえますか?」

笑顔が素敵な女性であった。

そのまま、自転車を走らせていると、いつの間にか施設内に侵入してしまったようである。

「おい、これもう入ってるよ。不味いぞ、守衛室ってどこだ?」

結果的に、施設内に一旦入ってから、メインエントランスに内側からたどり着き、守衛室を覗くが不在。記載された電話番号へかけてみる。

結果的に企まざる形で研究所の裏側を垣間見る形になったのだが、白いテーブルが数脚置かれた食事や会合をするであろうスペースや、数棟のプレハブ小屋を見かけた。
ここの人たちは、この場所で共同生活をしているようだ。
映画『ミッドサマー』を想起した。

電話先の男性に見学の可否を尋ねると、

「そうですか。では、少しお待ちください。お迎えに上がりますので」

とのこと。

と、白いスクーターで現れたのは電話口の男性ではなく、若い女性。
黒いパンツに、黒いポロシャツ。TSUTAYAの店員風。20代前半に見える。

「建物の中は無理なのですが、お庭と外観は近くでご覧になれます」

撮影の許可も出たので、シャッターを切る。

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アバンギャルドな植栽。
地面には、塵ひとつ落ちていない。

「この庭園の管理は仲間で行っています。みんな初心者なので、勉強しながらです」

「みなさんここで生活されているのですか?」

「そうです。ご案内はできませんが、住居棟があります」

「ここは、これは宗教施設と行っていいんですか?」

「宗教という狭い考えではなく、世界をより良くしていくための活動ですね」

岡田茂吉さんが、教祖じゃないですね。メンターというか、先生?」

「そうですね。真・善・美という考え方を元に」

「勉強不足で知らないのですが、岡田茂吉という人は有名な?」

岡田茂吉をルーツとする団体はいくつもあるんです。実際に私たちの会長は別にいるんです」

 

岡田茂吉、自体は「世界救世教」の教祖。
有名なMOA美術館とも関連があるようだ。

岡田茂吉から始まる、その教えや分派については複雑そうなので無視。
それにしても、キレイな人だった。
ほぼ、惚れてしまったと言っていい。彼女の胸元には岡田茂吉研究所のエンブレムが。

「そのポロシャツは売ってないんですか?」

「いえ、昔はTシャツとかあったんですけど、今は販売してないんです」

「なんかグッズはないんですか?」

「グッズはないんです。パンフレットがあるので、あとでお持ちします」

「美術館はオープン前なんですね」

「そうなんです、オープン予定がコロナの影響もあって遅れていまして、日本画を集めた美術館になる予定です」

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「この彫刻は、総理大臣賞を受賞した方によるものです」

「建物内の見学は難しいんですか?」

「申し訳ありません。美術館が開館した際にはご覧いただけますよ」

 

なんの宗教的知識も、哲学的知見もないので、まったく突っ込んだ質問ができなかったのだが、案内してくれた美しい彼女の横顔を見れただけで満足である。

その後、お盆に乗せてパンフレットを持ってきてくれる。

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Tシャツ欲しかった。

しかし、美しい建築、統制の取れた敷地内であった。
それよりも何よりも彼女が美しく眼福であった。

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比叡山延暦寺の手前まで行く

その後、街に戻り案内所の方にお勧めされたカレー屋で食事。

店の方に、大津のおすすめスポットを聞くが、「意外と地元だからこそ、分かんないですよね」とすかされる。
やはり、地元の人間は、同様の質問を受ける事を想定して、定番ではないちょっと通ぶれるスポットを即答できるようにいつでも準備しておきたいものである。

そして、肉の乗ったカレーはなかなか美味かったが、件の肉を焼きつけるために提供まで結構時間がかかったので減点。カレーは注文してから2分以内には出てきて欲しい。
ただ、会計は奴に任せたので、大した問題ではない。

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電車とバスで移動し、比叡山延暦寺に向かう。

延暦寺までのケーブルカーはガラガラで、運転手のおじさんによれば

「コロナもあって、さっぱり。もう全然人来ませんわ」

とのこと。

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いざ、延暦寺へ。
と意気込んでいたら、奴が

「ちょっとまだ、延暦寺の中入るのは早いわ。ホーリー過ぎて畏れ多いわ」

と入山を拒否。
なんのために来たんよ!
頭おかしいんか。ホーリーとは何か。
ケーブルカー駅にある展望スペースで、オンラインMTGに参加。
真面目に仕事した。

 

その後、大阪に戻り居酒屋で飲んで解散。

奴の仕事は順調なようで、かつ自分の成長も感じているようだ。
眩しいね。頑張って欲しい。
僕にメシを奢ることを躊躇しないように、頑張って稼いで欲しい。
おそらく奴にとっては、「稼ぐ」ことが目標ではないので、世界を少しマシにしたり、少し楽しくしたりすることが目的で働いているのだと思う。
目指せ!岡田茂吉
そして、いつまでも奢って欲しい。どこまでも。
僕も恥ずかしくないように生きる。

ああ、そう言えば途中に寄ったイオンでお茶奢ったわ。
それでイーブン、

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使った金額

交通費:2820円
お茶:280円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:800円(二個分)

 

所持金

43,335円