2021年3月16日。
午前4時前に起き、今日の現金仕事を得ようと「パークイン」を発つ。
しかし、明らかに手配師の数が少ない。
手当たり次第に、声をかけてみるが、
「今日はもう無いわー」
「もう、決まっとるんよ」
「ごめんな。また、よろしく」
とすげなく断られる。
5時近くまで粘ってみたが、仕事はなかった。
宿に戻り、ふて寝。
よく眠れた。
3時間ほどして、目が覚める。
日雇い労働で暮らしていこうとする身にとって「仕事が得られない」ことほど、切ないことはない。
タバコに火を点け、どこに向けて良いのかわからない無念さとやり切れなさに包まれる。
「無理なんだろうか…」
己の体力の無さに落胆する毎日を想像していたのだが、働けない日々がやって来るとは思っていなかった。
授業をサボった大学生のような気分で、ブログを書き、読書をして過ごした。
万年床に横になり、鈍い光を放つ蛍光灯を眺めるだけの時間が過ぎていく。
夕方になり、以前現金仕事をし、連絡先を貰っていた業者に電話をしてみた。
「明日は、暇なんよ。また、仕事あったらコッチから連絡するわ!」
「無いねぇ。はい、すみません」
どの会社の返事も芳しくなく、明日の仕事の確証も得られなかった。
タバコを買い足しに行くこともなく、絶無の1日が終わった。
使った金額
ナシ
所持金
10,527円