46歳になりました
2020年11月25日。僕は当年取って四十六になりました。もう実年、初老になりかけている。
僕は現在、大阪に暮らし、会社員として生計を立てています。なんとなく働き、なんとなく寝て、なんとなく食べる毎日。そんなものだろうと、たかをくくって生きている。
20歳になった時には「まだまだ、始まってもいねぇよ」といきがり、30歳になった時には「このままでいいのか」と悶えまくりました。ところが40歳になった時には、別段これといった感慨がなかった。おそらく50歳も何事も無く過ぎて行くような気がします。人生なめてんのか!とお叱りを受けそうですが、そんな気がするのです。
「このままでいいのか?まだまだ何かやってやんよ」
そう思い直すために、何をしたら良いのか。
「西成に行くのは、どうだろう」
そう思いました。
安宿に泊まろう
日本三大ドヤ街のひとつに数えられる街、西成のあいりん地区にはワンコインで泊まれるようなリーズナブルで破格のホテルが点在しています。かつて、この街で暮らす労動者向けに作られた宿が解放され、外部からの旅行者も受け入れてくれる。インバウンドをはじめとしたバックパッカーたちが、経済的負担を最小限に、長期滞在するための寝ぐらとして利用されている。そんな話は知っていました。
時々は、物見遊山であいりん地区を訪れ、路上で眠るおっちゃんたちを眺め、飛田新地に足を伸ばし、通天閣を横目に串カツを食う。そんなことはしていました。
もう少し、西成に接近してみるのはどうだろう。まずは、噂の安い宿に泊まってみるのはどうだろう。
西成で眠る
昼は会社員として仕事します。
夜は、230円使って大阪メトロ堺筋線「動物園前駅」で降ります。
そして、片っ端から西成の安宿を体験していきたいと思います。
これはその記録です。