暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成で暮らす。49日目 「夜逃げ」

2021年4月21日。   

さすがに腹減った。

仕事終わりの井の頭五郎ばりに、は・ら・が・へった。

しかし、今日の今日とて不働を決めこむ。

というのも、先日のブログで明らかに使途不明金に認定されそうな
「チケット代」
を放出したのをお忘れか。
というか、誰がそんなに細かく読んどるか!
わきまえろバカ。

 

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nishinari-lives.com

 

カタギの暮らしを粛々とこなしている時には、よくライブに行っていた。

コロナの影響で、その頻度は極端に滅したが大都市に住まう利点として、多くのイベントに接することができるという点がある。

このチケットは、大阪・寝屋川出身のバンド
yonige

の心斎橋公演のモノ。

「文化」と離れる

西成暮らしを始めるに際して、これまで首までどっぷり浸かってきた、映画や音楽から離れて、俗を忘れることが念頭にあった。

しかし、希求する。
わたしは消費されてゆくカルチャーにまみれたい。

実際、手持ちに余裕がないので、首までどっぷしという訳にはいかない。
けれど、足首くらいまでは浸っていたい。

 

ストイックに暮らす。
といえば聞こえは良いが、潤いって大事。
ちゃんと肌に潤いを与えてあげなきゃ、枯れてっちゃう。

枯れていくのが目的か。
稼ぎのなかで、選択した潤いを補給するか。

 

ここまで、たいそうな言い訳です。
目論見が外れて、少しずつタガが外れていく生活。
行くよ。ライブ。
ごめんなさい。

正直に書けばイイと思ってるんでしょ?
その通りです。
ここには、ありのままを書いている。

まあ、ありていに言って何にこだわっているんだ、という話です。
一人相撲。
お目汚し失礼いたしました。

サブカルチャーから、ファニーカルチャーへ

表題は、“サブカル”の代名詞として語られることの多い存在である、杉作J太郎氏が提唱している概念。

杉作さん曰く、SNSを中心に「知識のひけらかし」や「マウントの取り合い」に堕してしまったサブカルはもう辞めよう、と。

コチラも、サブカルの権化としてくくられる対象である、みうらじゅんもかねてから、

「俺は、サブのカルチャーなんてやっているつもりない!いつだってメインをやってるよ!」

と仰っていたらしい。

もっと、ゆるやかに、マイペースで己の楽しめることを徐々に広げて繋がって行こう。
ギスギスしなさんな、からのファニーカルチャー。

ファニーの全貌は、杉作さん自身も掌握していないのだけれど、その実践をラジオや映画製作で表明していくのだろう。

www.rnb.co.jp

 

これからは、ファニーだ!

なので、ストイックな西成生活のなかにも、ちょっぴりファニーを潜ませて。
という言い訳です。

今日のライブの余韻で、3ヶ月頑張れれば上等。

 

大阪には、またもや緊急事態宣言が発令されるため、ライブも映画もまた眼前から消えるだろう。
自然とみんなカルチャー不足に陥るんだろう。

 

懸念は、体力。

こんなにフラフラでライブ観れますか。
やってみます。

地蔵続出、お通夜みたいなライブ

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アメリカ村の中心にある、心斎橋BIGSTEPという商業施設にあるBIGCATというライブハウス。

当たり前ですが、yonigeは若者に支持されているバンド。
おっさんは極少数。
多分、西成の安宿からやって来たのは僕一人。断言。

ソーシャルディスタンスに鑑みて、フロアの観客は半数くらい。
入場時には、WEB問診票というサイトで入力、チケットは電子、検温と消毒してから。

「歓声や声援はお控えください」
というアナウンスが流れ、
「大きな声を出したり、歌ったりしたい気持ち、いまはグッと堪えましょう」
との貼り紙。

 

フロアにマークされた点は、各観客の立地ポイント。
適切な距離感で鑑賞することが求められる。

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ライブ自体は、これはコロナの影響かどうかは定かではないが、MCは無くノンストップでアンコール1曲を含めて80分弱のソリッドなステージ。

「まんぼう?で大変な時に来てくださって、ありがとうございました」

との一言以外は、淡々とした演奏だった。

 

もともと「愛しあってるか〜い」みたいなノリのバンドではないことはわかっているのだが、ボーカルはアンニュイでマイペースで、少し声が枯れているように思ったが美しかった。

バンド界の桃井かおりと呼びたい。
いちいち、比喩が古い。
ご了承いただきたい。

 

だんだんなんでも慣れていく 僕たちのかんたんな孤独
もうどんなに泣いてもだめだってことさ

 

『どうでもよくなる』
作詞・作曲:牛丸ありさ
yonige

人は、今自分が直面している状況や、自分の境遇に引きつけて創作物をとらえる。
今日、僕がもっとも引きつけられたのは上記の歌詞であった。

 

デカい音で、楽しく音楽を愉しむことの喜びはあった。
ただ、身体を揺らしたり、激しく動くオーディエンスは皆無といってよかった。

マスクをし、ステージを、呆然と立ち尽くして見守る観客たち。
合間の拍手だけはチョボチョボと行う。

当然、ポゴダンスやサークルモッシュなんてしちゃあダメだけれど、禁忌事項でがんじがらめの前提条件を眼前に突きつけられて、ライブの楽しみ方を忘れてしまったかのように見えた。

こんな状況が続けば、ライブシーンは去勢されちゃうんじゃないか?
そんな気がした。

 

僕はといえば、断然オッサンなのに、しっかりノッて観られました。
どうでもよくなる。
どんなに泣いたってダメなのさ。

 

心地よい夜風を浴びながら、西成に帰還。

強制ドリンクで飲んだ「ホワイトウォーター」が美味かった。
絶食時の砂糖は、日雇い仕事後のアルコールと同じくらい効く。
まあ、アルコールの方が上だけど。

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充電しました。
漏電が心配なくらいです。

また、ファニーなカルチャーを離れて、己の筋肉と向き合います。

 

 

使った金額

ワンドリンク:600円
駐輪代:100円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール1mm:400円

 

所持金

21,942円