2021年3月11日。
確かに西成の手配師の数が減ってきている気がする。
これは以前、ロバートに言われた通り早朝3時半起きで仕事探しをすべき。
そして確かに、3時半に起きた。
そして、二度寝した。
「もう、イヤなんだ!肉体労働なんぞしたくないんじゃ」
正直、魂の奥底からの叫びを押し殺しながら、今日も西成に居る。
でも、二度寝。
ダメな人間は魂の奥底の底の底まで滑落していけばいい。
それでも、もう所持金は4000円しかない。
ウーバーイーツをやるために新今宮駅の駐輪場に行くと、ビラが落ちていた。
東日本大震災から10年。
僕の大学時代には阪神大震災が起こり、数日後ボランティアに向かった。
そこで見たもの、感じたことは、今もって鮮烈な記憶であるし、大切な体験だった。
社会人風情になっていた2011年、東日本大震災が起こり、ボランティアの登録までしておきながら僕は現地に行かなかった。
確実に自分は変わってしまったのだと思った。
阪神大震災の時に「楽しそうだから行こう!」と不謹慎に思い立ち、その不謹慎を凌駕する楽しさと過酷な現実を感じようとした大学生の自分は2011年には、もういなかった。
自転車を引き上げていると、一昨日仕事をくれた手配師と顔を合わせた。
「おお。今日は仕事なかったん?」
「今日は休もうと思いまして。また、お願いします」
「はいよ!」
こんな時間でも手配師の人はいるんだな。
仕事を斡旋してくれる訳ではないのかも知れないが。
とりあえず、手配師に顔見知りが出来たのは一歩前進。後退ではないですよね、きっと。
今日は、9:30〜16まで稼働して、¥6,202をウーバーイーツで得た。
拘束時間と疲労度を考えると明らかに、西成現金仕事よりウーバーイーツの方が身入りが良い。複雑な社会システムである。
西成に戻る途中、借りている私書箱でハガキを回収。
こんな僕でも応援してくれる人がいて、あまつさえ郵便で励ましのお便りをくださる人がいた!
電子的に変換された言葉は簡便で即応的だが、肉筆の体温を感じられるハガキに落涙。
郵便および、現金・株券・有価証券・半端に余ったテレホンカードなど、いつでもお待ちしております!
送付先は、下記住所までお願いします。
540-0004
大阪市中央区玉造1-4-14
竹下キノ
毎月、40万円あげるから、ずっとソコのソファで寝ておいて!
みたいなご依頼もお待ちしております。
ちなみに今日ウーバーイーツでお届けしたお宅のマンションのエレベーターの中に、鳥居があった。配達先は西成区であった。
鳥居マークは「小便禁止」の意であろうが、エレベーターに掲げられるのは見た事がなかった。世界は豊かで複雑。
下記記事によれば、鳥居マークの発祥は関西であるようだ。
西成では下記画像のような看板をよく見かける。
何をやるのか?
労働だ!
明日は、西成現金仕事やるぞ!
使った金額
お惣菜・ゲソ天:130円
おにぎり鰹:76円
おにぎり鮭:76円
菓子パンふわふわホイップクリーム:79円
菓子パンミルキーパン:69円
アクエリアスマルチビタミン:95円
完熟ピーチオ・レ:138円
ダイドー・アイスティー微糖:100円
ナンバーズ4:400円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円
所持金
2,448円