暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

住所不定無職になりました。これから西成で暮らします!

という訳なんですね。
大変じゃないですかーw。

会社員を卒業する

じつは、1月末で大阪のWEB制作会社を退職しました。
ライティングや、ディレクション業務をこなしていましたが、なんだか「違うなぁ」と思いながら過ごしていました。コーポレートサイトや商品のランディングページをデザイナーの人たちと作ったり、クライアントと協議したり、納期にあくせくしたり、社長のご機嫌を伺ったり、SEO対策を施しながら記事を書いたり、外部ライターの方の原稿を校正したり。
「こなす」だけの毎日。

どんな仕事でも大差ないでしょうが、結局「繰り返し」。
繰り返すなかで、らせんを描きながら上昇している感覚を持てれば良かったのですが、果ては自分のやったことを自ら模倣するような按配を覚えてしまって。
「これを続けて、死んでいくのかぁ」
と嘆息する日々。

残業代や休日出勤も含めれば、たいそうな額をもらっていて、ありがたかったのですが、確実に心が摩耗し疲弊して。

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きっかけを授かる

「勤続20年選手」みたいな書き方をしていますが、大阪のWEB制作会社に在籍したのはせいぜい1年ちょっと。

その前に福岡で会社勤めしていましたが、それも2年ほど。

つまり、社会生活不適合者に他なりません。クズ。愚図。デブ。
最後のは余計じゃないですか?容姿のことには触れないでください。お願いします。
ただ、ロクな仕事も出来ない人間を雇ってくれていた上記の会社には感謝しかありません。

 

20代から40代の初めまでは「映画監督になるっス」みたいな青雲の志を抱いて、東京で映画まわりの下っ端として生活していました。助監督や制作進行の雑務をしながら、「集団でモノをこさえる」喜びを味わいながら暮らしました。

小間使いをしながらも、企画を立案したり、しっかり脚本を書いたり、しなければ映画の世界のヒエラルキーを覆すことは出来ません。
明らかに、僕はその努力を怠っていました。
目の前の仕事をこなして、「映画に関わっているオレ!」みたいな意識にしがみついて生きていたのです。

やがて、無駄に歳を重ねるだけで成長の無い僕には、撮影現場からのお声がかからないようになり、福岡の会社に転がりこみました。
まぁ、そこでも大した仕事もせず、ロクなもんじゃなかった訳です。

 

昨年の10月だったか、大阪の会社で過分なお給金を頂戴していた僕は、福岡に遊びに行きました。そのほかにも、10万円する鹿の剥製を買ったり、高級ソープランドに行ったり、蕩尽する日々でした。
そこで、久しぶりに会った友人に仕事の現状を愚痴っていたら、

「西成で働いて、その体験を書いてみたら?」

と、提案されたのです。
それまでも、物見遊山というかダークツーリズム的な興味で西成あいりん地区を週末に訪れたりしていました。
しかし、そこにあったのは「ヤベェ!」「スゲェ!」とか言いたいだけの外部からの視点だけでした。
なかに入ってみたら、見えてくるものが変わるんじゃないか。何を感じられるんだろうか。
真剣に、「西成で暮らす」ことを考え始めました。

「やってみようかな」

そう決めて、大阪に戻った僕はこのブログを始めました。
まずは、べらぼうに安い西成周辺の宿を巡る。会社のない土曜日に働いてみる。

だいたいブログのタイトルが

「暮らす西成」

とか言ってたのも、その先に実際に会社を辞め、マンションを引き払い、西成で暮らすことを念頭に置いていたからです。
やっと、名刺に内容が追いついた。

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今日も西成にいます!

という訳なんですね。
大変じゃないですかーw。

3/1より、宿を転々としながら、西成現金仕事で生きていく。暮らしていく生活をスタートさせています。

ですので、ブログの内容も少しフェーズが変わります。
安宿の紹介や西成仕事の内容などは引き続きご紹介しながらも、基本は日記調になると思います。何も考えてませんけど。

この体験をいつまで続けるのか?
いつまで続けられるのか?(壊滅的な体力と根性の無さで!)
わかりません。
体験が高じて、生活になるまでは続けていきます。生きます。

 

これまで、拙ブログを読んでくれていたみなさま。
お見限りなさらぬよう、よろしくお願いいたします。

どこかでこの体験をまとめて発表できたらいいなぁ。
なぞと甘い考えも持っています。自費出版でもいいので、カタチにしたい。
それまでは、正直に忌憚なく、落ち込んだら落ち込んで、酔っ払ったら酔狂に、ブログを継続していきます。生きます。

ブログのリンク「お問い合わせ」の項には、メールアドレスと住所を掲載しました。
住所は民間の私書箱を借りました。
励ましのフィジカルなお便り、および緊急支援物資などお待ちしております!
そして、勿論、電子的なお便り、ブログへのコメントもお待ちしております!

西成で、仲間と呼べる人たちと出会える日は、けっこう先なのかなぁ、と思っています。
人見知りだし。デブだし。
容姿のことはもう絶対に言わないでください!お願いします。

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変わるか堕ちるか

西成での暮らしを始めることは、そう多くの友人に話してはいませんが(そもそも友人が少ない問題)。
同い年の友人に、

「結局、西成をバカにしに行くんじゃないですか?それは良いんですか?」

といった趣旨のことを指摘されました。もっともです。

外部から週末に覗きこんでいる限りにおいては、ある種日本に残された異界を探り、嗤い、自分の安寧な立ち位置を確認して、ほくそ笑むような意識があったでしょうし、今もまだ抜け切ってはいないと思います。

でも、もう内部にいる。中から感じられることが楽しそうだと思うのです。
ここで感じることが、僕のこれからのすべてです。
どんな人間になるのか?僕自身が一番楽しみです。
みなさまも時々ブログを冷やかしに来られて、お付き合いいただけたら、これ以上の喜びはありません。

以上、ご報告でした!