暮らす西成~大阪市西成区あいりん地区に潜伏する

住所不定無職。大阪市西成区のあいりん地区で働きながら生きていこうと思います。アンダーカバーか、ミイラ取りがミイラになるか。

西成で暮らす。69日目 「映画館に看板だけを見に行く」

2021年5月11日。

永遠と思えるほど、延々と眠ってしまった。

少し起きては、また眠り、少し目覚め、お小水をし、眠る。
そのループ。
その連環で朝になった。

これは西成暮らしを始めて気付かされたのだが、いわゆる「朝顔」と呼ばれる小便器で小便をすると、かなりの跳ね返りがある。
マンション暮らしをしていた時には座って小のほうも座って用足ししていたし、出先で小便器に向かう際には長ズボンを履いていたので、跳ね返りに気が付かなかった。
西成の安宿では、Tシャツに短パンで過ごしており、そこでようやく「朝顔からの跳ね返り」を意識しだした。
結構な量のおしっこ飛沫を、返り血のごとく我々は浴びている。映画『椿三十郎』のクライマックス並みに。そういえば、僕はもう数年後には、椿五十郎なんだな、もうイヤ。

畢竟、男のズボンはかなり尿まみれだ。
アンモニアンと言って差し支えない。
気を付けて欲しい。やっぱり、洋式便器で座りションするのがベスト。
何事も立って行わず、落ち着いて座って行うべきである。
それでアンモニア臭との関わりを大部分断てる。

食わないから、働かないでいいでしょ

すっかり求職活動もせず、ずっとDMMブックスの電子書籍アプリでセール時に購入したマンガを読み耽る。

おかざき真里『阿・吽』、アルコ・ひねくれ渡『消えた初恋』、椎名うみ青野くんに触りたいから死にたい』、くれよんカンパニー『世界は半分になった』、羅川真里茂ましろのおと』、川村拓『事情を知らない転校生がグイグイくる。』、麻生みこと『アレンとドラン』

随分とマンガに触れていなかったので、リテラシーを失ってしまっており、漫画の読み方を忘れてしまっていたのだが、数十ページのアイドリングを経て、とめどなくズイズイと耽溺読了。

ホテルという四角い箱にこもり、窓も開けずにスマホを操っていると時間の感覚がなくなる。
熱中という言葉よりも、忘我と言ったほうが相応しい。
『阿・吽』の続刊をカートに入れ、外に出る。

新世界国際劇場で看板掛け替えを眺める

その詳細は、以下で。

nishinari-lives.com

 

なんだか、国際劇場の支配人が僕を影響力のあるブロガーだと勘違いしているようで、説明に難儀する。
「ものすごい尖ったブログなんでしょ?猫とか出してお茶を濁すようなかったるいブログな訳ないよねー」と圧が凄い。
ほぼ、働いた/働かなかった を書いているだけの生存確認ブログなんですが、申し訳ないです。

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緊急事態宣言の延長が大阪でも決まり、映画館への休業要請も続く。

「ウチは営業続けるよ。他はやんないだろうねぇ。やれるもんなら、やって欲しいよ」

二番館として、全国ロードショーを終えた映画を三本立て興行する国際劇場であるから、大作アクション映画の公開延期は少なからず影響を与えている。

「007もトップガンも公開延期だからね。つまんないですよ」

 

映画絵アーティストの八条さんにもお目通りが叶い、支配人と看板掛け替え作業を眺めながら、ツレ煙草で語り合うようになるとは。まったく影響力ゼロの弱小ブロガーのくせに。
身の程を知れ。

大手新聞の記者さんは、コロナ弄りの惹句を期待していたようだが、そこに注力している訳でもないので、新聞ネタにするには一捻り要りそうだ。

お客さんはいつものように女装の皆さんや近隣のオッチャンたちがチャリ漕いでやってくる。

「『ニューシネマパラダイス』みたいに、最後はこの劇場も爆破して終わりたいねぇ」

いつかそんな日もやってくるのかも知れない。
しかし、今日も新世界国際劇場は、粛々と映画を上映し続けていた。

 

漫画を繰る手が収まらず、宿に戻っても読み続ける。

漫画と映画館詣で暮れる一日。
休憩ばかりで前に進まない愚図。

 

 

使った金額

コインランドリー(洗濯):200円
紅茶花伝ロイヤルミルクティー:130円
タバコ・アメリカンスピリットメンソール9mm:400円

 

所持金

4,334円